2023年02月13日
これが新型コロナ後遺症の原因かも 新冷戦(223)
これが新型コロナ後遺症の原因かも
新冷戦(223)
新冷戦(223)
今回は珍しくナショナルジオグラフィック
の記事です。新型コロナの後遺症の原因を
探求している研究者がいるようです。新型
コロナ後遺症に微小血栓が関連している可
能性を最初に指摘したのは、南アフリカ、
の生理学者イセレシア・プレトリウス氏の
チームだったということです。いきなり
「微小血栓」と出てきても戸惑うのですが、
血栓というのは血管が破れたときに破れた
部分をふさいで出血を止める、血小板を中
心にしたかたまりです。微小血栓は毛細血
管の中に出来る血栓で、毛細血管の血流を
止めるということです。
アメリカのカリフォルニア州に住むマコ―
ケル氏は新型コロナに2020年3月に感染し、
その後数カ月にわたり、激しい息切れ、極
度の疲労、ブレインフォグ、に悩まされた。
2022年11月、米国カリフォルニア州から
ニューヨーク州に飛び、プトリーノ氏を訪
ねて、血液サンプルを採取してもらい、微
小血栓を探してもらった。
プトリーノ氏は「まだ初期段階で、数十人
しか検査できていません」とのことですが、
微小血栓はマコーケル氏を含む全員から見
つかっている。マコーケル氏は、顕微鏡画
像で微小血栓を表す蛍光グリーンの塊を見
たとき、初めて病気の証拠が得られたと感
じ、安堵の涙を流したということです。
この記事にある微小血栓は、新型コロナウ
イルスのスパイクタンパク質が微小血栓の
形成を誘発することと、この微小血栓は、
人体に備わった血栓を溶かす仕組みでは壊
れにくいのだそうです。微小血栓ができて
毛細血管がふさがれると、血液や酸素の流
れに影響が生じ、様々な症状につながると
いう仮説だそうです。このウイルスが人類
の前に現れて日が浅いので今日のところ仮
説であっても仕方ないでしょう。新型コロ
ナの後遺症の治療をしている日本の病院、
医院では後遺症の原因が解明されていない
ので、日々苦労が絶えないことでしょう。
南アフリカのプレトリウス氏らのチームが
血液にウイルスのスパイクタンパク質を加
えると、微小血栓が誘発されることを確認
したということです。大抵の微小血栓は人
体に備わった血栓を溶かす仕組みで融解さ
れるのですが、スパイクタンパク質がある
と微小血栓が融解されないことも確認した
ということです。ウイルスのスパイクとは
新型コロナウイルスがヒトの体に入ったと
き、ヒトの細胞に付着する引っかかりを持
った突起部分です。ワクチンの説明の時は
ワクチンによってできた抗体がこの突起部
分と結合してウイルスを不活化するという
ことでした。人類と新型コロナウイルスと
の戦いはこの突起部分になるようです。
最近の感染状況は新規感染者は5万人を下
回っています。感染第8波は収束したと思
っていいでしょう。オミクロン株対応ワク
チンの接種者は5360万人を超えました。
急激な感染拡大はなさそうに思われます。
アメリカでは新規感染者の7割以上がオミ
クロン株の変異株「XBB.1.5」に感染して
いるということです。つまり置き換わりが
進んでいるということです。
2へ続きます
竜巻・カンザス州
2022年4月のB1
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コロナ後遺症の謎を解く鍵? スパイクタンパク質が引き金の「毛細血管を詰まらせる微小血栓」
配信
他より壊れにくい血栓が見つかり始めている
新型コロナウイルス感染症から回復した後も、多くの人が悩まされるコロナ後遺症(罹患後症状)。
その仕組みを解明する研究が2年以上にわたって行われてきたなかで提唱された仮説の一つに「微小血栓」がある。
微小血栓ができて毛細血管がふさがれると、血液や酸素の流れに影響が生じ、様々な症状につながるという説だ。
ギャラリー:人類が地球を変えてしまったと感じる、空から撮った絶景 写真23点
新型コロナ後遺症と微小血栓が関連している可能性を最初に指摘したのは、南アフリカ、ステレンボッシュ大学の生理学者イセレシア・プレトリウス氏のチームだった。
