「自民党が変わることを国民の前にしっかりと示すことが必要だ。変わることを示す最も分かりやすい最初の一歩は私が身を引くことだ。来たる総裁選挙には出馬しない」
8月14日、こう語ったのは岸田文雄首相(67)だ。9月末に任期満了を迎える岸田首相。それに合わせて行われる自民党の総裁選について、不出馬を表明した。自民党は昨今、裏金問題や旧統一教会との親密さなどが取り沙汰されており、世論は不信感を募らせている。そんななか行われる総裁選は、“誰が選ばれるか”によっては党の支持率を大きく左右することになりそうだ。そこで今回、本誌は総裁選への出馬に意欲を見せていると報じられている11人について、自民党の総裁に”なってほしくない”のはだれなのか、20〜70代の男女500人を対象にアンケートを行った。
まず、第3位は小泉進次郎元環境大臣(43)だ。第87代・第88代・第89代内閣総理大臣の小泉純一郎氏(82)を父に持つ小泉元大臣は、’09年の第45回衆議院議員総選挙で初当選。’11年に自民党青年局長となり’21年には自民党総務会長代理に。そして、今年1月には衆議院安全保障委員長に就任した。
‘19年から’21年まで第27代・28代環境大臣を務めた経験もある小泉元大臣。しかし’19年9月、福島第一原発事故で発生した除染廃棄物の最終処分場の見通しについて具体案を尋ねられた際、「私の中で30年後を考えた時に、30年後の自分は何歳かなと発災直後から考えていました。だからこそ私は健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、そこの節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います」と回答。しかし、「何を言ってるのかわからない」と波紋を呼ぶことに。こういった“何か言っているようで何も言っていない話し方”を「進次郎構文」と揶揄されることもしばしばだ。
そのため、今回のアンケートでも《発言がおかしい。自民総裁どころか国会議員にすらなって欲しくない》《勢いだけでちょっと何を言っているのか分からない事が多い。的外れな政策を打ち出して混乱させそう》といった声が寄せられた。
また’19年末、「週刊文春」によって独身時代に既婚女性と不倫していたという疑惑が報じられた小泉元大臣。当時の会見では、「個人の事柄については、私からお話しすることはありません」と述べるに留めていた。そのスキャンダルが尾を引いているようで、《以前は不倫問題が取りざたされるなど、プライベートでしっかりしていないから》《不倫していたから》と厳しい声も。
「読売新聞オンライン」によると、小泉元大臣は総裁選に向けて周囲に「顔を替えればいいという問題ではなく、この総裁選は、党を変えるための真剣勝負にしないといけない」と語っているという。“真剣勝負”で勝利を収めたとして、世論の支持を得られるだろうか。
続いて、第2位は河野太郎デジタル大臣(61)だった。自民党総裁を務めた河野洋平氏(87)を父にもつ河野大臣。’96年に初当選すると’15年に国務大臣、’17年に外務大臣、’19年に防衛大臣に就任。’22年からは、デジタル大臣を務めている。