2012年07月29日
シャイな壬生狼その参〜給金〜
この頃、生まれて初めて、自分の働きで金をもらった。一人暮らし。バイトをしなければ厳しい。まずやったのは、合格体験記を書くことだった。もちろん、大学のその辺でビラが撒かれている家庭教師の登録もしてみようかと思った。その合格体験記、高校時代に本屋で見つけて愛用していたものだった。ほんとにためになった。エール出版社というところが出している。その時代、インターネットとかもなかった。進学校とはいえ、地方の公立高校に通う身としては自分で情報を収集するしかない。ライバルは全国のつわもの。高校の勉強だけでは足りない。だから合格者達がいったいどんな参考書や問題集を使っていたのか、参考になった。
だから、今後の受験生のためにもなるし、俺も書いてみようと電話してみた。ほぼ即答でOKだったと思う。俺みたいな地方の公立高校出身の人はやはり少ない。しかも予備校に行かず現役。高校の後半はほぼ独学とZ会のみ。希少価値があるようだ。
今もその本が家にあるので、読み返してみた。
……バカめ。最後に下手な川柳までひねってやがる。恥ずかしい。実名に写真つきで出てやがる。何がパンナコッタだ。この川柳、ここで書けません。人生の汚点。
そう考えると、原稿料もらったことになる。となると、一応プロ???オイラ今無職だけど、プロって名乗っていいの???ああ、そういや書くだけで原稿料入るシステムもある。それやりゃプロか。
バイトで一番始めに選んだのはコンビニバイトだった。近所のオーソン。(ジョジョ風に言うと)深夜勤務。バイト代が高い。このバイト先での様々な人との出逢いもべしゃりを鍛えるのには役にたった。いろんな人がいた。他の大学の人、フリーター、そして何と同じ大学の医学部の奴。あまりにチャラすぎる恰好しているので、俺は始め信じなかった。同じ大学でも医学部はまた別格。こんなちゃらんぽらんそうな奴がそうなわけないって思ってた。でも事実だった。こいつは、バイト中でもナンパしようとする。こっそりお客さんに自分の電話番号を渡すのだ。おそるべし。俺達バイト仲間が恐れていたのは、恐怖のロシア人軍団。お水をしているロシア人のお姉さま方が、仕事が終わって寮に帰る途中でこのコンビニに乗りつけるのだ。20~30人ぐらい。深夜、二人態勢。この集団がいっきに入ると、手が回らない。特にお客さんがあまり来ず、一人は休憩に入っている時間にかぎってやってくる。レジにずらっとならぶ。中には生理用品を買う人もいる。これを買われると、紙袋に別に入れなきゃいけないし、そんなに集団の金髪外人のお姉さまがずらりと並んでいる中でそういう作業をするのは、その当時チェリーの俺にとって照れる作業なのだ。
……女の人への免疫もない。ずっと共学だったし、一応2こ上の姉がいるけど。姉、お転婆で、あまり女っぽくない。
この恐怖のロシア人軍団が来た時等は、さすがに裏で休憩をとっている一人も応援しに行く約束になってた。
大学はほとんど行かなかった。親不孝者。週に4コマ、出席をとる語学しか出ない。そういう人は多い。俺の場合、特に極端だけど。その4コマもよくサボる。特に途中からフランス語は捨てた。「なんだよ。鼻母音って。名詞が男性女性中性とかってめんどくさ。どうせ第2外国語までしゃべれるようになるわけじゃないし」
「それより、これからは社会勉強だよ。俺はまだまだ世間知らずだ。いろんな経験しなきゃ。バイトもいろんなことやってみよう」って思ってた。
いつしか俺はクラスの中では『はぐれメタル級』のレアキャラクターになっていた。Σ(°Д°;倒しても経験値は上がらないが。ただ、見かけたらラッキーキャラだったみたいだ。オイラはその時、英語の文法とか構文には特に詳しかったし、基本真面目なので、出る以上は予習は細かくしてる。そのため英語の授業前とかは予習してない奴にたかられる。結構みんな、もう勉強しない大学生活―モラトリアム―に入っている。
