2016年10月01日
一度乗ってみたい | 京都と大津を結ぶ 京阪京津線
1.はじめに
今回は、京都と滋賀県の大津を結ぶ京阪電気鉄道京津線について投稿したいと思います。私、仕事で京都に行く機会は全くないので、いつかはプライベートで行きたい場所です。
2.京阪京津線についての概要
京都と大津間は、京阪京津線の他、JR東海道線が通っています。JRの方が圧倒的に早く、値段も安いので、多くの方はJRを利用します。
京都と大津を結ぶ鉄道図は下の図を参照願います。
京阪京津線は京都市営地下鉄東西線が開通する前は、京津三条駅が起点でした。京都市営地下鉄東西線開通後、京津線は御陵駅から地下鉄に乗り入れるようになりました。京阪と京都市営地下鉄は運行会社が異なるため、それぞれの別料金が加算されます。このため、三条から浜大津までは300円だったのが、乗入れ後430円に値上げされました。
併行するJR東海道線を利用した場合、京都〜大津間は200円です。
という運賃に難点がある路線ですが、この路線は沿線によって、様々な特性を持った列車になります。浜大津から京都に向かって説明します。
(1)路面電車(軌道)としての顔
京津線の大津市内は、路面電車のように道路のど真ん中を走行する区間があります。東日本では余り目にする光景ではありません。しかもこの列車ですが、4両編成の列車です。浜大津駅を出て、上栄町駅に入り手前から大谷駅まではカーブの連続です。
曲線部を曲がるときに電車から強烈なフランジ音(車輪とレールの擦れる音)が出ます。それを軽減するために、スプリンクラーが線路から飛び出てくるそうです。
(2)登山列車としての顔
次の特徴として、この路線は登山列車の性格も持ちます。JR東海道線はこの区間はトンネルで突き抜けます。京阪京津線は山を登って峠越えをします。
しかも、ただの勾配ではありません。日本有数の傾斜です。最大61‰(パーミル)です。道路の縦断勾配で例えると、6.1%になります。日本で一番傾斜が急な鉄道は、「大井川鐵道井川線」の90‰です。次いで、箱根登山鉄道の80‰です。京津線は急な勾配に加えて、連続カーブが続きます。
(3)都市鉄道としての顔
現在、京阪京津線は、京都市営地下鉄に乗入れています。京津線のみ乗り入れる片乗り入れです。京都市営地下鉄は、通常の地下鉄よりも一回り小さなミニ地下鉄です。このため、パンタグラフが通常の路線よりも低い位置です。京津線の車両京阪800系はパンタグラフの高さも変更可能です。また、地下鉄内では自動運転が可能な仕様となっています。
ちなみに(1)〜(3)までの条件をすべてクリアーするために、車両1mあたりの価格は新幹線よりも高価な車両です。外観はそんなに高価には見えませんが、多くの技術が結集された車両とのことです。
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