2018年02月01日
ビットコイン(Bitcoin)などの仮想通貨は我々人類にはまだ早いのか
バックトゥザフューチャーで、主人公のマーティがパーティーで演奏したチャック・ベリーの「ジョニー・ビー・グッド」に、観客がドン引きしたシーンがあります。
ドン引きしたのは、調子に乗って背面弾きやアンプ倒しまで、やらかしたからでしょうけど。
そのときのマーティーのセリフが「I guess you guys aren't ready for that yet.」(みんなにはちょっと早すぎたかな)。
仮想通貨は便利なものであり、いずれは世界中で使われるようになるのだろうと思います。
ただし、あの時の「ジョニー・ビー・グッド」と同じように、まだ私たちには早すぎるのかもしれません。
2014年のマウントゴックス事件では、ビットコイン:当時約480億円相当が盗まれました。
今年2018年1月には、コインチェック事件でネム:当時580億円相当が盗まれました。
ビットコインにしても、ネムにしても、ブロックチェーンで通貨の動きは記録されているので、すぐに盗んだ犯人が捕まりそうですけど、仮想通貨の匿名性のために捕まえることは難しいようです。
まずは、仮想通貨の長所を知る必要があります。
調べてみました。
仮想通貨にもいろいろなものがあるようで、該当しないものもあるかもしれません。
ここでは主に、現在最大の時価総額を持つビットコインを対象にしています。
1)どこかの国の政府や中央銀行のような機関が管理しないので、その機関によって勝手に価値を上下されたり、取り上げられたりしない。
2)銀行に預けないので、銀行が潰れたときに預金がなくなるリスクがない。
3)世界中で共通なので、両替とその手数料が不要。
4)時間や曜日に関係なく送金可能。短時間で送金でき、送金手数料も安い。
5)価値の変動により儲けられる可能性がある。
6)紙幣や硬貨ではない仮想の通貨なので、持ち運ばなくていい。
7)通貨の移動が全て記録されるが、匿名性もある。
こんなところでしょうか。
確かに、仮想通貨というのは良さそうに見えますが、マウントゴックス事件とコインチェック事件のことを考えてみると・・・
1)2)については、国や銀行に裏切られる心配はないけど、取り扱う会社が国や銀行よりも思いっきり信用できないので、国や銀行に管理してもらった方がまだましということになります。
(住んでいる国によるでしょうけど)
5)は、逆に価値の変動によって大損する危険性もあります。
6)は、そもそも大金持っていないし、大きな金額の支払いなどは銀行振り込みなので、持ち歩かない。
(というのは、私個人の問題ですが)
持ち運ばなくていいので、一瞬で巨大な金額が盗まれてしまったというのが2つの事件です。
これが、逆に大きな短所になってしまっていて、一瞬で巨大な金額が盗めないという点で、現物の紙幣や硬貨の方が優れていると言えます。
7)は、その匿名性のせいで、すごい大金を盗まれても、犯人を捕まえることができません。
盗んだ仮想通貨で買い物をしたり、別の通貨に換金したら犯人が分かる可能性があるらしいですが、実際のところマウントゴックス事件の犯人もまだ捕まっていないし、お金も戻っていません。
おそらく、コインチェック事件も同じ経過をたどると思います。
となると、残る長所は3)4)で、送金が早くて手数料が安いということになりますが、1)2)で取引会社が信用できないとなると、やはり国や銀行などの信用できる機関が、手間暇をかけて取り扱うしかないわけで、そうなると手数料は高くなり、送金にも時間がかかるようになってしまいます。
はたして本当に長所はあるのでしょうか?