クラスの女の子としゃべるのはあまり問題ない。女友達は多かった。特に4〜6人の人とは仲がいい。どっちかと言うとクラスの中心人物的な女の子達だ。この子達はけっこうちやほやしてくれる。特にその中の二人は、どうやらオイラの事が好きだという話だった。この中の人達とのいきさつもそのうち触れる。
ただ、問題はサークルの女の子達だ。近くの女子大の子達ばかりだ。京女、同女、ダム女この辺が中心。たまに橘とか神戸女学院とか。先輩たちが勧誘がんばってる。
いろんなテニスサークル回っていて、初対面の人達ばかりだ。なんだかお洒落。華やか。化粧もばっちり。しゃべる内容も大学の女の子と違う。共通の会話が少ない。ファッションとかの話が興味あるみたいだ。
大学は、俺は文学部だから周りに女の子は多いが、他の学部はそうはいかない。特に一番人数が多い工学部に至っては、クラスに女子は1人しかいないとかいう話だった。男子大学? だから女子大の人たちと一緒にサークルをやる。みんな恋愛をしたいのだ。
だんだん入りたいサークルもS2と一緒に絞ってきた。先輩の人が良さそうなサークル。入りそうな同回生の男たちも合いそうなサークル。イベントも各種多いサークル。初心者でもあんまり問題なさそうなサークル。それと何となくお目当ての女の子が見つかりそうなサークル。
S2おそるべし。S2は、いろんな新歓コンパに行っている間に、いつの間にか消えたと思ったら、ちゃっかり女の子を一人その日のうちにテイクアウトしていた。
「やりおる。あの男。もう彼女できてやがる」
そういや、俺の高校時代の友達で、高校時代にはすでに50人斬りを達成し、それを誇りにしていた奴がいた。7月5日「別居後、初めての連絡」に登場する外資系企業に勤めてた奴だ。
オイラはその当時、ジーパンにTシャツ姿が多かったが、なんとなく服装も変えていくことにした。メンズノンノを買って研究することにした。
「へ〜、いろいろあるな……」感心しきりだった。
「モデルさんってかっこえ〜。うわ、やっぱ細見だな。俺こんな細身のパンツとか履けないぞ」とか考えていた。
(無駄についた俺のこの筋肉落とせないのかな?特に足)って悩み始めた。なにせ、高校時代は陸上短距離。瞬発力を得るために筋トレもしてる。高校時代の握力は両手とも80キロぐらい、背筋も180近くあった。高校時代の友人からはゴツイとしか言われなかったし、大学に入ってもそう言われることは多かった。まあ、アメフト部の先輩達から見たら細すぎるんだけど。
オイラはもともとガキの頃から相当な負けず嫌い。何をやっても人に負けるのは嫌だった。負けたくないから、すべての事に対して努力する。この努力の仕方にはみんな感心するようだ。…………今は手を抜くことを覚えたけど。身が持たない。
そうやって、仕入れたイメージで、デパートに行ったら似たような安めの服を見つけて身につけるようになった。カットソーとかが好きだった。
そういう服装とかをしていくと、だんだん大学にふらっと行っても周りの人たちが誉めてくれる。
「どうしたんだよ。ファッションとかだって別人でにゃあや」
「この大学、生協とかで服買う人多いねん。そういうファッションも磨こうとするってええわぁ」
そろそろサークルを決めなきゃいけないような時期に来ていた。5月の終わりぐらいか。S2と話し合って、決めた。
「二人でここに入ろうか。1回生の奴らが特にいい男ばっかりそうだし。セレクションとかする嫌なサークルじゃないし」
実は俺は、このサークルの神戸女学院の子達3人が気になっていた。その中の一人が「りゅうき君、このサークル入りなよ。私はもう入ってるし」って誘ってくれたのもある。
この子達、実は大学生活のずっと後になるまで何度か二人で飲みに行ったりした。付き合ってはいない。
P.S.
