統合失調症の母と暮らす

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母の病気の症状が、初めてピークでひどくなった時、「自分に神が乗り移っている」と言い出しました

私の母は統合失調症です。
いつからなのか、もはやわかりません。

私が大学生の頃、母はすでに統合失調症だったのです。
母がおかしいと思っていた頃、ある日母は朝早い時間に私の部屋に入ってきました。

そして
「神様の声を聞かせます」
と言い出したのです。

神様の声とは、
「あ〜〜あ〜〜〜あ〜〜〜」という感じ。

「？？？」
私は無視していました。

どうしたの？
と思うより、こんなのが母が正直恥ずかしい。
と思っていました。

普通がいい
普通の母がいい
私の母はなぜこんななの？？？

などと思いました。

慣れてしまった今では別に良いのですが、当時20歳前の私には、受け入れることのできない体験でした。
怖いというか、この時間を体験しているのが自分だけなのが心細くて。
だれか〜〜〜

と言いたい感じ。

精神疾患の知識が全くなかった私は、どうしようもありませんでした。
病院に連れていかないと…
という気持ちではなく、ここから逃げたい、この母のそもそもの性格がおかしい…。

そう思っていたのです。

当時は統合失調症という病名はなかったと記憶しています。
しかし近年、病名や症状が分かってきて、なんとなく母の辛さも分かってきたように感じています。

どちらにしても、当時の家は辛い場所でした。
家に帰りたくなく、友人の家族を見てうらやましいと何度も思ったものです。

最近母が、部屋で一人叫んでいることがありました。
「声が外まで聞こえてるよ」
といったら、声のボリュームが下がりました。

近所や家族に迷惑をかけてはいけないと、少しは感じているようです。

母と私で暮らしていると、お互い何が普通かわからないこともあります。

母は統合失調症です。
若い頃から症状はあったようです。

今回の話は、統合失調症とは関係ないかもしれませんが。
お恥ずかしながら最近まで気づかなかったことをお伝えします。

何の普通がわからないのかというと、フライパンの替え時について。
たいしたことではないのですが、一番最近気づいたことです。

フライパンは、母も私も穴が開くまで使うものだと思っていました。
もちろん穴が開くまで使ってもいいと思います。
でも使いづらいですよね。

現在フライパンは買い替えてしまったのですが、それまでは、油を多めに引いたとしてもこびりつきがひどく大変でした。
それでも頑張って使っていて、卵焼きやお好み焼きなどはキレイに仕上げられません。

ある日友人と話をしていたら、「フライパン買いに行かないと〜」と言ったのです。
「穴開いたの？」と聞きました。
「そうじゃないけど、もう替え時だから…」とのこと。

私は、「替え時っていつ？」と聞いてみました。
「うちは家族が多いし…半年で買い替えるかな…」

（ちなみに友人も私も高額のものはあまり買いません。もっといいのだと、何年も使えると思うのですが）

ええっそうだったんだ」

フライパンって、こびりつきがきどくなってきたら買い替えていいんだ」

その時初めて気づいたことです。

その昔はフッ素加工のフライパンってなかったと思います。
なので、真っ黒くなってこびりつきやすいフライパンをもともと使っている母は、とうぜんわからないことだと思うのです。

母と私とで暮らしていると、わからないことがいっぱいある…
いえ、私がいろいろなこと知らなすぎるとも感じます
独断で決めつけ、これでいいんだと思い込んでしまうのでしょう。

今は「ググる」ことができるので
「これはちょっとどうかな…」
ということがあれば、できるだけ検索するようにしています。

今回は、私は無知の話になってしまいました
今ではフライパンを快適に使っています

母は統合失調症です。
ずっと前からなのだと思います。

家族で住む家は、学生時代いつ帰っても暗い印象でした。

晩ごはんは出来ていない
電気がついていない
母は怒っている

そんな日は少なくありませんでした。

家全体が暗いので、私は帰りたいと思ったことはありません。
中学の頃、私は部活や生徒会をやっていたので、夜８時に帰っても両親に怒られることはありませんでした。
そのためほとんど毎日夜８時過ぎに帰っていたのです。

