2017年06月17日
「福祉は医療の下働きじゃないはずだろう…」 社会福祉のジレンマ https://fanblogs.jp/_common/img/cms/ttl_imgupload.png
2017/05/20-21
日本社会福祉学会九州地域部会 第58回研究大会に参加し
研究発表しました。
大会のテーマは「多様性の日常化と社会福祉」
「今日では行政を中心とする「ダイバーシティ」という
表現の広がりとともに、
生活の様々な場面で個の「違い」に価値が見出されつつある。
他方で1990年代以降、効率性や功利性を究極的な価値とする考え方が
保健医療福祉そして教育とあらゆる面に浸透し
「社会的排除」の問題を深刻化させている
こうした現状認識に立ちつつ、
「社会的包摂」の背後にある価値一元化の流れの対抗軸として、
人種、性別、年齢、職業、障がい、性的指向等を超越する
「多様」な価値を再発見し、
それら多様な価値が日常的に保障されるために
社会福祉に何ができるかについて考える機会とし、
もって地域共生社会実現の布石としたい
第58回研究大会実行委員長 西島 衛治」から引用
私は
2日目 : 2017年5月21日(日)
会場: 九州看護福祉大学
〒865-0062 熊本県玉名市富尾888 TEL:0968-75-1800
自由研究発表で
地域住民と温泉が連携した地域包括支援システムの実践
―由布院・七城・竹田温泉での取り組みを元に―
というテーマで発表しました。
由布院から始まった
「温泉での水中運動による健康づくり活動」は、
その後竹田市長湯温泉、
菊池市菊池・七城温泉に拡がり、
市の保健事業から地域包括支援システムに於ける
生活支援・介護予防事業に展開しました。
これらの地域ソーシャル ・ キャピタル
(社会的人間関係ネットワーク)に立脚した活動を分析し、
地域包括ケアシステムに適した
プログラム内容と仕組みを明らかにする。
18年間の実践研究を発表しました。
温泉での地域住民を対象とした
自主的な地域保健活動は
国が目指す
地域包括ケアシステムに一致します。
今回の実践研究をまとめるにあたって
社会福祉の現場で働く人達や
研究者の聞き取りをしました。
その中で
共通していたのは
社会福祉がその独自性を確立できず
医療保険制度の下請化しているのではないか
特に介護保険に於いては
介護保険の対象者や内容は
軽度の人達から
切り離され
重度の人達の介護の役割に
変わって来ている
医療サービスが優先され
生活支援は対象から
軽んじられている
現実が有るのではないだろうか
地域包括ケアシステムでの介護予防の部分を
誰が受け持つのか
担保するのか
地域ボランティアや
軽費のNPO等が
現実どれだけ居て
活動しているのか
私が調べた限り
「絵に画いた餅」
つまり
食えない
当てのない仕組みに見えます
少なくとも
公的介護保険の仕組みとして
示すのであれば
適した人材と
それに見合う
報酬を予算確保しなければ
幻に過ぎないのではないでしょうか
社会福祉も
介護保険制度の枠の中だけでは
その独自性を示すことは
難しいと思います。
介護保険外サービス
直接対象者に対して
生活支援
そのひとらしさの実現に向けた
選択・決定を
本人に任せる仕組み
それに耐えうる
選ばれる
福祉サービスの
開発が
求められる時代になって来たのだと
思います。
法律に守られているということは
その分だけ
縛られるということです
リスクをとらないと
新しい社会福祉は
やってこないと思いました。
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