昨日から、Kさんは「ジョジョの奇妙な冒険」を1巻から読んでいる。これが読んでみたかったらしい。ジョジョ芸人の話を聞いて興味を持ったらしい。7月5日「実は小説書き始めた」で振れたが、俺の家はプチ漫画喫茶だ。本・漫画専用の部屋がある。持ってる漫画だけで何百冊かわからない。数える気にもならない。本棚にも収まらない。好きな漫画、好きだった漫画は全部買っている。中古で買った方が、漫画喫茶に度々行くより安上がりだ。それに何度も読み返せる。
Kさん、「俺は小説の賞の応募の締切も近いし、最終の推敲が済んでないし、その他も忙しくて時間ないんだよね」って言うと、「わたしのことはほっといてくれていいから」って言ってくれた。
そして、俺が最近あんまり食べてない、睡眠時間も少なそうというのを心配して、慣れてないという料理をしてくれた。手羽先の甘辛焼きとエビの春巻きだ。手際は悪いみたいだけど、一生懸命料理本を見ながら作ってくれた。旨かった。本当に。そう誉めると満面の笑みで微笑む。(o≧д≦)ノ
「ほんと、7月7日に会った時と比べても顔が違うよ。大丈夫?」
「平気平気、たぶん、もうちょっとで大学時代のあの写真の頃ぐらいには体重戻るよ。筋肉は別として」その写真、実は結婚式の映像でも流した写真。テニスサークルの合宿中、野外の大浴場でみんなで映った写真。腹筋が6パックに分かれてた証拠のお気に入りの写真だ。その写真を見せると、結婚式の時のホテルの担当の女性が「相当遊んでたんじゃないんですか?」ってツッコんだ。妻……になる予定だった人が横にいたので「いえいえ」ってだけ答えた。あんまり妻には過去の話はしてない。そういうのは嫌がる人だったからだ。
過去の話っていえば、「まるで私設秘書のような彼女」シリーズの元彼女、やっぱりKさんと高校時代、同じ学年だった。俺が見たいと言ったら卒業アルバムを持ってきてくれた。何せ制服が素敵みんなの憧れ知的お嬢様女子高だ。そのアルバムから元カノを見つけた。
「どれ? どれ? どの人?」と食い下がるので仕方なく教えた。Kさんはあまり過去には嫉妬しない人だ。……意外と嫉妬深いとは言ってるけど。(´;ェ;`)
「わっ、このクラス、特に頭がいいクラスだ」
「確かに、頭が良くて気が利く人だったよ」
「今でも、会いたいとか思ってるんじゃないの?」この子もちょっと鼻にかかった声。
「いや、ほんとにいい思い出だけど、もう向こうには向こうの人生があるだろう。それにね、綺麗に終わったから、それはそれでいいんだ」
「でも、行政書士になったら、仕事上付き合うこともあるんじゃない? 住んでる場所も近いし」
「今どうしてるんだろ?」今書きながら思った。名前で検索してみれば、司法書士になってるかどうかわかるんだ。……止めておこう。
Kさんとの、恋愛の可能性、今後どうなるのか? メールをくれている地元局アナ似のお姉さまとは発展はあるのか?
マジで身体が二つ欲しい。時間が1日48時間欲しい。藤子不二雄F先生、あなたがああいう道具をたくさん考えた理由がよくわかります。
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だから、今後の受験生のためにもなるし、俺も書いてみようと電話してみた。ほぼ即答でOKだったと思う。俺みたいな地方の公立高校出身の人はやはり少ない。しかも予備校に行かず現役。高校の後半はほぼ独学とZ会のみ。希少価値があるようだ。
今もその本が家にあるので、読み返してみた。
……バカめ。最後に下手な川柳までひねってやがる。恥ずかしい。実名に写真つきで出てやがる。何がパンナコッタだ。この川柳、ここで書けません。人生の汚点。
そう考えると、原稿料もらったことになる。となると、一応プロ???オイラ今無職だけど、プロって名乗っていいの???ああ、そういや書くだけで原稿料入るシステムもある。それやりゃプロか。
バイトで一番始めに選んだのはコンビニバイトだった。近所のオーソン。(ジョジョ風に言うと)深夜勤務。バイト代が高い。このバイト先での様々な人との出逢いもべしゃりを鍛えるのには役にたった。いろんな人がいた。他の大学の人、フリーター、そして何と同じ大学の医学部の奴。あまりにチャラすぎる恰好しているので、俺は始め信じなかった。同じ大学でも医学部はまた別格。こんなちゃらんぽらんそうな奴がそうなわけないって思ってた。でも事実だった。こいつは、バイト中でもナンパしようとする。こっそりお客さんに自分の電話番号を渡すのだ。おそるべし。俺達バイト仲間が恐れていたのは、恐怖のロシア人軍団。お水をしているロシア人のお姉さま方が、仕事が終わって寮に帰る途中でこのコンビニに乗りつけるのだ。20~30人ぐらい。深夜、二人態勢。この集団がいっきに入ると、手が回らない。特にお客さんがあまり来ず、一人は休憩に入っている時間にかぎってやってくる。レジにずらっとならぶ。中には生理用品を買う人もいる。これを買われると、紙袋に別に入れなきゃいけないし、そんなに集団の金髪外人のお姉さまがずらりと並んでいる中でそういう作業をするのは、その当時チェリーの俺にとって照れる作業なのだ。
