2020年01月12日
データを復元できないように消去するフリーソフト
データを見せろと言うと「削除して復元できない」という人がいたり、データを消去して売り払ったハードディスクのデータを復元されて、勝手に売り払ったことがばれてしまった人がいたりと、データの消去と復元について、何やら騒がしい昨今です。
というわけで、ハードディスクやUSBメモリーのデータを復元できないように、完全に消去するソフトウェアを探してみました。
冒頭の一文のせいで、これらのソフトウェアが悪事のために作られたように感じるかもしれませんが、そうではありません。
使っていたハードディスクやUSBメモリーなどを処分するときに、その中の個人情報や会社の機密情報などのデータが、復元されて悪用されないように、安全のために使うものです。
念のため。
DiskRefresher3 SE
DiskRefresher3 SE | ソフトウェア | サポートライブラリ | IODATA アイ・オー・データ機器
Windows2000/XP/Vista/7/8/10に対応しています。
「ご使用のOSを選択してください」をクリックして、インストールしようとしているパソコンのOSを選んで、ダウンロードしてください。
OSの選択でWindows 8.1が選択肢にありませんが、Windows 8を選べば大丈夫です。
使い方など詳しくは、画面で見るマニュアル for DiskRefresher 3を参照してください。
Windowsがインストールされているドライブは消去できませんが、製品版のDiskRefresher3では、CDからの起動に対応していてWindowsがインストールされているドライブも消去できます。
ディスク消去ユーティリティ
「ディスク消去ユーティリティ」インストール不要でシンプルな操作のディスク完全消去ソフト - 窓の杜
Windows7/8/8.1/10に対応しています。
インストール作業は不要で、実行ファイルをダブルクリックして起動すれば、そのまま使えます。
ダウンロードしたファイルを展開(解凍)すると、その中に3つのファイルが入っています。
「DiskEraseUtil.exe」が実行ファイルです。
使い方は、「@ディスク消去ユーティリティ説明書.pdf」に書いてあるので、目を通しておいてください。
USB-HDD、USBメモリ、SDカード等をドライブ単位で消去するもので、アプリを起動しているドライブ(Windowsがあるドライブ)は、誤操作による消去を防止するため、消去できないようになっています。
Windowsがインストールされている内蔵ドライブを消去したい場合は、Windows 自動インストール キット(AIK)をMicrosoftのサイトから入手して、WinPEブートメディアを作成するすれば、それも可能です。
詳しくは、ファイルを展開(解凍)したフォルダに入っている説明書に書いてあります。
完全削除
このソフトの動作OSは Windows 95/98/Me/NT/2000/XP/Vista/7 となっていますが、おそらく Windows 8/8.1/10でも動作すると思います。
完全削除 (Complete Delete) for Windows - OasisHalfmoon
6種類の場所からダウンロードできるようになっていますが、「Vectorソフトライブラリからダウンロードする」または「窓の杜からダウンロードする」でダウンロードすると分かりやすいです。
インストール作業は不要で、実行ファイルをダブルクリックして起動すれば、そのまま使えます。
ダウンロードしたファイルを展開(解凍)すると、その中に3つのファイルが入っています。
「CompDel.exe」が実行ファイルです。
「CompDel.chm」がヘルプファイルになっているので、使い方はこのファイルを参照してください。
プログラムの実行にMFC71.DLLとMSVCR71.DLLが必要で、この2つのDLLがない場合はシステムエラーが表示されて起動できません。
VC++ .NET ランタイムインストーラーの詳細情報 : Vector ソフトを探す!
ダウンロードしたファイルを展開(解凍)して、その中の「VCNET_RUNINST.exe」を実行します。
ランタイムは MSVCR70 と MSVCR71 をインストールできるようになっていますが、MSVCR71 の方をインストールすればOKです。
データの消去(削除)の考え方
通常、ファイルを削除すると、そのファイルは[ごみ箱]フォルダに入ります。
元に戻したいときは、[ごみ箱]でそのファイルを探して、右クリックから「元に戻す」を選ぶと、元に戻せます。
この状態は、ファイルを削除したといっても、アプリから通常の方法では見えなくしているだけで、データはちゃんと残っているので、元に戻すことができるわけです。
ファイル削除の次の段階としては、[ごみ箱]からの削除ということになります。
[ごみ箱]から削除すると、Windows の標準の機能では復元できない状態になりますが、ハードディスクなどの記録領域にデータは残っている状態です。
その記録領域に新しく他のデータが書き込まれない限り、ファイルを復元するツールを使えば、ファイルを復元できます。
復元ツールを使っても復元できないようにするためには、その記録領域に乱数や特定の文字を書き込んで、データを完全に破壊します。
これを行うツールが、ここで紹介したソフトウェアです。
すべて完全に消せるわけではない
完全削除の限界と対処法 - OasisHalfmoonで、「条件ごとの完全削除(完全消去)の可能性」として、消去できないものとして記載されていますが、クラウドで同期しているファイル・特殊用途のファイルなど、消去できない・消去が困難なものもあるようです。
・ FATファイルシステムのファイル → 確実に可能
・ NTFSの暗号化ファイル(EFS) → 疑問
・ NTFSの圧縮ファイル → 疑問
・ NTFSの1kBytes以下(MFTデータストリーム内に収まる)ファイル → 初回データは残存
・ NTFSのスパース ファイル(かなり特殊な用途のファイル) → 不可
・ NTFSの代替ストリーム ファイル(かなり特殊な用途のファイル) → 不可
・ NTFSの上述に当たらない通常のファイル → ほぼ可能
・ DropboxやAmazon S3などのクラウドに格納されたファイル → 不可
・ 編集時にオリジナルのコピーの一時ファイルを作成するソフト(Microsoft WordやExcel等)のデータファイル → 不可
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