2012年08月17日
シャイな壬生狼その陸〜スタンド対決〜
また電話から物語は始まる。高校時代の友人からだ。本が大好きで、いったいどれだけの本を読んでいるかわからないほどだ。1週間に5冊は読むと言っていた気がする。速読が超得意だ。
この女性と俺は、確か高校1年生の時に読書感想文がその当時の担任:東大卒の国語教師「陰湿」(・ε´・*)ぶーから認められ、何かのコンクールに出された。
確か俺が書いたのは、森鴎外の「舞姫」についてだったと思う。夏目漱石の何かだったかもしれない。俺は熟読するタイプ。ほとんど本は読まなかった。この当時。
この女性を以後「ブック」とあだ名する。ブックは今筑波にいた。そして、京都の紅葉を観に行きたいのだという。それで、女友達と二人で泊まりに行っていいかということだった。1週間ぐらい滞在予定だったと思う。
〜登場人物紹介〜
ブック;筑波大・物知り・メガネっ子
ピンク;筑波大・カワイイ
テニス;筑波大・純情一途
ソプラノ;筑波大・野心家
女二人で泊まりに来たのは、ブックとピンク。大学で知り合ったということだった。ピンクは東北の人で色が白い。大人しめで、あまり友達がいないということだった。
そのピンク以外はみんな高校時代の友人達。
我が家に訪ねて来るのはたやすい。平安神宮を目指せばいいのだ。俺は適当にヒマつぶししながら待ってたと思う。
チャイムが鳴った。
「あ、よく来たな。変わってね〜……。あ、こんにちは。初めまして」俺はピンクに向かっても挨拶した。
「好みのタイプでしょ〜。ダメだよ」いきなり牽制が入る。ランナーは1塁にくぎ付け。
適当にいろんな話をした。たぶん始めは、筑波の生活の事、そしてテニスとソプラノの近況のこと。
テニス、実は高校1年生の頃からソプラノのことが好きだった。そして、いつもべってりくっついていた。そして、驚くべきことに、志望大学も彼女に合わせた。さらに驚くべきことに、この二人は現在結婚していて、3児の両親になっている。今現在テニスは日本語教師・ソプラノは弁理士。家の新築パーティに高校時代の友人で集まり、夫婦、娘そろって最近参加した。4月だったかな?
テニスは何かのサークルに入っていた。なかなか激しそうなサークルだ。
ブック曰はく「女の先輩にね、ペンにリボンかけられたとか言ってた」
「すごいな。その先輩」
「男の人、新入生の男のズボン下してね、次々に結んでいくんだって」
「それさあ、あのさあ、つまりその、ペンは立たないの?」( ゚д゚)ポカーン
もう3人お酒も入っている。ピンクは顔をあからめている。
「ピンクちゃんには、彼氏とかいるの?」
「狙っても無駄だよ。距離離れてるし、ピンクちゃんウブだし」
「ま・さ・か」
「そうだよ。ブックカバーにビニールまでかかってるよ」
「そんなことまで言わなくていいじゃない」
「大丈夫大丈夫。ヘタなことする人じゃないから。真面目だし」
…………レベル上げの成果を見せちゃろかい。こいつ。もう時は11月。このころ、前記事で出てきたバーテンに習って、カクテルも作れるようになっていた。それを彼女たちに振る舞っている。
しかし、ブックの出すスタンドは小さな虫タイプの小回りが利くタイプ。近距離パワー型(しかしそう精密ではない)のスタンド能力の俺とは非常に相性が悪い。どう闘っていいかわからない。
……そういえば、こやつは昔からこういう奴だった。手ごわい。こういうスタンド能力者だからこそ、余裕で泊まりに来るのだ。
隙を見ては、ピンクに攻撃をしかけようとする。しかし虫型スタンドが邪魔をする。
ピンクのスタンドも、桃色の霧のもやのようなスタンドだ。攻撃が効かない。
(ジョジョを読んだことない人、すいません。たぶん、3章だけでも読めば意味わかります)
ああ、どうすりゃいいんだ? せめてハイエロファントグリーンみたいな感じだったら、なんとかしようがあるのに……。とりあえず、虫型スタンドはエメラルドスプラッシュで黙らせ、その後ピンクの本体に入る。
ブックは本体の入れ方も容赦ない。必ずピンクと俺の間に入る。彼女達は床にしいた布団で寝るが、その際もその位置づけは変わらない。まさに鉄壁のガード。俺にとっては“死神”〓を暗示するようなカードだ。俺は13という数字も嫌いだ。
