2016年12月06日
<書評>火花 又吉直樹氏作
こんばんは。
今回は、第153回芥川賞受賞作品であります、火花です。
主人公の芸人が天才肌の一人の先輩に出会うところから物語が始まる。
ただひた向きに、漫才と向き合い、大失敗したり、悩みながらも「笑い」と向き合い続けた男の話です。
私は、漫才に疎くて、よくわからないのですが、印象的だったのが
「美しい世界を、鮮やかな世界をいかに台無しにするかが肝心なんや。なんでも過度がいいねん」
という一文が
ビートたけしさんが、海外メディアからのインタビューに答えているときに、
「お笑いとは悪魔的で、一生懸命やっていても悪魔のように笑いが忍び込んでくるときがある。葬式なんか笑ってはいけないところで誰かがミスをして笑えてしまうようにね。映画でも、緊迫した場面のふとした瞬間に笑いが生まれることがある」
とおっしゃっていたのと、重なりスーッと胸の中に入ってきたことです。
若手芸人が「笑いとは何か。」を考え抜き、もがき続ける本です。
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