2019年03月06日
3.11 東日本大震災【世界中に日本人の偉大さを知らしめた日】
もうすぐ東日本大震災から8年目。
8年前の3月11日。私はドイツでそのショッキングな出来事を知りました。
最初テレビの画面から流れてくる映像はまるで映画のワンシーンであるかのようでした。
しずかに、生き物のように蠢く津波、そして福島の原発事故、行方不明の人々や、崩壊した家屋。
ドイツのニュースでは、この出来事を毎日のように放送して、特集が組まれたりしました。
寿司店をやっていた私は毎日のようにお客さんから、
「日本の悲惨な事故に胸が痛む」
「あなたの家族は大丈夫だった?」
「大変なことになって、心からお見舞い言わせて」
等々暖かい言葉をいただきました。
中でも一番多かったのは、
「日本人はすごいな。あんなことがあったって言うのに、なんと辛抱強く、静かに、人のことを思いやって行動できるんだ。
店を襲ったり、暴動も起きないし。他の国じゃ考えられない。なんて素晴らしいんだ!」
という言葉でした。
お客さんの中には「日本人はあり得ないくらい品行方正だ」と褒め称える人もいました。
私は日本のこの惨事を憂いながら、同時に日本人の奥深くにある底力と燐とした気品を感じずにはおれませんでした。
そして日本人であることにここまで誇りに思ったことがありませんでした。
こんな悲惨な事が起こっても、家族を、隣人を、友をそしてペットを思い、行動し、じっと苦しみを、悲しみを耐えようとするその奥深い人間性がテレビの画面を通してひしひしと伝わってきました。
早速店での募金活動が始まりました。
お客さんは普段になくチップを多く弾んでくれて、特設した猫の募金箱がみるみる重くなっていったのでした。
そして地域に住む日本人たちも募金やチャリティコンサートに奔走しました。
リアルタイムですぐに行動に起こせないもどかしさと、距離の遠さはありましたが、心は日本のことを思い被災者達の安否を祈る毎日でした。
その時にできた歌があります。
稚拙ながら作詞、作曲、歌と全て自作の歌です。
地域のママさんコーラスの皆さんが何度もチャリティーコンサートで歌ってくださいました。
私は自分で作っていながら、歌うと涙声になってしまうので、やっと去年スタジオで録音することができました。
ただのおばさんが作った歌ですが、そのときの思いを歌にしました。
形は違っても、生きることの辛さや苦しさを、私も散々味わってきました。
きっと人は知らないけど、あなただけの苦労や辛さもあると思います。
誰にも言えない悩みを抱えている人もいるでしょう。
それでも、「今日から生きていこう」という思いをメロディーにしました。
被災者と犠牲になった方々に捧げます。
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