2021年08月11日
“潮の上げ・下げ”が釣果を左右する?!その理由とは一体
海釣りでは、潮の動き始めは魚が釣れやすいと聴きますよね。
どうして、干潮からの上げはじめ・満潮からの下げはじめで魚が釣れ釣れやすいのか?
今回は、その理由を見ていきたいと思います。
潮は満ち引きを繰り返す
出典・photoAC
まずは、潮の基本的な所をおさらいしましょう。
海面の高さは、月と太陽の引力によって周期的に満ち引きを繰り返します。
これを潮汐(ちょうせき)といい、海釣りにおいて釣果を左右する1つの要素になります。
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日中に2回ある潮止まり
潮は常に満ち引きを繰り返していますが、満ち引きの中間地点になる「潮止まり」では釣果が落ちると言われます。
どうしてかというと、海に生息する魚は酸素やプランクトンを運んでくれる潮の“流れ”を好みます。
なので、潮が流れない潮止まりでは活性が落ちてしまうためです。
潮止まりは1日(日中)の中で「潮が満ちきった状態の満潮時・潮が引ききった状態の干潮時」の2回あります。
じゃあ上げ下げのいつが釣れやすいのか?
どのタイミングで釣れやすいかという、「釣れる時間」と「その理由」をまとめてみました。
●赤×の前後が釣れやすい ー 潮が動き出すタイミングだから
●上げ潮の赤×〜灰×の間が釣れやすい ー 潮が速く動くタイミングだから
●上げ潮の灰×の前後が釣れやすい ー 潮が動いていて、さらに水深が確保されているから
●青×の前後が釣れやすい ー 潮が動き出すタイミングだから
●下げ潮の青×〜灰×の間が釣れやすい ー 潮が速く動くタイミングだから
結論
以上の話をまとめると
●潮が動いているときは釣れやすい
●潮止まりは釣れにくい
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あくまでも目安
しかし、潮の流れの速さはフィールドによって違い、太平洋側・日本海側でも違います。
元々水深の浅いフィールドでは、赤×の前後でも水深が足りずに、魚が入ってこられないケースもあります。
元々潮流の早いエリアだと、大潮の上げ潮の赤×〜灰×の間だと、潮の流れが速すぎて底が取れなくて釣りにならないなどのケースも。
そのため、このタイミングだから釣れると言うよりも、1つの目安として考えると良さそうですね。
赤×青×の目安
満潮と干潮の間隔は約6時間で、赤×と青×の目安としては、各潮止まりから約2時間後です。
そして、灰×は各潮止まりから約4時間後になります。
潮止まりの時間はその日によって違うので、タイドグラフ付きの腕時計や潮汐のを見られるアプリなどを活用して、潮の流れを把握しておきましょう。
どうして潮の動き出し2時間後が良いのか?
満潮と干潮の間隔は約6時間。
つまり、ほとんどの時間潮は動いていることになります。
なら、どうして「潮の動き出し〜2時間後」がよく釣れると言われるのでしょうか?
それは、0〜1になる瞬間だからです。
どういうことかというと、潮の動き出しとは0(潮止まり)から1(潮の動き始め)に変わるタイミングです。
潮止まりの状態では、海中の酸素量も低下しプランクトンも運ばれてこない。
その状態から、酸素量も増え、プランクトンや小魚が運ばれてくる状態に切り替わります。
その切り替わる瞬間が、魚の活性が上がるタイミングです。
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潮の動き出しは大型魚にとってもご飯の時間
潮の動き出しは、小魚を捕食する大型の魚にとっても絶好のタイミング。
上げ潮、下げ潮、各潮の動き出しには次のような状況変化が起っている・起る可能性が高いです。
上げ潮
上げ潮により潮位が上がることで、遊泳力の低いベイトフィッシュが潮の流れで岸に寄せられてきます。
それを食べる青物などの大型の魚が、ベイトフィッシュを追って岸寄りのポジションになります。
下げ潮
下げ潮により潮位が下がることで、岸寄りにいたベイトフィッシュが沖へ移動します。
それを狙い、ブレイクや駆け上がりで待ち構えている大型の魚が捕食をはじめることがあります。
潮の“上げ下げ”が釣果を左右する
見てきたように、潮の動き始めや潮が速く動くタイミングをしっかり捉えることで釣果が左右します。
もちろんそれ以外にも、まづめ時、潮回り、潮目、風など釣果を左右する要素がいくつかあります。
自然の発する変化を読み取り、「チャンスタイム」を捉えたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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