2023年01月24日
判別するなら症状より検査キット2 新冷戦(221)
判別するなら症状より検査キット2
新冷戦(221)
新冷戦(221)
1からの続きです
倉原医師の記事は動線が分離されている方
がいいということです。この場合の動線と
は人が動く通路です。これが分離されてい
るとは、病院に来て診療を受けて出口へ行
くルートが一つの方向になっていて、対面
で人とすれ違いことがない構造になってい
ることです。新型コロナは空気感染なので
それが好ましいという見解です。しかし、
実際に動線分離になっているのは大都市の
大病院ぐらいでしょう。
発熱外来の待合室でごった返していると、
新型コロナはとインフルエンザの両方のウ
イルスがありそうなので注意が必要です、
ということです。どういうことかというと、
まれなのですが新型コロナとインフルエン
ザの両方に感染する場合があるということ
です。両方にかんせんすると重症化しやす
いそうです。まあ最悪でしょう。
前ページの「隠れ感染者」についてですが、
検査キットで陰性と出てそのまま信じる人
がいるということです。例えば、発熱して
すぐ検査キットで調べて陰性だったとして、
それを信じてしまい、3、4日後にウイル
スが出てきた場合は隠れ感染者になります。
さらに症状が出ても、保健所や医療機関な
どのどこにも連絡しないで、隔離期間を自
己判断で過ごそうとしたら、やはり隠れ感
染者になります。
「隠れ感染者が死亡者数を押し上げている」
という表現を見るのですが、高齢者を介護
する仕事についている若者が隠れ感染者だ
ったら、高齢者へ感染するだろうと思って
いました。全国ではそういうことも起こっ
ている場合もあるかもしれませんが、そう
いう意味ではなくて、感染者数と死者数の
グラフを見た人が感染者数と死者数の変化
が並行でも、類似もしていないことから、
隠れ感染者が一杯いると推定判断したよう
です。間違いではないでしょうが、オミク
ロン株対応ワクチンの接種者数は5000万
人に近づいています。この影響が出始めて
いるかもしれません。新規感染者数が減少
しています。1月22日の新規感染者は
63,839人、1月23日は31,652人です。変
異の多いオミクロン株なので今後何がある
か分かりません。でも5万人を下回ったと
いうのはうれしいですね。
竜巻・カンザス州
2022年4月のA5
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1からの続きです
ウイルスごとの動線分離は厳しい
現在の発熱外来は、新型コロナかインフルエンザか分からないものの、熱がある重症化リスクが高い人が受診する仕組みになっています。
大きな医療機関の発熱外来であればしっかりとスペースが確保されていますが、小さな発熱外来では、左隣の新型コロナの患者さんと、右隣のインフルエンザの患者さんに挟まれて座る、なんて事態も起こりかねません。
そのため、広いスペースが確保できないクリニックなどでは、ウイルスごとの動線分離は厳しい状況になりつつあります。
新型コロナとインフルエンザに同時感染する患者さんはまれですが、もし同時感染すると死亡リスクが大きく上がることが示されています(3)。
可能なら動線分離したいところですが、上述したように、検査結果が判明するまでは新型コロナかインフルエンザか予測することが難しい実状があります。
微熱があるということで発熱外来を受診する軽症の患者さんは多いですが、新型コロナとインフルエンザの患者さんがごったがえしている発熱外来で、無用な感染症をもらってくるリスクがあるため、注意が必要です。
まとめ
症状のみで新型コロナとインフルエンザの当たりをつけるのは至難の業なので、現状検査に頼らざるをえません。
重症化リスクが高くない人は、うまく自己検査を活用することが望まれます。現在、年末年始で発熱された多くの方が医療機関を受診しているため、節度ある受診を心がけてくださいますようお願いします。
現在の発熱外来は、新型コロナかインフルエンザか分からないものの、熱がある重症化リスクが高い人が受診する仕組みになっています。
大きな医療機関の発熱外来であればしっかりとスペースが確保されていますが、小さな発熱外来では、左隣の新型コロナの患者さんと、右隣のインフルエンザの患者さんに挟まれて座る、なんて事態も起こりかねません。
そのため、広いスペースが確保できないクリニックなどでは、ウイルスごとの動線分離は厳しい状況になりつつあります。
新型コロナとインフルエンザに同時感染する患者さんはまれですが、もし同時感染すると死亡リスクが大きく上がることが示されています(3)。
可能なら動線分離したいところですが、上述したように、検査結果が判明するまでは新型コロナかインフルエンザか予測することが難しい実状があります。
微熱があるということで発熱外来を受診する軽症の患者さんは多いですが、新型コロナとインフルエンザの患者さんがごったがえしている発熱外来で、無用な感染症をもらってくるリスクがあるため、注意が必要です。
まとめ
症状のみで新型コロナとインフルエンザの当たりをつけるのは至難の業なので、現状検査に頼らざるをえません。
重症化リスクが高くない人は、うまく自己検査を活用することが望まれます。現在、年末年始で発熱された多くの方が医療機関を受診しているため、節度ある受診を心がけてくださいますようお願いします。
(参考)
(1) Similarities and Differences between Flu and COVID-19(URL:https://www.cdc.gov/flu/symptoms/flu-vs-covid19.htm)
(2) Pata D, et al. Mediterr J Hematol Infect Dis. 2022; 14(1): e2022065.
(3) Dao TL, et al. J Clin Virol Plus. 2021; 1: 100036.
終りまでお読み頂き、ありがとうございました
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タグ:ニュース
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