2018年05月12日
覇穹封神演義 15話感想 原作の名勝負をほぼ完全に再現
15話 SHADOW / 光
15話配信(Abemaビデオ)
あらすじ
楊ゼン・哪吒・韋護の3人は金光聖母と姚天君の多重空間に引き込まれる。金光聖母の幻覚と姚天君の落魂陣の連携を韋護の活躍により打開、空間が金光陣に切り替わる。
ダメージが跳ね返る己の影に追い詰められるも、楊ゼンが張天君に変化し砂で空間を覆い尽くす。
影の遮断が狙いと見せかけ、哪吒が距離を詰めて攻撃し金光聖母を封神する。
空間は再び落魂陣に切り替わり、哪吒と連携した韋護が宝貝・降魔杵で姚天君を打ち倒す。
感想
仙界大戦屈指の名勝負……と個人的には思っている、2対3の多重空間戦。1対1、1対多の戦いは多数あるが、多対多のチーム戦はここだけである(三姉妹は3人で1組とする)。即死攻撃もある破壊力の姚天君と幻惑・サポートの金光聖母の組み合わせは非常にいいバランスに思える。
アバンは楊ゼンが崑崙山を抜け出し金鰲に再び侵入するまでのシーンと思われる。妖怪ですアピール多くないですかね。ちょっと感想が遅くなってしまい既に次回が放送されているので書いてしまうが、原作では楊ゼンがずっと人間であろうとするからこそ最後の最後に父・通天教主に対して「妖怪です」とありのままの自分を認めるシーンに強いカタルシスがあるわけで、前々から妖怪です妖怪ですと言っていては効果がないと思われる。まあ楊ゼンについては原作より描写が不足する分、別のアプローチを狙っているのだとは思うのだが。しかしそれでも今回の戦いは太公望は関係ないのでやるにしても次回では?という気もする。
光を背にした美しいカット。金光聖母のCVは森なな子さん。宝塚出身で昨年プリキュアの剣城あきら/キュアショコラ役で全国の女児を虜にしたことで話題に。勇ましいながら艶を感じるお声がとにかくカッコいい。金光聖母は出番はこの一戦だけなのに、女性キャラ自体が少ないからかコアな人気があるような印象。
金光と影のコントラストがカッコいい。映し身は力は弱いがダメージが跳ね返るという仕様は少年漫画でよくあるギミック。
HPが表示される表現は原作ではここ以外にもあるのだが、アニメではここだけ。韋護と楊ゼンがコミカルにやりあうシーンも本来はもう少しあるのだが、アニメではこの戦いについてはシリアスな調子を一貫させたようで、個人的には好印象。
「楊ゼンが捕えられたあたりから望ちゃんはおかしくなってる。目標を見誤ってるよ」
冷たいセリフに聞こえるが、袁天君戦で見せた普賢の性格、使命のためには人情の優先順位を下げられる性質が一貫している。
太公望が狂ったように笑うシーン、約30秒。ちょっと長くないですかね。できれば戦闘シーンに回して欲しかった。あと小野賢章さんの笑いの演技がイマイチ不自然な印象。まあここは自然に可笑しくて笑っているのとはちょっと違うのでこれでいいのかも知れない。
仙桃の質感にちょっとびっくり。果物というよりゼリーかまんじゅう、もしくは女性の胸っぽい。(豊満ってそういう…)あえてこうしてあるように見えるのでそういう解釈なのだろう。
決着のシーンがややもっさり感。このあたりは漫画のスピード感を再現するのが難しい部分なのだろう。原作のアングルにこだわってくれるのはありがたいが、喋る尺をもたせるために独自のアングルも入れて切り替えたほうがスピード感が損なわれない気もする。
「オレは楊ゼンを守るため、札を全部破壊する。キサマは敵だけを狙え。」
「はぁ〜、あんたの口からそんな言葉が出るたぁねえ。」
哪吒のデレとチームワークが見られる貴重なシーン。哪吒は原作なら今後天祥との絡みがあるが、おそらくアニメではやらないだろうしここが最後の機会となるだろう。
ややもっさりしたところはあったがほぼ原作通りで個人的には満足度の高い回。
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懐かしいな。