2012年08月22日
シャイな壬生狼778〜宴〜
「夏合宿」なんて卑猥な響きのある言葉だ……。(ノ∀`*)ペチョン
いや、今回爽やか系でいきます。夏合宿は8月ぐらいに行われる。毎年、長野にあるテニスコート付のペンションとかを借り切ってやる。長野、涼しいんじゃないかと思って行ったら……暑い。たいていはハードコートだし。水分をいくらとっても喉が渇く。男達も、もう白塗りぐらいに強い日焼け止めをめいっぱい塗ってから練習に臨む。そうしないと、皮膚がやけどになる。
昼間はずっとテニスやってる。午前中、午後、昼食をはさんでずっと。この夏合宿で、たいていはみんなぐっと腕を上げる。……スタッフも。(初心者歓迎のイベント系テニスサークルだし)
しかし、夜。これこそが合宿の醍醐味だ。宴会したり、花火したり、ゲームしたり、飲んだり、こそっと動いたり。
宴会、やはりこれが大事になる。同じサークルのメンバーとはいえ、1回生同志はみんながよく知る間柄じゃない。それに、相性もある。スタッフとの仲の良さも違う。スタッフを中心に4班に分けた。スタッフ2人に8〜10人ぐらいの男女を配置する。ここは考えどころだ。まあ、気に入ってる女の子を是非とも自分の班にとひっぱったりもする。ノ´▽`)ノ
練習は基本的にその班で行い、初日の宴会とかはやはりまずは班中心に飲み始める。基本、トークもスタッフがリードする。まんべんなく1回生に話をふるように気をつける。
オイラの班のもう一人のスタッフ〜は山椒。彼はもっと大人しい。オイラはそんなにこの当時口が達者じゃないので、身をはった。モノマネは昔から得意だったので、それはした。もうこの時期から古畑任三郎は、磨きこんでた。人格、口調、声のコピー。それと、途中から用意していたカトちゃん風のハゲヅラと丸メガネを取り出した。宴会を盛り上げるためパーティグッズを各種用意している。「あんたが大将」と書かれた襷やら何やら。〓
この宴会中のイベントもある。よく覚えているのは、フィーリングカップル5だ。これは、前年自分たちが1回生のころも開かれた。
しかし、これには相当に問題があった。前年は1組も成立せず、だだシラケだった。理由は、みんなの前で冷かされるのを恐れ、男女ともに、自分を絶対に選びそうにない人を選ぶのだ。
ロンハーの「ラブマゲドン」とは違う。
そのための対策を、合宿前のスタッフ会議で考えていた。
「また今年もそんなんなったら、シケシケやろ?」と壁君。言い出すのはいつも彼が始め。
「何かネタを仕込む必要があるかも……」オイラはこういうことを考えるのが大好き。
このサークルのフィーリングカップル5は、まずは1回生男5人対1回生女5人から始まる。いろんな組み合わせ方があるが、、、、、。
最後はスタッフ(2回生男)対1回生女でやることにした。これで最終的にオチがついたら、まさに落ち着く。
これの仕組みは、それぞれの前に紐を5本用意して、気に入ってる人の番号の紐を引っ張る。もちろん、紐の関係は見えないようにしてある。
「これさ、スタッフが1回生女子とカップル成立しちゃったら、1回生男は『何だよ』って感じになるでしょ? じゃあね……」オイラはこの時「黒髪」と付き合ってる。壁も仲の良かった2回生女子と付き合ってる。二人とも余裕がある。
ついにその当日のフィーリングカップル5の最後。この年は、意外や意外、その前に3組ほどできた。合宿後実際に付き合い始めたカップルもいる。すでに大盛り上がりしていた。司会進行役は、破壊神。こういうのにだけは使える。まあテニスも一番ウマイけど。ノリの良さはピカイチ。
男女にいろいろな質問をする。「好みのタイプは?」「異性のどんなところに惚れる?」「お風呂ではどこから洗う?」
それらに、壁とオイラは、普通に答えたり、意味ありげに答えたりする。
―――――――――そして、紐を引いた。
