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2022年12月20日
死亡者数から見たワクチン効果 新冷戦(215)
新冷戦(215)
今回もアメリカの新型コロナについてです。
以下の報道記事はアメリカの論文にワクチ
ンの接種率が高い州と低い州の死者数を比
較して、ワクチンの有効性を確認したもの
があったということです。アメリカの新型
コロナの今までの感染者数は約1億0160万
人、死亡者は111万人です。これは世界最
多です。
全世界の実際の死者数は約700万人という
ことなのですが、ワクチンがない場合を想
定した死者数から、ワクチンが死亡を防い
だ人数は1980万人ということです。この
論文はアメリカ国内で接種率が高い10州
と、低い10州を比べると、死亡者数に2倍
倍の差が見られたということです。結論と
して、「アメリカのワクチン接種がもう少
し早ければ、最大約36万人の命が救えた可
能性がある」ということです。
この「もう少し早ければ」については詳細
な記述がありません。「36万の命」という
ことなので、少しだけ推測してみましょう。
2020年9月頃はアメリカ国民の半数はワク
チンは接種すると答えたのですが、残りの
半数は接種しないと回答しらました。10月
22日にはトランプ氏とバイデン氏の公開討
論会がありました。バイデン氏は、新型コ
ロナによる毎日の死者が1000人に達して
おり、国民の命を守れない大統領は辞める
べきだとトランプ氏に迫りました。ここか
ら10月下旬には新型コロナの1日の死亡者
が1000人に達していたことが分かります。
11月の大統領選挙ではバイデン氏が勝利し
ました。12月11日にFDAはファイザーワク
チンに緊急使用許可を承認し、12月15日に
は医療従事者へのワクチン接種が始まりま
した。このワクチン接種開始が9月15日だ
ったら90日間という期間ができます。この
間に3600万人にワクチン接種ができると
36万人が助かることになります。1日40万
人にワクチン接種すると90日で3600万人
人となります。上記のアメリカの感染者数
約1億人と死者数111万人から約1.0%を出
しまた。3600万人×0.01=36万人となり
ます。人の命が係っているのでこんな計算
でいいわけがないとは思っています。
この論文の見解を教訓的に見るなら、日本
で用意されているワクチン接種会場でワク
チンを接種してもらって、免疫性を獲得す
ることでしょう。ワクチン接種会場まで知
っていて接種しないと、今後後悔すること
になるでしょう。新型コロナは甘くないの
です。
日本の感染状況ですが、12月中旬は1日の
新規感染者が15万人を超える日が多くな
り、死亡者は250人を超えた日が何日かあ
りました。もう第8波ですね。まずワクチ
あンを接種して、それからウイルスから逃
げ回りましょう。外の気温を考えたら巣ご
竜巻・カンザス州
2022年4月のE5
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配信
新型コロナワクチンの有効性について、米国で最も権威ある医学雑誌に論文が発表されました。ワクチンはこれまでに、世界でどれほどコロナ死を防いだでしょう。
【写真】コロナとインフル…今冬は同時流行の可能性 今できる“最善の対策”は
現時点で新型コロナにより世界で約700万人が亡くなっています。2020年にワクチンが開発され世界中で接種が始まって以降、デルタ株からオミクロン株までの期間・2回以上のワクチン接種率・死亡者数を比較したデータが示されました。
各国のワクチン接種率と死亡率については、それぞれ国の事情があり、有意な相関関係は認められませんでしたが、それらしきものは示されました。
米国内に限れば、接種率が高い州と低い州について明確に比較できており、ワクチン接種率が低い州では死亡者数が多いことが分かりました。
接種率が高い10州と、低い10州を比べると、なんと死亡者数に2倍の差が見られました。これは信頼できるデータと言えます。
「アメリカのワクチン接種がもう少し早ければ、最大約36万人の命が救えた可能性がある」と、この論文は結んでいます。
ただここでは、ウイルス自体の弱毒化についての考慮がなされていないため、その点は今後の検討を待たねばなりません。
ワクチン接種の危険性を訴える人もいますが、それが真実なら、接種率が高い国ほどコロナ死以上に死亡者数が増えるはずです。この論文ではその点も否定したと言っていいでしょう。
他にも、新型コロナワクチンは2000万人の死亡を防いだ、という報告もあります。
コロナ騒動も3年が経過しました。ワクチンの効果について、ようやくデータ解析が進んできましたが、ウイルスについてもワクチンについても、まだ我々には解っていないことだらけなのです。
(論文出典=Bilinski A, et al. JAMA. doi:10.1001/jama.2022.21795)
まいどなニュース
2022年12月14日
アメリカはインフルエンザが猛威 新冷戦(214)
新冷戦(214)
アメリカの様子をお知らせします。12月の
アメリカと言えば街はクリスマス一色で商
店はクリスマスプレゼントがあふれている
と思われるでしょう。それは間違いではな
いのですが、この12月は元気なウイルスが
いるようです。新型コロナでなくてインフ
ルエンザが大流行しているようです。ツイ
ンデミックという言葉があるのをお知らせ
しましたが、今のアメリカはさらに進んだ
「トリプルデミック」だそうです。
「トリプルデミック」のうち二つは新型コ
ロナとインフルエンザです。もう一つは以
下の記事からですが「RSウイルス」だそう