その後、氏らが2021年8月に学術誌「Bioscience Reports」に発表した研究で、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が微小血栓の形成を誘発することと、こうした微小血栓は、人体に備わった血栓を溶かす仕組みでは壊れにくいことが示された。
この研究に基づき、新型コロナ後遺症に苦しむ人の微小血栓を調べる試みが米国で行われている。
自らも後遺症の患者である研究者たちが行う共同研究「Patient-Led Research Collaborative」の設立に携わったリサ・マコーケル氏も、2021年の研究について知ったときは興奮を覚えた。
マコーケル氏は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まって間もない2020年3月に感染し、軽い症状が出た。
しかし、その後数カ月にわたり、激しい息切れ、極度の疲労、ブレインフォグ(頭の中に霧がかかったようにぼんやりした状態)に悩まされた。
同年8月には症状が改善し始めたが、フィットネスのクラスに参加した翌日、心拍数が急上昇して呼吸が苦しくなり、救急治療室に駆け込んだ。
「かなり基礎体力が落ちました。コロナ以前はハーフマラソンを完走できたので、劇的な低下です」
当時28歳だったマコーケル氏はやがて、自分の症状が一時的ではないことを認識するようになる。
2021年末には、「体位性頻脈症候群(POTS)」と診断された。立ち上がるときに呼吸の乱れや動悸、めまいが起きる病気で、複数の新型コロナ後遺症患者での症例が記録されている。
POTSには治療法がなく、水分や塩分の摂取量を増やして対処する患者もいる。診断から1年が経過した今も、マコーケル氏の症状は運動後の倦怠感と、それによる症状の悪化に悩まされている。
もどかしかったのは、一般的な血液検査などを受けても、正常という結果しか出なかったことだ。
そこで2022年11月、米国カリフォルニア州からニューヨーク州に飛び、新型コロナ後遺症からの回復について研究している米マウントサイナイ・ヘルスシステムのデビッド・プトリーノ氏を訪ね、血液サンプルを採取して微小血栓を探してもらった。
プトリーノ氏は「まだ初期段階で、数十人しか検査できていません」と言うが、微小血栓はマコーケル氏を含む全員から見つかっている。
マコーケル氏は、顕微鏡画像で微小血栓を表す蛍光グリーンの塊を見たとき、初めて病気の証拠が得られたと感じ、安堵の涙を流したという。
「PCR検査を受けられなかったことに始まり、ここ数年はずっと、悪いところはないと言われ続けてきたのです」
ただし、微小血栓仮説は妥当と思われるとしながらも、新型コロナ後遺症の謎を解くピースの1つにすぎないと考える専門家もいる。
だが、そういった専門家も、微小血栓が後遺症の症状に与える影響や、血栓を取り除くことで症状を改善できるかどうかについて、今後の研究で明らかになることを期待している。
走査型電子顕微鏡(SEM)による血栓の拡大画像。繊維状のタンパク質によってできた網に、血小板(青紫)という小さな細胞片と赤血球が引っかかってできている。毛細血管にできるものは微小血栓と呼ばれる。(ANNE WESTON/EM STP)
新型コロナウイルス感染症から回復した後も、多くの人が悩まされるコロナ後遺症(罹患後症状)。
その仕組みを解明する研究が2年以上にわたって行われてきたなかで提唱された仮説の一つに「微小血栓」がある。
微小血栓ができて毛細血管がふさがれると、血液や酸素の流れに影響が生じ、様々な症状につながるという説だ。
ギャラリー:人類が地球を変えてしまったと感じる、空から撮った絶景 写真23点
新型コロナ後遺症と微小血栓が関連している可能性を最初に指摘したのは、南アフリカ、ステレンボッシュ大学の生理学者イセレシア・プレトリウス氏のチームだった。
その後、氏らが2021年8月に学術誌「Bioscience Reports」に発表した研究で、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が微小血栓の形成を誘発することと、こうした微小血栓は、人体に備わった血栓を溶かす仕組みでは壊れにくいことが示された。
