CDCは4月5日、アメリカで広がっている、変異した新型コロナウイルスの割合を推定した最新の分析結果を発表しました。
それによりますと、4月2日までの1週間に新型コロナウイルスに感染した人の中で、オミクロン株のうち、さらに感染力が高いとされる『BA.2』が占める割合は72.2%と推定され、前の週からおよそ15ポイント増加しました。
CDCのワレンスキー所長は4月5日の会見で、感染者や入院者の数に増加の傾向は見られないとして、「ワクチンの接種や、ウイルスへの感染によって人口の多くがある程度守られているのではないか」と述べました。
そして、「これまでのオミクロン株と比べて重症化しやすかったり、免疫を回避しやすくなったりしているという証拠はないが、感染力は強くなっているとみられる」と述べ、引き続き、感染拡大の状況を注視していくとしています。
ワレンスキー所長は、ワクチンの接種が重症化や死亡を防ぐうえで重要なことは変わらないとして、重症化のリスクが高い基礎疾患のある50歳以上の人などに対し、2回目の追加接種を呼びかけています。
NHK 2022年4月6日