「生徒会が忙しくて」と母に言うと、母は「ふーん」という感じ。
学校のことで遅く家に帰っても母は何も言わないので、部活や生徒会は、私にとってなくてはならない場所でした。

統合失調症の母は、何もしたくないけれど、やらなければいけないといつも葛藤していたように感じます。

晩ごはんはあったりなかったりだったので、私は自宅に帰るときなぜかいつもドキドキでした。
母がご飯を作っていてくれれば嬉しい、作ってくれていないと悲しい。
夜に帰って電気がついていると嬉しい、ついていないと悲しい。
母が笑顔だと嬉しい、母が暗い顔をしている悲しい。

今日の母はどうかな？
と、ちょっとドキドキしながら毎日家へと向かうのでした。

そんな毎日だったと思います。

母は辛いのだと思いますが、家族も辛かったです。

母のことがだいぶ分かってきた今は
真っ暗なんだけど~~~~~
といって、有無を言わさず電気をつけますが、当時はそれができませんでした。

今思うと、当時母も辛かったのでしょう。

母が興奮すると、家族はどん引きします。

私の母は統合失調症です。
もの心付いた頃から、うちの母はちょっと変と思っていました。

私が大人になってからのことですが、ある日母は、私の息子にすごく興奮して怒っていました。
息子はもともと、自分のおばあちゃんのことをあまり好きではありません。
なぜなら、家事を全くせず、出てきたごはんが気に入らないと文句を言うからです。

ある日息子（当時６歳くらい）は母に、「なんで何にもしないの？？」
と強めの口調で言っていました。
話の流れはよくわかりませんが、そのことに、急に母が立ち上がって怒りだしたのです。

母は当時60歳。
まだまだパワーはあります。
とっても怖かったように記憶しています。
もちろん、母は言われたことに腹が立っても、我慢していることもあります。

確かに、いくら身内でも、何もしないと言われると腹が立ちますよね。

「なんだってー？」
「なんだってさー？」
「もう一回言ってみろー！！」

と、こう言っては何ですが、鬼のようにものすごい剣幕で叫んでいました。
本当に興奮状態だったのでしょう。
息子は大泣き。
しばらく落ち込んでいました。

私から母には「ごめんごめん」と言い、「ご飯食べよう」と伝えました。
私は恥ずかしながら、母が興奮状態になった時、どうしたらいいのかわからないのです。
子供には母の病気について簡単に教えていますが、まだ理解できません。

母が興奮状態になった時は、とにかく母の気持ちを違う方にそらします。
子供には、我慢しようとか、あなたが悪いとかは言いません。

あまり良くないのかもしれませんが、母には子供について「今ちょうど反抗期なの」といい、
子供には、「おばあちゃんは病気かもしれないけど、あんな怒り方ないよね」とか言います。

社会人になってから、母とは長いこと一緒に過ごしていますが、いまだ理解できないことがいっぱい。
母を興奮させてしまった時は、私自身どん引いてしまい、あっけにとられるというのでしょうか
オドオドしてしまいます。

否定し過ぎず肯定し過ぎずで過ごしていて、ハッキリ言って、私自身も母にイライラして叫びたくなることがあります。
「気を使っているばかりで疲れるーーーーー」

子供が大きくなった今は、母とどう話したらいいのか子供自身わかってきたので怒らせることもなくなりました。

母といて、自分たちも少しずつ成長していることに、ちょっと感動


な！なんだ、このコーヒー！？

母は、ずっと椅子に座って動かないことがあります。
ずっと座っている母は、みていると正直怖いです。

１時間以上、同じ体勢です。

妄想しているのか？
寝ているのか？
わかりません。

母は統合失調症です。
いつからなのかわかりません。

ずっと座っている母は、何をしているのでしょう。
いまだわかりません。

でも、ずっと、じっとしている母を見て、うらやましいと思うことも…
日々バタバタ動いて、寝る時間は５時間（結構寝られるか…）
それに比べたらうらやましい
起きたい時間に起きて、寝たい時間に寝て…

