2018年04月23日
覇穹封神演義 14話感想 新OPのセンスが合わない / 山場の前の貯め回
14話 寄生
14話配信(Abemaビデオ)
あらすじ
太公望らは金鰲島を複数チームで探索し、哪吒は圧倒的な戦闘力で十天君の一人趙天君を撃破する。しかし仙道に感染する王天君のダニ宝貝により、哪吒や武吉を除いたほぼ全員が衰弱してしまう。
道行天尊の弟子・韋護は体質的にダニを免れており、太公望の要請で哪吒と合流する。
一方、崑崙で治療を受けていた楊ゼンは王天君を討つべく抜け出し、金鰲島で哪吒・韋護と合流する。
戦闘可能な仙道を倒すべく十天君の姚天君・金光聖母が現れ、哪吒たちは多重空間へと引き込まれる。
感想
「俺は独りだった。誰も必要としていなかった」
今回のアバンはいつもと逆で時系列が戻っている。独り?母親のために自死するレベルのマザコンのくせに何を言っているのかよく分からない。まあ「戦いに仲間はいらない」くらいの意味なのは分かるのだが。
4話に「太乙が哪吒を説得するときボコられて宝貝で懐柔した」という改変描写があったはずだが、今週の回想が普通に原作通りのためそれと矛盾している。脚本家が違うと連携が取れていないことはアニメでもドラマでもよくあるが、今週の脚本は高橋ナツコ氏である。シリーズ構成担当者がそれでは仕事が適当すぎる。
ただ、アバンタイトルとしては楊ゼン哪吒の共闘の前振りとして効果的に機能していたと思う。原作であれば魔家四将戦などで共闘済みの段階だが、アニメでは揃って聞仲に瞬殺されたくらいなので配慮が感じられる。その配慮を天化の傷や三姉妹にも欲しかったところであるが…。
2クール目ということでOPとEDが刷新。まずOPだが、この中心の◯はなんなんだろう。いや太極図であるとか地球であるとか何を表しているのかは分かるのだが……感性的な評価で恐縮だが、ダサい。もう少し大きくするとか円周にエフェクトをかけるとかそういう工夫が欲しい。太極図がギュルギュル回ってこっちに来る演出もなんだかコミカルである。
今後重要性の低い四聖を聞仲陣営の数合わせのように描くくらいなら、黒麒麟と二人きりのほうが彼の孤独が表現できて良かったのではと思う。太公望と聞仲が英語の歌を歌い出すシーンにも違和感。全体的にセンスが合わない。前半のOPはあまり動かないながらにセンスは結構好きだった(聞仲と飛虎の握手シーンに賈氏の血しぶきが割り込むところとか)し、絵コンテ・演出はEDも含めて同じ相澤伽月氏(監督)なのに今回はちょっと合わないのが残念である。
「ばかな…この趙天君の地烈陣をいとも簡単に…!」
原作では哪吒の突出した戦闘力を示すためか、アニメ以上の瞬殺で地烈陣がどんな能力なのか全く分からなかったので、今回少しでも描写されたのは嬉しい。全国1000万の趙天君ファンも喜んでいることだろう。
VS十天君の山場と言える姚天君&金光聖母戦の前の貯め回といった感じで、ギャグシーンが多めだったがテンポは一部を除いて悪くなかったと思う。BGMを変えたり止めたりするのが面白かった。個人的には三姉妹のBGMが好き。
セクシーでミステリアスな薄布を纏ったヴィーナスの接写。この作品では貴重な妲己以外のサービスショットである。筋肉質なヒップとふとももがなんとも妖艶で、さすがは主人公・太公望の妻を自称するだけある。
「俺は道行天尊とこの韋護ってやつだ、以後よろしく。」
韋護登場。思った以上にセクシー系のイケボである。CVは梅原裕一郎さん。個人的に知ってる作品だとSideMの鷹城恭二役だが、他にもメインどころの役を連発している人気の方である。
「足手まといだ、帰れ。」
哪吒の抑揚のない喋り方を維持しつつ楊ゼンを心配するトーンを出すのはなかなか難易度が高そうな演技である。哪吒CVは古川慎さん。もともと無口なキャラなので今回は登場回以来のセリフ量ではないだろうか。
紅一点(柏天君はノーカンとする)の金光聖母と原作で聞仲を一時封印した姚天君の多重空間VS哪吒・楊ゼン・韋護、作中屈指の名勝負がついに…!というところで来週まさかの総集編。先週も実質総集編だったでしょ!
新EDはとにかく背景が美しい。このアニメ最大の美点は背景のクオリティだと個人的に思う。ところどころ道路の破片のようなものが見えるが金鰲島の残骸だろうか。終末・退廃的な雰囲気が味わい深い。やなぎなぎさんの寝かしつけるような歌声も寂寥感に溢れていて、背景の内容とマッチしているのがとてもいい。
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