2016年03月05日
これどうするのだろう | 仙台市 仙塩広域都市計画道路の変更に伴う無駄な橋の扱い
1.はじめに
皆さん、都市計画道路といういう言葉を聞いたことがありますか?
都市計画道路とは、都市の骨格を形成し、安心で安全な市民生活と機能的な都市活動を確保する、都市交通における最も基幹的な都市施設として都市計画法に基づいて都市計画決定された道路です。
例えば、仙台市の例ですが、「仙台市都市計画情報インターネット提供サービスというサイトにて、市内の都市計画道路がどのようになっているかを地図上で把握することができます。
2.都市計画道路に指定された土地の制限
ある土地が都市計画道路に指定されると、住宅などの建築が一定のものに制限されます。
建築物の規制に特化すると、都市計画道路の場合、次のいずれにも該当するものは原則として許可されます。
・建物の階数が2以下であること
・地階を有しないこと
・主要構造部(壁、柱、はり、床、屋根、階段)が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造、その他これらに類する構造であること
ただし、非常災害時のため必要な応急措置として行なうものや、階数が2以下で、かつ地階を有しない木造建築物の「改築」または「移転」については許可が不要です。
要するに、撤去や移転補償費を増大させないものであれば、建築してもよいということです。
3.誰が決めているのか?
都市計画道路にかかわらず、都市計画全般の決定・変更については、かなりの頻度で変更が行われています。
自分の土地が指定されると、上記のとおり、建築物等の制約があります。他人様の財産に関わることで、かなり重要なことだと私は考えています。このような重要な事項の変更をどこで決めているのかの概略を以下に示します。ここでは仙台市における都市計画の変更手続きを例に記載します。
- @土地・建物の所有者調査
- A都市計画の変更原案の説明会の開催(ここからが変更の手続き)
- B都市計画の変更原案の縦覧・公聴会の開催
- C都市計画の変更案の作成
- D案の縦覧・意見書の受付
- E都市計画審議会に付議
- F都市計画の変更の告示
4.仙台市の都市計画道路の見直し
仙台市では過去10年間に大幅な変更を2回(震災前に1回、震災後に1回)実施しています。直近の変更内容は以下のサイトを閲覧してください。
仙台市都市計画道路網の見直しについて
4.都市計画道路の変更に伴って無駄になった橋梁等
前項の2回の変更により、無駄の産物となった橋梁が市内に存在します。例を全て挙げるとキリがないので、代表的なものを以下に掲載します。主に、東北自動車道の上に構築した橋梁、東北新幹線の橋桁です。
まずは東北道です。高速道路を作る際に将来の都市計画道路を見越して事前に作ったものです。都市計画道路の廃止・変更により、これら全てが無駄の産物になってしまいました。高速の上に架かっている橋梁だけ取り残されている場所もあります。コレを放置すると、地震等のときに橋梁が損壊し、通行止めになってしまうリスクがあります。
高速道路の橋だけではありません。東北新幹線の橋梁にも無駄の産物となったものがあります。これは地図では判りにくいので、ストリートビューを用いて説明します。都市計画道路の予定地は、あらかじめ道路幅に併せて橋梁で建設されています。橋の場合、道路幅分スパン長が長くなるため、巨大な橋台(台座)が必要になります。
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キーワード
仙台,都市計画道路,都市計画審議会,都市計画変更,仙台市,東北道
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