でも、意外と母が動かない時間は、母にとって辛い時間なのかもしれない
よくわからないけど、

「なにしてんの？」
と聞くと
「なんでもない」
といいます。

何もすることのない時間は、意外と苦痛なのかもしれないと感じました。

でも私にとって、くらーーーい部屋は、くつろぎの場でも何でもない
ゆっくりできるはずの部屋は、暗い印象の、先の見えない部屋。

といった被害妄想が広がってしまいます。
誰かなんとかして〜〜〜〜〜〜〜〜
と思うのが正直なところ。

しかし、頼る人はいません。
悲しいことに、結構私は強い。
こんなことではへこたれないから、家に帰って暗い状況であっても、笑顔で缶ビールを飲めます。

この状況でもビールは上手い
私って、この状況に選ばれし人なのかも

母は統合失調症です。
若い頃からすでに症状はあったみたい。

やる気が出ない
幻聴が聞こえる

といった症状はあるようですが、人の役に立ちたい気持ちもあってか妄想も始まります。
以前母は、「私のおかげで戦争が終わった！」
と言っていました。

まじか…

どうしてそうなるのか、思考がよくわからないけど、嬉しそうに言っていました。
で、どの戦争？

私の反応は、とりあえず　「ふふ…」でした。
どうしたらいいのかわからない。

家族の迷惑になっているのでは？
役にたちたい
私は誰かの役に立っているのだ！
という思い込み。

でも、違うかもしれない

いろいろ考えると、なんとなく気持ちわかる…けど


「私のおかげで戦争が終わった！」と母に言われた次の瞬間、そんな分析をしておりました。

母が言っていることについては、統合失調症の症状です。
しかし、だれもが人の役に立ちたい気持ちはあるものと思います。

母には、

「有難う」
という言葉を言うようにしました。
それで母の症状はおさえられると思いませんでしたが

それから数年たち、母に変化なし
でも気持ち的には、「有難う」と言われて嬉しい気持ちもあると感じています。

全て私の憶測なので、母が何を思っているのか、思っていないのか詳細はわかりません。


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以前、家中がごみ屋敷のようでした。
それが普通だったので、家族はあまり気にしていなかったのです。

母は統合失調症です。
ずっと若い頃からのことらしい…。
統合失調症だから片付けできないのかどうかは分かりません…。

私もあまり片付けは得意でありません。
しかし、ゴチャゴチャしているのも気になるものです。

仕事していると、片づける時間はあまりないので、時間をかけて徐々に家の中を片付けていきました。
いまだ家全部をキレイにはできていませんが

片付けをするとき、一応母に
「これ捨てていい？」と聞いてみます。
母は、「それ使うの！」
「これも？」
母は、「まだ使える！」

捨てるものの確認を続けていると、母はだんだん怒ってきます。
私もイライラしてきます。
徐々に私は、もう使わないものであろうものは勝手に捨てるようになりました。

最初っから物を大事にしろよ~~~~~
と叫びたくなりながら、捨て続けました。

ホコリだらけのタオル
使うことのない石鹸の山
いつのものかわからない大量の塩
いつもらったのかわからない引き出物の食器（箱はホコリだらけ）

挙げるときりのないほどのものが、溢れています。
さすがに20年以上も片づけ続けているので、いまでは床に食器を置く、靴箱の上に書類が積んであるなんてことはありません。
以前に比べたら、家はかなりスッキリしています。

ある日母に「家スッキリしてきたでしょ？？」
と言ったら母は
「家はもともとスッキリしてた！」
と言われました。

コラコラッ

おどろきますよね。

母のプライドが許さないのでしょう。
不機嫌になっている母に、違う話題で機嫌をとります。

「今日の夜ごはんはお肉だよ~~」

すると母は、「あら楽しみ」
と言います。
切り替えが早くて、可愛いところもある母なのです。


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統合失調症って知っていますか？
私にとっては、いまだ未知の世界です。

小さな頃から母とは仲が良くない方で、性格的に合わない部分もあると思います。
そのせいか、母が精神の病気とわかっても、統合失調症についてあまり知ろうとはしていなくて…

今も統合失調症について、ザックリとしか知りません。

母のことをいろいろな方に相談し、本を読んだこともあるので、統合失調症について少しは知識を持っています。
詳しく知っているわけではありません。




母の症状は、幻聴が聞こえることが多く、妄想がすごくて、思い込みを現実と思ってしまいます。
家族はそんな母に対して、否定するといけない。
同調してもいけない。
といったことを意識して過ごします。