……女の人への免疫もない。ずっと共学だったし、一応2こ上の姉がいるけど。姉、お転婆で、あまり女っぽくない。
この恐怖のロシア人軍団が来た時等は、さすがに裏で休憩をとっている一人も応援しに行く約束になってた。
大学はほとんど行かなかった。親不孝者。週に4コマ、出席をとる語学しか出ない。そういう人は多い。俺の場合、特に極端だけど。その4コマもよくサボる。特に途中からフランス語は捨てた。「なんだよ。鼻母音って。名詞が男性女性中性とかってめんどくさ。どうせ第2外国語までしゃべれるようになるわけじゃないし」
「それより、これからは社会勉強だよ。俺はまだまだ世間知らずだ。いろんな経験しなきゃ。バイトもいろんなことやってみよう」って思ってた。
いつしか俺はクラスの中では『はぐれメタル級』のレアキャラクターになっていた。Σ(°Д°;倒しても経験値は上がらないが。ただ、見かけたらラッキーキャラだったみたいだ。オイラはその時、英語の文法とか構文には特に詳しかったし、基本真面目なので、出る以上は予習は細かくしてる。そのため英語の授業前とかは予習してない奴にたかられる。結構みんな、もう勉強しない大学生活―モラトリアム―に入っている。
クラスの女の子としゃべるのはあまり問題ない。女友達は多かった。特に4〜6人の人とは仲がいい。どっちかと言うとクラスの中心人物的な女の子達だ。この子達はけっこうちやほやしてくれる。特にその中の二人は、どうやらオイラの事が好きだという話だった。この中の人達とのいきさつもそのうち触れる。
ただ、問題はサークルの女の子達だ。近くの女子大の子達ばかりだ。京女、同女、ダム女この辺が中心。たまに橘とか神戸女学院とか。先輩たちが勧誘がんばってる。
いろんなテニスサークル回っていて、初対面の人達ばかりだ。なんだかお洒落。華やか。化粧もばっちり。しゃべる内容も大学の女の子と違う。共通の会話が少ない。ファッションとかの話が興味あるみたいだ。
大学は、俺は文学部だから周りに女の子は多いが、他の学部はそうはいかない。特に一番人数が多い工学部に至っては、クラスに女子は1人しかいないとかいう話だった。男子大学? だから女子大の人たちと一緒にサークルをやる。みんな恋愛をしたいのだ。
だんだん入りたいサークルもS2と一緒に絞ってきた。先輩の人が良さそうなサークル。入りそうな同回生の男たちも合いそうなサークル。イベントも各種多いサークル。初心者でもあんまり問題なさそうなサークル。それと何となくお目当ての女の子が見つかりそうなサークル。
S2おそるべし。S2は、いろんな新歓コンパに行っている間に、いつの間にか消えたと思ったら、ちゃっかり女の子を一人その日のうちにテイクアウトしていた。
「やりおる。あの男。もう彼女できてやがる」
そういや、俺の高校時代の友達で、高校時代にはすでに50人斬りを達成し、それを誇りにしていた奴がいた。7月5日「別居後、初めての連絡」に登場する外資系企業に勤めてた奴だ。
オイラはその当時、ジーパンにTシャツ姿が多かったが、なんとなく服装も変えていくことにした。メンズノンノを買って研究することにした。
「へ〜、いろいろあるな……」感心しきりだった。
「モデルさんってかっこえ〜。うわ、やっぱ細見だな。俺こんな細身のパンツとか履けないぞ」とか考えていた。
(無駄についた俺のこの筋肉落とせないのかな?特に足)って悩み始めた。なにせ、高校時代は陸上短距離。瞬発力を得るために筋トレもしてる。高校時代の握力は両手とも80キロぐらい、背筋も180近くあった。高校時代の友人からはゴツイとしか言われなかったし、大学に入ってもそう言われることは多かった。まあ、アメフト部の先輩達から見たら細すぎるんだけど。
オイラはもともとガキの頃から相当な負けず嫌い。何をやっても人に負けるのは嫌だった。負けたくないから、すべての事に対して努力する。この努力の仕方にはみんな感心するようだ。…………今は手を抜くことを覚えたけど。身が持たない。
そうやって、仕入れたイメージで、デパートに行ったら似たような安めの服を見つけて身につけるようになった。カットソーとかが好きだった。
そういう服装とかをしていくと、だんだん大学にふらっと行っても周りの人たちが誉めてくれる。
「どうしたんだよ。ファッションとかだって別人でにゃあや」
「この大学、生協とかで服買う人多いねん。そういうファッションも磨こうとするってええわぁ」
そろそろサークルを決めなきゃいけないような時期に来ていた。5月の終わりぐらいか。S2と話し合って、決めた。
「二人でここに入ろうか。1回生の奴らが特にいい男ばっかりそうだし。セレクションとかする嫌なサークルじゃないし」
実は俺は、このサークルの神戸女学院の子達3人が気になっていた。その中の一人が「りゅうき君、このサークル入りなよ。私はもう入ってるし」って誘ってくれたのもある。
この子達、実は大学生活のずっと後になるまで何度か二人で飲みに行ったりした。付き合ってはいない。
P.S.
