2021年08月10日
大潮だから釣れるは間違い?!大潮のメカニズムと釣れる状況
「大潮ってめっちゃ釣れるんじゃないの?」
と思って大潮の日を狙って釣りに来たのに何も釣れない...。
そんな状況に陥ることもありますよね。
ということで今回は、潮汐と大潮のメカニズムを考えながら、釣れやすい状況、釣れにく状況を考察していきたいと思います。
大潮と潮汐(ちょうせき)のメカニズム
出典・photoAC
海の釣りでは潮が動いてる時が釣れると言われています。
しかし、潮の動きが激しい「大潮」でも、全く魚が釣れないことが起きることも。
潮の変動は「潮汐(ちょうせき)」と呼ばれ、潮の影響があるところでは、この潮汐のメカニズムが釣果を伸ばすことにつながります。
「潮汐」のメカニズム
潮汐とは、月と太陽の引力により地球上の海水が引き寄せられることで起きる海面の昇降現象のことです。
月と太陽はそれぞれの周期で位置が変わり、その相違関係によって大潮・中潮・小潮・長潮・若潮といった潮の状態のサイクルが産み出されます。
この潮のサイクルが、「潮回り」です。
各潮では、月の位置によって海水面が最も高い満潮と最も低い干潮があり、満潮・干潮は一日に1〜2回訪れます。
満潮と干潮の時刻は毎日約50分ずつ遅れ、満潮時と干潮時の潮位やそれらの差も毎日変化します。
大潮とは?
大潮では、一日の干潮と満潮の水面の高さの差(干満差)が、潮回りの中で一番大きくなります。
海面の高さの変動により起きる潮流も、他の潮と比べて水中にいる生物に与える影響も大きくなり、活性も高くなると言われています。
また、潮流の強さは子孫の拡散に有利になるので、満潮の日に産卵をする生物も多くいます。
良い状況と悪い状況
出典・photoAC
大潮の日は潮の動きが大きいのでよく釣れるかと思いきや、大潮によって起きる様々な環境変化は、釣りにとってはマイナス要因にもなります。
環境や釣法によっては「大潮=釣れる」とはならないことも...。
大潮が良い状況
大潮の日に生まれる様々な潮流は、多くの潮目を作ってくれます。
潮目にはエサになるプランクトンが集まり、それを狙う魚も多く集まるので、狙い所を絞りやすくなります。
沿岸部では、水棲生物の産卵活動が盛んになることも多く、活性が高くなる魚もいます。
大潮が悪い状況
大潮の日の干潮は海水面を大きく下げるので、沿岸部では干潟になり釣りをすることが不可能になったりします。
大潮の干潮時でしか入れないフィールドなどもありますが、潮が満ちてくると帰れなくなってしまうこともあるので非常に危険。
さらに、早い潮流は回遊性の魚の移動を促進し、時合が短くなることも。
コマセなどの撒き餌が必要な釣りでは、潮流で分散してしまうので、釣り方によっては難しくなります。
潮汐情報が見られるアイテムやアプリを活用する
大潮や潮汐のメカニズムを理解したところで、実際に潮汐が気になるのは、釣りの予定を立てる際や釣り場でですよね?
潮汐を確認できるアプリやアイテムを紹介します。
潮汐なび FREE
日本全国の潮汐情報(タイドグラフ)を確認することができるスマートフォンアプリ「潮汐なび FREE」。
日本各地のタイドグラフを無料で見ることができます。
iOS版・Android版があり、先日付の潮も確認できるので、釣行予定を立てる際にも活躍します。
Android版のダウンロードはコチラ
iOS版のダウンロードはコチラ
潮汐が確認できる腕時計
釣り場でスマートフォンの頻繁な出し入れは、落水してしまいそうで怖いという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方には、タイドグラフが見られる腕時計がオススメです。
パッと腕時計を見るだけで潮回りを確認できるので、釣り以外にもサーフィンや海水浴など海のレジャーにピッタリです。
『カシオ プロトレック PRW-2500-1JF』
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『NIXON THE BASE TIDE PRO A1212』
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「大潮=釣れる」ではない!
結論から言うと、大潮だから釣れるという訳ではありません。
風や雨などの影響で、「大潮なのに潮が流れてない」「小潮なのに潮が速い」など、その日によって状況は変わってきます。
アプリなどで潮汐をチェックしつつ、その日・その場所に合わせて釣りを楽しみましょう!
最後までご覧いただきありがとうございます。
タグ:ソルトウォーター
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