薬を飲み続けることが大事なのですが、本人はあまり飲みたがりません。
しかし、薬を飲まなくなると統合失調症の症状は悪化します。
興奮状態になるのです。

家族は、母に怒ったりしないように、イライラを見せないようにしないといけないことも（母の場合だけかもしれませんが）。

母と違う症状の方もいるかもしれないので、症状のうちの１例と思って頂ければと思います。




正直時々、統合失調症の症状からの言動なのか、性格からなのかわからなくなります。

母といる時に、「えっ？？？」と思うことがあっても「病気のせい」
と思って我慢してもいいのですが、常にというのは難しい。

適度に発散しながら生活していないと、ストレスだらけになってしまいます。

性格でも統合失調症でも何でもいい！

たまには「普通」になってくださーい
と思ったりします。
私自身、普通って何なのかよくわからないのですが

せめて家族であっても、ほんの少しの気遣いはお互いに欲しいもの。

やっぱり、統合失調症がある母に、期待するほうがおかしいのかな…。

今日も母は、無邪気な顔をしています。


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母はすごい！
と思ったことがあります。

自分は男性にモテると思いこんでいること…

母は統合失調症です。
今考えると、若かりし頃から症状はあるよう…。

母は、男性はみんな自分を好きになると思い込んでいます。
というよりは、母が好きになった男性は自分の事を好き！
ということです。

幸せだね~
なんなら世界一幸せもんだね~

「あの人が好き…」
「でもどうしたら…」

とか、段階ふんで、都度悩むのが恋愛の流れだよね~~~

ある日、ある男性芸能人を母は好きになりました。
「結婚申し込まれた」
と、言いやがったのです

25も年下の方なんですけど〜〜〜〜〜〜

しかも会ったことがない…

こんな幸せな思い込みって、ビックリです。
思い込みってわかっている状態で、夢見心地になることは私もありますが。
母の場合、いきなり結婚まで進展してしまってないないないないない…ないない。

イヤーすごいですね。
本気で言いますから

「幸せもんだね…」
私は聞き続けることができず、そう言って自分の部屋にこもりました。

頬がピンクになって言う母を、ちょっと可愛いと思ってしまいました

母は驚くほど自分勝手なことを言います。
「仕事休めない？」と、よく聞くのです。

私の母は統合失調症。
もうずっと前から症状はあったようです。

私は長いこと美容の仕事をしています。
お給料ももらえますが、頑張った分の歩合をもらえることもあります。
それなら仕事頑張りたいですよね

母からすると、そんなに頑張らなくても…
なんて思うのでしょう。

仕事をしたことのない母には、よくわからないのかもしれません。

そのうえ、「明日床屋に行くから連れて行ってね」
と、悪気ないように言います。
その他美容室だったり、友達の家だったり。

お伝えしましたが、私は平日仕事をしています。
確かに、有給や代休などで平日休んでいることもあります。

しかし、私の休みは母のためにあるのではない

「明日は仕事あるから連れていけないよ、タクシー使えば？」
というと、「もったいない」ですって。

よく言ったね
あなたどんな神経してるの〜〜〜

と、聞きたくなりました。
病気だからなのか性格なのかわからないけど、性格のせいだとしても、すげーメンタルだよね

そんなことがよくありましたが、「〜に行きたいから連れてって欲しい」という場合

• １週間前に出かけたい旨を私に伝える
• 予定を勝手に決めない
• 時々タクシーを使う

といったことをして欲しいと伝え、ルールにしました。

数年たってもあまり身勝手さは変わりませんが、予定に関しては、徐々にですが私にはじめから合わせてくれるようになったと感じています。
また、予定を変更してもらうなどしています。

合わせようという気持ちはあるのだな〜と、ちょっと感心しています。

悪気はないのですが、自由だよね、勝手過ぎない？
本当にそう思います。
でも、1人だと寂しいから予定を勝手にいれることもあるのだろうと思いました。
どうしようもないのですが…


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