昨日から、Kさんは「ジョジョの奇妙な冒険」を1巻から読んでいる。これが読んでみたかったらしい。ジョジョ芸人の話を聞いて興味を持ったらしい。7月5日「実は小説書き始めた」で振れたが、俺の家はプチ漫画喫茶だ。本・漫画専用の部屋がある。持ってる漫画だけで何百冊かわからない。数える気にもならない。本棚にも収まらない。好きな漫画、好きだった漫画は全部買っている。中古で買った方が、漫画喫茶に度々行くより安上がりだ。それに何度も読み返せる。
Kさん、「俺は小説の賞の応募の締切も近いし、最終の推敲が済んでないし、その他も忙しくて時間ないんだよね」って言うと、「わたしのことはほっといてくれていいから」って言ってくれた。
そして、俺が最近あんまり食べてない、睡眠時間も少なそうというのを心配して、慣れてないという料理をしてくれた。手羽先の甘辛焼きとエビの春巻きだ。手際は悪いみたいだけど、一生懸命料理本を見ながら作ってくれた。旨かった。本当に。そう誉めると満面の笑みで微笑む。(o≧д≦)ノ
「ほんと、7月7日に会った時と比べても顔が違うよ。大丈夫?」
「平気平気、たぶん、もうちょっとで大学時代のあの写真の頃ぐらいには体重戻るよ。筋肉は別として」その写真、実は結婚式の映像でも流した写真。テニスサークルの合宿中、野外の大浴場でみんなで映った写真。腹筋が6パックに分かれてた証拠のお気に入りの写真だ。その写真を見せると、結婚式の時のホテルの担当の女性が「相当遊んでたんじゃないんですか?」ってツッコんだ。妻……になる予定だった人が横にいたので「いえいえ」ってだけ答えた。あんまり妻には過去の話はしてない。そういうのは嫌がる人だったからだ。
過去の話っていえば、「まるで私設秘書のような彼女」シリーズの元彼女、やっぱりKさんと高校時代、同じ学年だった。俺が見たいと言ったら卒業アルバムを持ってきてくれた。何せ制服が素敵みんなの憧れ知的お嬢様女子高だ。そのアルバムから元カノを見つけた。
「どれ? どれ? どの人?」と食い下がるので仕方なく教えた。Kさんはあまり過去には嫉妬しない人だ。……意外と嫉妬深いとは言ってるけど。(´;ェ;`)
「わっ、このクラス、特に頭がいいクラスだ」
「確かに、頭が良くて気が利く人だったよ」
「今でも、会いたいとか思ってるんじゃないの?」この子もちょっと鼻にかかった声。
「いや、ほんとにいい思い出だけど、もう向こうには向こうの人生があるだろう。それにね、綺麗に終わったから、それはそれでいいんだ」
「でも、行政書士になったら、仕事上付き合うこともあるんじゃない? 住んでる場所も近いし」
「今どうしてるんだろ?」今書きながら思った。名前で検索してみれば、司法書士になってるかどうかわかるんだ。……止めておこう。
Kさんとの、恋愛の可能性、今後どうなるのか? メールをくれている地元局アナ似のお姉さまとは発展はあるのか?
マジで身体が二つ欲しい。時間が1日48時間欲しい。藤子不二雄F先生、あなたがああいう道具をたくさん考えた理由がよくわかります。
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