2012年07月05日
余談。ガリバー旅行記について
児童向けの絵本じゃないガリバー旅行記を読んだことがある人はいますか?実はその内容はあまり知られていない。そのもの自体、とても児童向けの内容ではないというのが真相だ。
よく知られている小人の国、大きな人の国の他に、天空の国ラピュタが登場する。最終章は馬の国だ。
よく知られている小人の国すらも、作者スウィフトの意図したことは、何も奇想天外な冒険話ではなく、政治批判であるというのが学者達の共通した意見だ
世界史で習った、世界初の内閣ウォルポール内閣、実はその頃の内閣の政治を批判するプロパガンダだ。当時は、検閲制度があって、正面切っては表現ができなかったらしい。だから、小人の国の政治をけちょんけちょんにけなすことで、現行の政治体制を批判したらしい
特筆すべきは、馬の国。これは結構趣が異なる。この章は、人間批判文書とされている。
非常に理性的な馬の支配する国に渡ったガリバーが、そこでyahooなる動物……家畜なのだが……を目にする。その野蛮で下品な行動について、ガリバーが徹底的に批判する。だが、ある時、理性的な馬に指摘される。
「しかし、yahooは君と姿形がそっくりじゃないか」
まさしく、ガリバー(普通の人間)は自分はyahoo(野蛮な家畜)なのだと考えることになる。
ラストの方では、本国に帰ったガリバーは人間と一緒に住むのを嫌がり厩舎で寝泊まりすることになる。
結構、衝撃的な内容だと思いません?言うまでもありませんが、そのyahooは、あのサイト名の由来にもなってます
これ読んだ時、俺はショックでしたね〜確かにスウィフトが指摘したかっただろう部分を自分も持ってるんじゃないかって思いましたから
ただ、スウィフトがその章を書いた時点で、彼は相当に精神的に病んでいたらしいので、そのあまりにも無茶苦茶な内容もなんとなく理解はできる気はします。とにかく表現自体が汚い。
だから第3章第4章部分は普段カットされてるんだろう。
興味があったら、読んでみてください。途中で嫌になりますよ。たぶん。
そこまで考えんでもええやんかって
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