です。RSウイルスはいわゆる普通の風邪に
似ているということです。咳が出て咽喉が
痛くなり、症状が進むと気管支が炎症をお
こすそうです。乳幼児に感染拡大しやすい
ようです。
以下の記事には病床使用率が記載されてい
ます。アメリカの保健福祉省によると、
12月8日時点で全米の病床使用率は80.1%
になったということです。病床使用率が
80%を超えた月は今年の1月だけだった、
これはオミクロン株が急増した時でした。
この当時は新型コロナの感染者が病床の
25%を占めていたのですが、現在は6%程
度にまで減っているそうです。
アメリカの疾病対策センターによりますと、
11月26日までの1週間のインフルエンザの
陽性率は25.1%だった、1年前の同じ時期
は1.5%だったそうです。大雑把な目安で
すが15倍以上も感染しているようです。
非営利組織の米国感染症財団というところ
が2022年の8月にアメリカの18歳以上の
成人に対してインフルエンザワクチンにつ
いて調査したら、49%の人は接種予定は
ないの回答だったそうです。つまりインフ
ルエンザはあまり警戒していないようです。
これが大流行の原因とは言えないのですが、
日本は新型コロナ第8波が始まっているよ
うなので、インフルエンザワクチンも接種
しましょう。
竜巻・カンザス州
配信
新型コロナウイルスの感染者が最も多かった時期と同じ程度の逼迫(ひっぱく)状況となっています。
アメリカの保健福祉省によりますと、8日時点で全米の病床使用率は80.1%となりました。
CNNによりますと、新型コロナの感染が拡大した2020年半ば以降、病床使用率が80%を超えた月はオミクロン株が急増した今年の1月だけでした。
当時、病床のおよそ25%を占めた新型コロナの感染者は6%程度にまで減った一方で、現在はインフルエンザやRSウイルスなどの呼吸器系ウイルスが多くを占めているということです。
CDC=アメリカ疾病対策センターによりますと、先月26日までの1週間のインフルエンザの陽性率は25.1%ですが、去年の同じ時期は1.5%でした。
テレビ朝日
2022年12月07日
国産初の新型コロナ飲み薬が誕生2 新冷戦(213)
新冷戦(213)
1からの続きです
塩野義製薬のゾコーバについてですが、軽
症者にも服用できるのですが、妊婦、妊娠
する可能性のある人は服用できません。ま
た飲み合わせができない薬が36種類あると
いうことです。関西医科大学附属病院の宮
下教授はゾコーバを飲む期間だけ止めると
いうことができない薬もあるということで
す。教授はゾコーバの長所として、オンラ
イン診療で処方できる、発熱外来のひっ迫
を防ぐ、の2つを上げたそうです。
から宮下教授は、他の人への感染を防ぐこ
とになる、そして感染した人の隔離期間を
短縮できるかもしれないということです。
重症化リスクが減り、入院リスクが減り、
病床ひっ迫を防ぐだろうということです。
現実はゾコーバが各地の病院に届き、患者
に投与が始まった頃と思われます。10万人
とか20万人が服用して、実際のデータが集
まるまで少し時間が必要でしょう。
新型コロナの1日の新規感染者は11月の終
わりは13万人に達し、専門家が心配する
12月に入りました。感染者数は毎日10万
人を超えています。オミクロン株対応ワク
チンの接種済み人数は2800万人に近づい
ています。ゾコーバについては11月28日
から病院への配布が始まったということで
す。飲み薬ゾコーバは感染者のウイルス量
を減らすということなので、ワクチンとゾ
コーバの2つで感染拡大が鈍るのではない
かと勝手に期待しています。しかし例年の
12月の人の動き考えると、どうか第8波は
大きな山にならないようにと祈る気持ちで
す。
1からの続きです
▼胎児への影響を考え、妊婦は服用することができない
▼飲み合わせが出来ない薬が36種類ある
【関西医科大学附属病院・宮下修行教授】
「高血圧や脂質異常症(高脂血症)などの薬を服用している方は飲むことができません。ゾコーバを飲む期間だけ止めてもいい薬ではないからです。
また、どんな薬でも胎児への影響はあって、安全なものからやめておいた方がいいものがあります。マウスの実験で確認されていますが、人体にも影響があるのではないかと考えられています」
「ゾコーバ」の長所として、宮下教授は以下の2点を挙げています。
▼オンライン診療で処方できる
▼発熱外来のひっ迫を防ぐ
【関西医科大学附属病院・宮下修行教授】
「インフルエンザとの同時流行が懸念されていて、発熱外来が大変なことになりうる。
第7波では、若年者が病院にも受診するケースが相次いで医療ひっ迫が相次ぎました。オンライン診療で処方することで医療ひっ迫が回避できるのはとても大きいことです」
【関西医科大学附属病院・宮下修行教授】
「ウイルス量を減らすことは、ほかの人への感染を防ぐことができます。感染した人の隔離期間を短縮できるかもしれません。
またウイルス量が減ることで、重症化リスクが減り、入院リスクも軽減でき、病床ひっ迫を防ぐことができると考えられます」
宮下教授は「ゾコーバ」について、待ちに待ったゲームチェンジャーだと考えます。
【関西医科大学附属病院・宮下修行教授】
「インフルエンザとの比較が良くなされてきました。インフルエンザとの違いはいつでもどこでも手に入る薬がなかったのが新型コロナの弱点でした。
ゾコーバが供給量の問題をクリアでき、広く出回るようになれば、感染症の分類が2類から5類に変わるのではないかと考えています」 (関西テレビ「報道ランナー」 11月23日放送)
”国産初"の新型コロナ飲み薬「ゾコーバ」承認 専門家は「ついに現れたゲームチェンジャー」と期待 軽症・中等症が対象で重症化リスクが低い人も使用可能に 高齢者への効果は限定的との指摘も
配信