「待て、俺、偶数を数えて落ち着くんだ。2・4・6・8…………1024・1026……」
※この部分、今創作しました。
(あの女、安眠妨害までしやがる。おそるべきスタンド能力。う〜ん、でもこういうのも悪くないな。ピンクのお風呂上りの姿と寝顔は眺められる。)
(あの虫型スタンドの本体が寝てるうちに、顔に落書きでもしたろかな? とりあえず、眉毛つなげてやるとか。いや、たぶんあのスタンド能力、自動追尾もしてくる。)
この二人のスタンド使いと、京都観光もした。正直、住み始めると、いつでも行けるからとあまり遠出はしない。
行ったのは嵐山。ここでも羽音がブンブンうるさい。ヽ(`Д´)ノ
初めて食べた食べ物。ニシンそば。おいしかった。
渡月橋も渡った。
「ここをね、2人で渡ると、別れるってジンクスあるんだよ」
「当たり前じゃん。別れるカップルの方が多いんだから」ブンブン。
(こやつを置いてけぼりにして、ピンクと二人で消えたろかな。いや、追尾能力もハンパないぞあれ。それにヤサバレしてる)
しかし、ブックからいろいろ面白い話を聞いた。テニスとソプラノ、そして村上直樹ことSの高校時代の関係の話だ。
…………お前は生き字引かっ
確かに、テニスとSが一度ケンカしてるのは見たことがある。しかし、どうやらそんなものではなかったらしい。実はSとソプラノは中学校時代付き合っていた。
ソプラノとあだ名したのは、コーラス部でそうだったからだ。この子の声は、運動場で走っていても、一人だけ聴こえてくるほどの恐るべき声の伸びをもつ女性だ。ピアノが得意なSと合ったのはよくわかる。
ソプラノ、超気が強い。向上心が強い。たぶんめちゃ温厚なテニスぐらいとじゃないと合わない。
その温厚なテニスと、繊細なSがよく衝突していたというのだ。もうとっくにソプラノとSの仲は切れているというのに。推測だが、ソプラノの気持ちは切れていなかったのだろう。
そういう、置き土産は残してブックとピンクは帰っていった。ついにこのスタンド使い達には勝てなかった。( TДT)ピンクも、ふわっとしてどこか掴みどころのない感じだ。
スタンド能力、これは魂の能力であるらしい。
ふっ、でも俺のスタンド能力には、念写という能力はやや加わったぜ。
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この女性と俺は、確か高校1年生の時に読書感想文がその当時の担任:東大卒の国語教師「陰湿」(・ε´・*)ぶーから認められ、何かのコンクールに出された。
確か俺が書いたのは、森鴎外の「舞姫」についてだったと思う。夏目漱石の何かだったかもしれない。俺は熟読するタイプ。ほとんど本は読まなかった。この当時。
この女性を以後「ブック」とあだ名する。ブックは今筑波にいた。そして、京都の紅葉を観に行きたいのだという。それで、女友達と二人で泊まりに行っていいかということだった。1週間ぐらい滞在予定だったと思う。
〜登場人物紹介〜
ブック;筑波大・物知り・メガネっ子
ピンク;筑波大・カワイイ
テニス;筑波大・純情一途
ソプラノ;筑波大・野心家
女二人で泊まりに来たのは、ブックとピンク。大学で知り合ったということだった。ピンクは東北の人で色が白い。大人しめで、あまり友達がいないということだった。
そのピンク以外はみんな高校時代の友人達。
我が家に訪ねて来るのはたやすい。平安神宮を目指せばいいのだ。俺は適当にヒマつぶししながら待ってたと思う。
チャイムが鳴った。
「あ、よく来たな。変わってね〜……。あ、こんにちは。初めまして」俺はピンクに向かっても挨拶した。
「好みのタイプでしょ〜。ダメだよ」いきなり牽制が入る。ランナーは1塁にくぎ付け。
適当にいろんな話をした。たぶん始めは、筑波の生活の事、そしてテニスとソプラノの近況のこと。
テニス、実は高校1年生の頃からソプラノのことが好きだった。そして、いつもべってりくっついていた。そして、驚くべきことに、志望大学も彼女に合わせた。さらに驚くべきことに、この二人は現在結婚していて、3児の両親になっている。今現在テニスは日本語教師・ソプラノは弁理士。家の新築パーティに高校時代の友人で集まり、夫婦、娘そろって最近参加した。4月だったかな?