「ハハハハハハハハ」
「うそ〜!!!」
壁の引いた紐とオイラが引いた紐がしっかりつながっている。
(作戦成功!)スタッフはみんなアイコンタクトで成功を喜ぶ。
「これ、どないなってんねん! 紐ちゃんと仕込んどけや!」
「勘弁してよね。マジで……」
「それでは、カップルになった二人に、一気飲みしてもらいましょう!」
「はい、飲んで飲んで飲んで、飲んで飲んで飲んで飲んで、の・ん・で」
「飲んで飲んで飲んで、飲んで飲んで飲んで飲んで、の・ん・で」
ここまでは手筈どおり。壁もオイラもザルだ。1杯や2杯のカクテル一気なんて楽勝。
「壁〜が飲む〜ぞ壁〜が飲む〜ぞ。壁が飲む〜ぞ〜。3秒で飲むぞ! 3・2・1」二人とも、2回ぐらい一気した。破壊神は、特に様々な一気コールを駆使するタイプだ。
「キ〜ス!! キ〜ス!!!」声が飛んだ。3回生の先輩。基本傍観者。しかし、音頭を取り始めた。手拍子が3回生男子を中心に始まった。
「キ〜ス!! キ〜ス!!!」の声がだんだん大きくなり、揃ってくる。
――――――――――――あかん。もう引っ込みつかんようなってきた。そもそもの言い出しっぺ二人。二人とも戸惑っているうちに、掛け声が変わった。
「口移し!! 口移し!!!」
――――――――――――レベルアップさせよってからにっ。
「よっしゃ、りゅうき、来い」壁が覚悟を決めたのか、大の字になって横たわった。もうこうなったらやるしかない。オイラも覚悟を決めた。
ジンライムを口に含み、壁君の口に注ぎ込む。
「きゃ〜〜!」悲鳴が上がった。拍手も上がった。
大役を果たし、照れながら、自分の班のテーブルに戻った。(T▽T)
「まさか壁君の唇がやわらかいとは……」1回生、バカ受けしてた。
ね、爽やかだったでしょう? (どこかで見たことある締め方だな・・・・・・)
※合宿模様も続く
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いや、今回爽やか系でいきます。夏合宿は8月ぐらいに行われる。毎年、長野にあるテニスコート付のペンションとかを借り切ってやる。長野、涼しいんじゃないかと思って行ったら……暑い。たいていはハードコートだし。水分をいくらとっても喉が渇く。男達も、もう白塗りぐらいに強い日焼け止めをめいっぱい塗ってから練習に臨む。そうしないと、皮膚がやけどになる。
昼間はずっとテニスやってる。午前中、午後、昼食をはさんでずっと。この夏合宿で、たいていはみんなぐっと腕を上げる。……スタッフも。(初心者歓迎のイベント系テニスサークルだし)
しかし、夜。これこそが合宿の醍醐味だ。宴会したり、花火したり、ゲームしたり、飲んだり、こそっと動いたり。
宴会、やはりこれが大事になる。同じサークルのメンバーとはいえ、1回生同志はみんながよく知る間柄じゃない。それに、相性もある。スタッフとの仲の良さも違う。スタッフを中心に4班に分けた。スタッフ2人に8〜10人ぐらいの男女を配置する。ここは考えどころだ。まあ、気に入ってる女の子を是非とも自分の班にとひっぱったりもする。ノ´▽`)ノ
練習は基本的にその班で行い、初日の宴会とかはやはりまずは班中心に飲み始める。基本、トークもスタッフがリードする。まんべんなく1回生に話をふるように気をつける。
オイラの班のもう一人のスタッフ〜は山椒。彼はもっと大人しい。オイラはそんなにこの当時口が達者じゃないので、身をはった。モノマネは昔から得意だったので、それはした。もうこの時期から古畑任三郎は、磨きこんでた。人格、口調、声のコピー。それと、途中から用意していたカトちゃん風のハゲヅラと丸メガネを取り出した。宴会を盛り上げるためパーティグッズを各種用意している。「あんたが大将」と書かれた襷やら何やら。〓
