政治ジャーナリスト田崎史郎氏は、9日夜に放送されたBSフジの報道番組「プライムニュース」(月〜金曜午後8時)に出演し、岸田文雄首相(67)の総裁任期満了に伴い、9月に行われる自民党総裁選の見通しについて解説した。各社の世論調査で「ポスト岸田」への期待で常にトップを独走しているのは石破茂元幹事長(67)だが、田崎氏は「知名度は文句なしで1位ですが、自民党の議員を取材していると『石破さんは本当に推薦人20人が集まるんですか』と聞かれることが多い」と述べ、総裁選出馬に必要な推薦人20人を集められるかどうか、と指摘。「20人を超せるかどうか、石破さんにとって今、最大のハードルになっている」とも指摘した。
お盆休みの直前という時期ではあったが、8日に国会内で行われた、石破氏が主宰する勉強会の出席者が8人だったことにも触れ「推薦人が20人集まるかどうかを、まず注目しないといけない」と述べた。
今回の総裁選をめぐっては、岸田首相と近い麻生太郎副総裁(83)と、岸田首相とは距離がある菅義偉前首相(75)の首相経験者2人による「キングメーカー対決」という側面にも関心が集まっている。菅氏は今年6月に配信されたインターネット番組の中で、石破氏について「期待できる方だ」と評価していたが、田崎氏は「菅さんが石破さんを推すことは、多分ないと思う」とも分析した。