テニスは何かのサークルに入っていた。なかなか激しそうなサークルだ。
ブック曰はく「女の先輩にね、ペンにリボンかけられたとか言ってた」
「すごいな。その先輩」
「男の人、新入生の男のズボン下してね、次々に結んでいくんだって」
「それさあ、あのさあ、つまりその、ペンは立たないの?」( ゚д゚)ポカーン
もう3人お酒も入っている。ピンクは顔をあからめている。
「ピンクちゃんには、彼氏とかいるの?」
「狙っても無駄だよ。距離離れてるし、ピンクちゃんウブだし」
「ま・さ・か」
「そうだよ。ブックカバーにビニールまでかかってるよ」
「そんなことまで言わなくていいじゃない」
「大丈夫大丈夫。ヘタなことする人じゃないから。真面目だし」
…………レベル上げの成果を見せちゃろかい。こいつ。もう時は11月。このころ、前記事で出てきたバーテンに習って、カクテルも作れるようになっていた。それを彼女たちに振る舞っている。
しかし、ブックの出すスタンドは小さな虫タイプの小回りが利くタイプ。近距離パワー型(しかしそう精密ではない)のスタンド能力の俺とは非常に相性が悪い。どう闘っていいかわからない。
……そういえば、こやつは昔からこういう奴だった。手ごわい。こういうスタンド能力者だからこそ、余裕で泊まりに来るのだ。
隙を見ては、ピンクに攻撃をしかけようとする。しかし虫型スタンドが邪魔をする。
ピンクのスタンドも、桃色の霧のもやのようなスタンドだ。攻撃が効かない。
(ジョジョを読んだことない人、すいません。たぶん、3章だけでも読めば意味わかります)
ああ、どうすりゃいいんだ? せめてハイエロファントグリーンみたいな感じだったら、なんとかしようがあるのに……。とりあえず、虫型スタンドはエメラルドスプラッシュで黙らせ、その後ピンクの本体に入る。
ブックは本体の入れ方も容赦ない。必ずピンクと俺の間に入る。彼女達は床にしいた布団で寝るが、その際もその位置づけは変わらない。まさに鉄壁のガード。俺にとっては“死神”〓を暗示するようなカードだ。俺は13という数字も嫌いだ。
「待て、俺、偶数を数えて落ち着くんだ。2・4・6・8…………1024・1026……」
※この部分、今創作しました。
(あの女、安眠妨害までしやがる。おそるべきスタンド能力。う〜ん、でもこういうのも悪くないな。ピンクのお風呂上りの姿と寝顔は眺められる。)
(あの虫型スタンドの本体が寝てるうちに、顔に落書きでもしたろかな? とりあえず、眉毛つなげてやるとか。いや、たぶんあのスタンド能力、自動追尾もしてくる。)
この二人のスタンド使いと、京都観光もした。正直、住み始めると、いつでも行けるからとあまり遠出はしない。
行ったのは嵐山。ここでも羽音がブンブンうるさい。ヽ(`Д´)ノ
初めて食べた食べ物。ニシンそば。おいしかった。
渡月橋も渡った。
「ここをね、2人で渡ると、別れるってジンクスあるんだよ」
「当たり前じゃん。別れるカップルの方が多いんだから」ブンブン。
(こやつを置いてけぼりにして、ピンクと二人で消えたろかな。いや、追尾能力もハンパないぞあれ。それにヤサバレしてる)
しかし、ブックからいろいろ面白い話を聞いた。テニスとソプラノ、そして村上直樹ことSの高校時代の関係の話だ。
…………お前は生き字引かっ
確かに、テニスとSが一度ケンカしてるのは見たことがある。しかし、どうやらそんなものではなかったらしい。実はSとソプラノは中学校時代付き合っていた。
ソプラノとあだ名したのは、コーラス部でそうだったからだ。この子の声は、運動場で走っていても、一人だけ聴こえてくるほどの恐るべき声の伸びをもつ女性だ。ピアノが得意なSと合ったのはよくわかる。
ソプラノ、超気が強い。向上心が強い。たぶんめちゃ温厚なテニスぐらいとじゃないと合わない。
その温厚なテニスと、繊細なSがよく衝突していたというのだ。もうとっくにソプラノとSの仲は切れているというのに。推測だが、ソプラノの気持ちは切れていなかったのだろう。
そういう、置き土産は残してブックとピンクは帰っていった。ついにこのスタンド使い達には勝てなかった。( TДT)ピンクも、ふわっとしてどこか掴みどころのない感じだ。
スタンド能力、これは魂の能力であるらしい。
ふっ、でも俺のスタンド能力には、念写という能力はやや加わったぜ。
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