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シャイな壬生狼その陸〜スタンド対決〜

 また電話から物語は始まる。高校時代の友人からだ。黒電話本が大好きで、いったいどれだけの本を読んでいるかわからないほどだ。1週間に5冊は読むと言っていた気がする。本速読が超得意だ。
この女性と俺は、確か高校1年生の時に読書感想文がその当時の担任:東大卒の国語教師「陰湿」(・ε´・*)ぶーから認められ、何かのコンクールに出された。
 確か俺が書いたのは、森鴎外の「舞姫」についてだったと思う。メモ夏目漱石の何かだったかもしれない。俺は熟読するタイプ。ほとんど本は読まなかった。この当時。
 この女性を以後「ブック」本とあだ名する。ブックは今筑波にいた。そして、京都の紅葉を観に行きたいのだという。それで、女友達と二人で泊まりに行っていいかということだった。1週間ぐらい滞在予定だったと思う。家

〜登場人物紹介〜
女の子ブック;筑波大・物知り・メガネっ子
女の子ピンク;筑波大・カワイイ
男の子テニス;筑波大・純情一途
女の子ソプラノ;筑波大・野心家

 女二人で泊まりに来たのは、ブックとピンク。大学で知り合ったということだった。ピンクは東北の人で色が白い。大人しめで、あまり友達がいないということだった。
 そのピンク以外はみんな高校時代の友人達。
 我が家に訪ねて来るのはたやすい。平安神宮を目指せばいいのだ。俺は適当にヒマつぶししながら待ってたと思う。
 チャイムが鳴った。音符
「あ、よく来たな。変わってね〜汗……。あ、こんにちは。初めましてドキドキ小」俺はピンクに向かっても挨拶した。
「好みのタイプでしょ〜。ダメだよダメ」いきなり牽制が入る。ランナーは1塁にくぎ付け。

 適当にいろんな話をした。たぶん始めは、筑波の生活の事、そしてテニステニスとソプラノメガホンの近況のこと。
 テニス、実は高校1年生の頃からソプラノのことが好きだった。そして、いつもべってりくっついていた。そして、驚くべきことに、志望大学も彼女に合わせた。さらに驚くべきことに、この二人は現在結婚していて、3児の両親になっている。ヒヨコヒヨコ赤ちゃん今現在テニスは日本語教師・ソプラノは弁理士。家の新築パーティに高校時代の友人で集まり、夫婦、娘そろって最近参加した。4月だったかな?
 テニスは何かのサークルに入っていた。なかなか激しそうなサークルだ。
ブック曰はく「女の先輩にね、ペンにリボンリボンかけられたとか言ってた」
「すごいな。その先輩困った
「男の人、新入生の男のズボン下してね、次々に結んでいくんだって」
「それさあ、あのさあ、つまりその、ペンは立たないの?」( ゚д゚)ポカーン
 もう3人お酒も入っている。ピンクは顔をあからめている。
「ピンクちゃんには、彼氏とかいるの?」
「狙っても無駄だよ。距離離れてるし、ピンクちゃんウブだし」
「ま・さ・か」
「そうだよ。ブックカバーにビニールまでかかってるよ」初心者
「そんなことまで言わなくていいじゃない汗
「大丈夫大丈夫。ヘタなことする人じゃないから。真面目だし」
…………レベル上げの成果を見せちゃろかい。こいつ。もう時は11月。このころ、前記事で出てきたバーテンに習って、カクテルグラスも作れるようになっていた。それを彼女たちに振る舞っている。

 しかし、ブックの出すスタンドは小さな虫タイプの小回りが利くタイプ。VS近距離パワー型(しかしそう精密ではない)のスタンド能力の俺とは非常に相性が悪い。どう闘っていいかわからない。
……そういえば、こやつは昔からこういう奴だった。手ごわい。こういうスタンド能力者だからこそ、余裕で泊まりに来るのだ。
 隙を見ては、ピンクに攻撃をしかけようとする。しかし虫型スタンドが邪魔をする。VS
 ピンクのスタンドも、桃色の霧のもやのようなスタンドだ。攻撃が効かない。
(ジョジョを読んだことない人、すいません。たぶん、3章だけでも読めば意味わかります)

 ああ、どうすりゃいいんだ? せめてハイエロファントグリーンみたいな感じだったら、なんとかしようがあるのに……。とりあえず、虫型スタンドはエメラルドスプラッシュで黙らせ、その後ピンクの本体に入る。炎

 ブックは本体の入れ方も容赦ない。必ずピンクと俺の間に入る。男の子ダメ女の子彼女達は床にしいた布団で寝るが、その際もその位置づけは変わらない。まさに鉄壁のガード。俺にとっては“死神”〓を暗示するようなカードだ。俺は13という数字も嫌いだ。
「待て、俺、偶数を数えて落ち着くんだ。2・4・6・8…………1024・1026……」
 ※この部分、今創作しました。
(あの女、安眠妨害までしやがる。おそるべきスタンド能力。う〜ん、でもこういうのも悪くないな。ピンクのお風呂上りの姿と寝顔は眺められる。ハート矢
(あの虫型スタンドの本体が寝てるうちに、顔に落書きでもしたろかな?バニー とりあえず、眉毛つなげてやるとか。いや、たぶんあのスタンド能力、自動追尾もしてくる。ダッシュ





 この二人のスタンド使いと、京都観光もした。正直、住み始めると、いつでも行けるからとあまり遠出はしない。
 行ったのは嵐山。ここでも羽音がブンブンうるさい。ヽ(`Д´)ノ
 初めて食べた食べ物。ニシンそば。おいしかった。
 渡月橋も渡った。
「ここをね、2人で渡ると、別れるってジンクスあるんだよハート割れ
「当たり前じゃん。別れるカップルの方が多いんだからメガホン」ブンブン。

(こやつを置いてけぼりにして、ピンクと二人で消えたろかな。炎いや、追尾能力もハンパないぞあれ。それにヤサバレしてる)

 しかし、ブックからいろいろ面白い話を聞いた。テニスとソプラノ、そして村上直樹ことSの高校時代の関係の話だ。VS
…………お前は生き字引かっ本
 確かに、テニスとSが一度ケンカしてるのは見たことがある。しかし、どうやらそんなものではなかったらしい。実はSとソプラノは中学校時代付き合っていた。ハート
 ソプラノとあだ名したのは、コーラス部でそうだったからだ。この子の声は、運動場で走っていても、一人だけ聴こえてくるほどの恐るべき声の伸びをもつ女性だ。音量ピアノが得意なSと合ったのはよくわかる。音符
 ソプラノ、超気が強い。向上心が強い。たぶんめちゃ温厚なテニスぐらいとじゃないと合わない。リボン
 その温厚なテニスと、繊細なSがよく衝突していたというのだ。もうとっくにソプラノとSの仲は切れているというのに。はさみ推測だが、ソプラノの気持ちは切れていなかったのだろう。

 そういう、置き土産は残してブックとピンクは帰っていった。新幹線ついにこのスタンド使い達には勝てなかった。( TДT)ピンクも、ふわっとしてどこか掴みどころのない感じだ。

 スタンド能力、これは魂の能力であるらしい。
 ふっ、でも俺のスタンド能力には、念写という能力はやや加わったぜ。カメラ
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