仮想通貨の匿名性を利用して、ランサムウェアの支払いにビットコインが利用されています。
ランサムウェアというのは、コンピューターウィルスの1種で、パソコンのファイルを使えないようにして、使えるように戻してほしかったら、ビットコインで支払えというものです。
銀行口座に振り込めとか、現金をこの住所に送れでは、すぐに犯人は捕まってしまいますが、ビットコインなら大丈夫というわけです。
マウントゴックス事件とコインチェック事件に共通していることですが、そもそも本当にハッキングされて盗まれたのかという疑いが残ります。
匿名性により、盗んだとされる犯人は捕まらないし、内部犯行かもしれないし、盗まれたという仮想通貨がその会社にあったのかという疑いもあります。
コインチェック事件では当時580億円相当のネムが盗まれたとされていますが、事件により暴落したネムの時価で保証するというのであれば、どこかに580億円分(現金か何かに変換したもの)を隠しておいて、差額分は丸儲けといったことも可能かもしれません。
盗まれたと言ってるけど、本当は社長が使い込んじゃったのかもしれません。
今後の捜査によって明らかになることを期待するしかありませんが。
匿名性については、脱税や賄賂などの不正な政治献金などに利用される恐れもあります。
こういったことは、ブロックチェーンによる明確な通貨の動きの記録によって防げるということらしいですが、両事件で盗んだ犯人がちゃんと捕まらないのであれば、防げているとは言えません。
いっそのこと匿名性を排除してしまえば、盗んだってすぐに犯人捕まるので、安全性が高まると思いますが、そのためには持ち主の名前を常に確実に管理しなければならず、手間やお金がかかります。
そうすると仮想通貨の手数料の安さや送金の速さは損なわれ、利点がなくなります。
どうも、ビットコインとかの仮想通貨には、うさん臭さを感じてしまい、その先入観から批判的な見方をしてしまいます。
そのせいで思い違いもあるかもしれません。
でも、大きなお金が関係するものなので、必ず悪用しようとしたり、盗もうとしたりする者が現れます。
国・政府や中央銀行などが直接管理しないものとしても、それを取り扱う会社が不正を行わないように、ずさんな管理を行わないように、適正な許可や厳密なチェックをしていく必要があると思います。
そのためには多くの税金が使われるでしょうから、消費税もさらに上げる必要があるかもしれません。
となると、仮想通貨使用禁止してほしいというのが、一般的な?市民である私の意見です。
今日、こんな記事を見かけました。
ひろゆき氏、コインチェック問題で予想的中 「犯人ってわけじゃないですよ」
頭が良くて、影響力のある人にお願いです。
今後も、すごい方法を思いつくことがあるかと思いますが、その方法をネット上に公開してしまうと、それを実践してしまう者も現れる危険性があります。
(今回の件がそうだとは言えませんが)
ネット上に公開しないで、仮想通貨を取り扱っている会社や、管理している組織などに、そっと忠告してあげるようにしてください。
少し違った話しになりますが、盗んだのが北朝鮮みたいな国だった場合は、どうなるのでしょうね。
そのような国に仮想通貨を盗み出せる技術があるかどうか分かりませんが、一般的には守る側よりも攻撃する側が技術的に有利だと思います。
マウントゴックスとコインチェックが、とりたてて酷い会社だったのが盗まれた原因と考えずに、もうそのような事件が起きないように十分に気を付けてほしいところです。
また数年後に、同じような事件が起きないように。
ドン引きしたのは、調子に乗って背面弾きやアンプ倒しまで、やらかしたからでしょうけど。
そのときのマーティーのセリフが「I guess you guys aren't ready for that yet.」(みんなにはちょっと早すぎたかな)。
仮想通貨は便利なものであり、いずれは世界中で使われるようになるのだろうと思います。
ただし、あの時の「ジョニー・ビー・グッド」と同じように、まだ私たちには早すぎるのかもしれません。
2014年のマウントゴックス事件では、ビットコイン:当時約480億円相当が盗まれました。
今年2018年1月には、コインチェック事件でネム:当時580億円相当が盗まれました。
ビットコインにしても、ネムにしても、ブロックチェーンで通貨の動きは記録されているので、すぐに盗んだ犯人が捕まりそうですけど、仮想通貨の匿名性のために捕まえることは難しいようです。
ビットコインなどの仮想通貨の長所
まずは、仮想通貨の長所を知る必要があります。
調べてみました。
仮想通貨にもいろいろなものがあるようで、該当しないものもあるかもしれません。
ここでは主に、現在最大の時価総額を持つビットコインを対象にしています。
1)どこかの国の政府や中央銀行のような機関が管理しないので、その機関によって勝手に価値を上下されたり、取り上げられたりしない。
2)銀行に預けないので、銀行が潰れたときに預金がなくなるリスクがない。
3)世界中で共通なので、両替とその手数料が不要。
4)時間や曜日に関係なく送金可能。短時間で送金でき、送金手数料も安い。
5)価値の変動により儲けられる可能性がある。
6)紙幣や硬貨ではない仮想の通貨なので、持ち運ばなくていい。
7)通貨の移動が全て記録されるが、匿名性もある。
こんなところでしょうか。
仮想通貨の長所は短所とも言える
確かに、仮想通貨というのは良さそうに見えますが、マウントゴックス事件とコインチェック事件のことを考えてみると・・・
1)2)については、国や銀行に裏切られる心配はないけど、取り扱う会社が国や銀行よりも思いっきり信用できないので、国や銀行に管理してもらった方がまだましということになります。
(住んでいる国によるでしょうけど)
5)は、逆に価値の変動によって大損する危険性もあります。
6)は、そもそも大金持っていないし、大きな金額の支払いなどは銀行振り込みなので、持ち歩かない。
(というのは、私個人の問題ですが)
持ち運ばなくていいので、一瞬で巨大な金額が盗まれてしまったというのが2つの事件です。
これが、逆に大きな短所になってしまっていて、一瞬で巨大な金額が盗めないという点で、現物の紙幣や硬貨の方が優れていると言えます。
7)は、その匿名性のせいで、すごい大金を盗まれても、犯人を捕まえることができません。
盗んだ仮想通貨で買い物をしたり、別の通貨に換金したら犯人が分かる可能性があるらしいですが、実際のところマウントゴックス事件の犯人もまだ捕まっていないし、お金も戻っていません。
おそらく、コインチェック事件も同じ経過をたどると思います。
となると、残る長所は3)4)で、送金が早くて手数料が安いということになりますが、1)2)で取引会社が信用できないとなると、やはり国や銀行などの信用できる機関が、手間暇をかけて取り扱うしかないわけで、そうなると手数料は高くなり、送金にも時間がかかるようになってしまいます。
はたして本当に長所はあるのでしょうか?