この宴会中のイベントもある。よく覚えているのは、フィーリングカップル5だ。これは、前年自分たちが1回生のころも開かれた。
しかし、これには相当に問題があった。前年は1組も成立せず、だだシラケだった。理由は、みんなの前で冷かされるのを恐れ、男女ともに、自分を絶対に選びそうにない人を選ぶのだ。
ロンハーの「ラブマゲドン」とは違う。
そのための対策を、合宿前のスタッフ会議で考えていた。
「また今年もそんなんなったら、シケシケやろ?」と壁君。言い出すのはいつも彼が始め。
「何かネタを仕込む必要があるかも……」オイラはこういうことを考えるのが大好き。
このサークルのフィーリングカップル5は、まずは1回生男5人対1回生女5人から始まる。いろんな組み合わせ方があるが、、、、、。
最後はスタッフ(2回生男)対1回生女でやることにした。これで最終的にオチがついたら、まさに落ち着く。
これの仕組みは、それぞれの前に紐を5本用意して、気に入ってる人の番号の紐を引っ張る。もちろん、紐の関係は見えないようにしてある。
「これさ、スタッフが1回生女子とカップル成立しちゃったら、1回生男は『何だよ』って感じになるでしょ? じゃあね……」オイラはこの時「黒髪」と付き合ってる。壁も仲の良かった2回生女子と付き合ってる。二人とも余裕がある。
ついにその当日のフィーリングカップル5の最後。この年は、意外や意外、その前に3組ほどできた。合宿後実際に付き合い始めたカップルもいる。すでに大盛り上がりしていた。司会進行役は、破壊神。こういうのにだけは使える。まあテニスも一番ウマイけど。ノリの良さはピカイチ。
男女にいろいろな質問をする。「好みのタイプは?」「異性のどんなところに惚れる?」「お風呂ではどこから洗う?」
それらに、壁とオイラは、普通に答えたり、意味ありげに答えたりする。
―――――――――そして、紐を引いた。
「ハハハハハハハハ」
「うそ〜!!!」
壁の引いた紐とオイラが引いた紐がしっかりつながっている。
(作戦成功!)スタッフはみんなアイコンタクトで成功を喜ぶ。
「これ、どないなってんねん! 紐ちゃんと仕込んどけや!」
「勘弁してよね。マジで……」
「それでは、カップルになった二人に、一気飲みしてもらいましょう!」
「はい、飲んで飲んで飲んで、飲んで飲んで飲んで飲んで、の・ん・で」
「飲んで飲んで飲んで、飲んで飲んで飲んで飲んで、の・ん・で」
ここまでは手筈どおり。壁もオイラもザルだ。1杯や2杯のカクテル一気なんて楽勝。
「壁〜が飲む〜ぞ壁〜が飲む〜ぞ。壁が飲む〜ぞ〜。3秒で飲むぞ! 3・2・1」二人とも、2回ぐらい一気した。破壊神は、特に様々な一気コールを駆使するタイプだ。
「キ〜ス!! キ〜ス!!!」声が飛んだ。3回生の先輩。基本傍観者。しかし、音頭を取り始めた。手拍子が3回生男子を中心に始まった。
「キ〜ス!! キ〜ス!!!」の声がだんだん大きくなり、揃ってくる。
――――――――――――あかん。もう引っ込みつかんようなってきた。そもそもの言い出しっぺ二人。二人とも戸惑っているうちに、掛け声が変わった。
「口移し!! 口移し!!!」
――――――――――――レベルアップさせよってからにっ。
「よっしゃ、りゅうき、来い」壁が覚悟を決めたのか、大の字になって横たわった。もうこうなったらやるしかない。オイラも覚悟を決めた。
ジンライムを口に含み、壁君の口に注ぎ込む。
「きゃ〜〜!」悲鳴が上がった。拍手も上がった。
大役を果たし、照れながら、自分の班のテーブルに戻った。(T▽T)
「まさか壁君の唇がやわらかいとは……」1回生、バカ受けしてた。
ね、爽やかだったでしょう? (どこかで見たことある締め方だな・・・・・・)
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