2022年12月27日
銀毛ヤマメ?サクラマス?ヤマメとサクラマスの違いって?
渓流の女王ヤマメとサクラマスは実は同じ魚?!
その具体的な違いは川に残るか、海に降りるかの成長過程にあった?
渓流の女王ヤマメ
出典・photoAC
ヤマメはサケ目サケ科に属する魚。
古くから貴重なタンパク源として、親しまれてきた川魚です。
山間部で生息するヤマメのほとんどが、20センチ程度の大きさですが、なかには最大で70センチまで育つ個体もいます。
その美しい見た目から“渓流の女王”とも呼ばれています。
ヤマメの生息域
出典・photoAC
ヤマメの生息域は、神奈川県以北の太平洋側、日本海側全域、九州の一部分とされていました。
しかし、近年では稚魚放流が頻繁に行われ、日本全土に生息域を広げています。
渓流の女王と言われる理由は?
出典・photoAC
清流に生息し、美しい見た目をしていることから『渓流の女王』と呼ばれています。
パーマークと呼ばれる綺麗な模様は、大きくなるにつれて薄くなります。
30センチを超えるころには銀色の魚体となり、「銀毛ヤマメ」と呼ばれ、サケに近いくっきりとした顔立ちに。
パーマークが付いている理由は、外敵から身を守るため。
群れで泳ぐ際、このパーマークが無数に動くことで、目くらましを照準をつけづらくさせます。
大きくなるにつれ模様が消えるのは、強さの証だといわれています。
サクラマスとの違い
出典・photoAC
ヤマメとサクラマスはサケ科の同種。
川に残る”陸封型”の個体をヤマメと呼び、海に降りる”降海型”の個体をサクラマスと呼びます。
言ってしまえば、川で成長するか海で成長するかの違いですね。
降海を行う個体は、北海道、東北、本州の日本海側に多く、2年ほど川で過ごし、銀毛化する頃に海へと旅立ちます。
そして海で1年ほど過ごし、50センチを超える大きさまで育ったころ、桜が咲く季節に産まれた川へと戻ります。
パーマークの綺麗なヤマメも美しいですが、銀色の鱗をまといたくましく成長したサクラマスも美しいですよね。
ヤマメもサクラマスもどっちも綺麗!
美しいパーマークの模様、銀色の魚体になった銀毛ヤマメ、サクラマスに成長するたくましい姿。
渓流の女王ヤマメも、降海するサクラマスも、どちらも美しい魚体が魅力的ですよね。
ただ、ヤマメは土地開発の影響などで数が激減しています。
ヤマメを保護する条例が、各都道県毎に存在し、多くの河川で10月1日から翌年2月末日まで禁漁されています。
また、サクラマスを釣る場合も河口規制があったもします。
この先も美しい渓流の女王を守るために、その川の規則をしっかり確認してから釣りを楽しみましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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