仮想通貨の匿名性は致命的な欠陥である
仮想通貨の匿名性を利用して、ランサムウェアの支払いにビットコインが利用されています。
ランサムウェアというのは、コンピューターウィルスの1種で、パソコンのファイルを使えないようにして、使えるように戻してほしかったら、ビットコインで支払えというものです。
銀行口座に振り込めとか、現金をこの住所に送れでは、すぐに犯人は捕まってしまいますが、ビットコインなら大丈夫というわけです。
マウントゴックス事件とコインチェック事件に共通していることですが、そもそも本当にハッキングされて盗まれたのかという疑いが残ります。
匿名性により、盗んだとされる犯人は捕まらないし、内部犯行かもしれないし、盗まれたという仮想通貨がその会社にあったのかという疑いもあります。
コインチェック事件では当時580億円相当のネムが盗まれたとされていますが、事件により暴落したネムの時価で保証するというのであれば、どこかに580億円分(現金か何かに変換したもの)を隠しておいて、差額分は丸儲けといったことも可能かもしれません。
盗まれたと言ってるけど、本当は社長が使い込んじゃったのかもしれません。
今後の捜査によって明らかになることを期待するしかありませんが。
匿名性については、脱税や賄賂などの不正な政治献金などに利用される恐れもあります。
こういったことは、ブロックチェーンによる明確な通貨の動きの記録によって防げるということらしいですが、両事件で盗んだ犯人がちゃんと捕まらないのであれば、防げているとは言えません。
いっそのこと匿名性を排除してしまえば、盗んだってすぐに犯人捕まるので、安全性が高まると思いますが、そのためには持ち主の名前を常に確実に管理しなければならず、手間やお金がかかります。
そうすると仮想通貨の手数料の安さや送金の速さは損なわれ、利点がなくなります。
その他
どうも、ビットコインとかの仮想通貨には、うさん臭さを感じてしまい、その先入観から批判的な見方をしてしまいます。
そのせいで思い違いもあるかもしれません。
でも、大きなお金が関係するものなので、必ず悪用しようとしたり、盗もうとしたりする者が現れます。
国・政府や中央銀行などが直接管理しないものとしても、それを取り扱う会社が不正を行わないように、ずさんな管理を行わないように、適正な許可や厳密なチェックをしていく必要があると思います。
そのためには多くの税金が使われるでしょうから、消費税もさらに上げる必要があるかもしれません。
となると、仮想通貨使用禁止してほしいというのが、一般的な?市民である私の意見です。
今日、こんな記事を見かけました。
ひろゆき氏、コインチェック問題で予想的中 「犯人ってわけじゃないですよ」
頭が良くて、影響力のある人にお願いです。
今後も、すごい方法を思いつくことがあるかと思いますが、その方法をネット上に公開してしまうと、それを実践してしまう者も現れる危険性があります。
(今回の件がそうだとは言えませんが)
ネット上に公開しないで、仮想通貨を取り扱っている会社や、管理している組織などに、そっと忠告してあげるようにしてください。
少し違った話しになりますが、盗んだのが北朝鮮みたいな国だった場合は、どうなるのでしょうね。
そのような国に仮想通貨を盗み出せる技術があるかどうか分かりませんが、一般的には守る側よりも攻撃する側が技術的に有利だと思います。
マウントゴックスとコインチェックが、とりたてて酷い会社だったのが盗まれた原因と考えずに、もうそのような事件が起きないように十分に気を付けてほしいところです。
また数年後に、同じような事件が起きないように。
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