この研究に基づき、新型コロナ後遺症に苦しむ人の微小血栓を調べる試みが米国で行われている。
自らも後遺症の患者である研究者たちが行う共同研究「Patient-Led Research Collaborative」の設立に携わったリサ・マコーケル氏も、2021年の研究について知ったときは興奮を覚えた。
マコーケル氏は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が始まって間もない2020年3月に感染し、軽い症状が出た。
しかし、その後数カ月にわたり、激しい息切れ、極度の疲労、ブレインフォグ(頭の中に霧がかかったようにぼんやりした状態)に悩まされた。
同年8月には症状が改善し始めたが、フィットネスのクラスに参加した翌日、心拍数が急上昇して呼吸が苦しくなり、救急治療室に駆け込んだ。
「かなり基礎体力が落ちました。コロナ以前はハーフマラソンを完走できたので、劇的な低下です」
当時28歳だったマコーケル氏はやがて、自分の症状が一時的ではないことを認識するようになる。
2021年末には、「体位性頻脈症候群(POTS)」と診断された。立ち上がるときに呼吸の乱れや動悸、めまいが起きる病気で、複数の新型コロナ後遺症患者での症例が記録されている。
POTSには治療法がなく、水分や塩分の摂取量を増やして対処する患者もいる。診断から1年が経過した今も、マコーケル氏の症状は運動後の倦怠感と、それによる症状の悪化に悩まされている。
もどかしかったのは、一般的な血液検査などを受けても、正常という結果しか出なかったことだ。
そこで2022年11月、米国カリフォルニア州からニューヨーク州に飛び、新型コロナ後遺症からの回復について研究している米マウントサイナイ・ヘルスシステムのデビッド・プトリーノ氏を訪ね、血液サンプルを採取して微小血栓を探してもらった。
プトリーノ氏は「まだ初期段階で、数十人しか検査できていません」と言うが、微小血栓はマコーケル氏を含む全員から見つかっている。
マコーケル氏は、顕微鏡画像で微小血栓を表す蛍光グリーンの塊を見たとき、初めて病気の証拠が得られたと感じ、安堵の涙を流したという。
「PCR検査を受けられなかったことに始まり、ここ数年はずっと、悪いところはないと言われ続けてきたのです」
ただし、微小血栓仮説は妥当と思われるとしながらも、新型コロナ後遺症の謎を解くピースの1つにすぎないと考える専門家もいる。
だが、そういった専門家も、微小血栓が後遺症の症状に与える影響や、血栓を取り除くことで症状を改善できるかどうかについて、今後の研究で明らかになることを期待している。
簡単には壊れない微小血栓
動脈や静脈をふさぐ血栓とは異なり、毛細血管でできる微小血栓は、フィブリノゲンという水に溶けるタンパク質が、炎症を起こす分子と反応するとできる。
人の体は通常、こうした血栓を血管からの出血を止めるために活用しており、それゆえ血栓を溶かす機能もある。
プレトリウス氏らは10年以上にわたって微小血栓について研究し、2型糖尿病、慢性疲労症候群、アルツハイマー病、パーキンソン病などの患者の微小血栓を観察してきた。
そして、2021年8月に医学誌「Cardiovascular Diabetology」に発表した予備研究では、急性の新型コロナ患者や、6カ月以上にわたって症状が出ている新型コロナ後遺症患者の血液に、相当量の微小血栓ができていることがわかった。
しかも、簡単に分解される糖尿病などの微小血栓とは違い、新型コロナの微小血栓は簡単には壊れない。
こうした壊れにくい微小血栓を詳しく調べたところ、大量の炎症分子と、血栓を壊れにくくする「α2-アンチプラスミン」というタンパク質が含まれていることがわかった。
体中の毛細血管が微小血栓でふさがれてしまえば、臓器や組織への酸素や栄養の供給が妨げられ、疲労、筋肉痛、ブレインフォグといった新型コロナ後遺症の症状につながる可能性がある。
プトリーノ氏は、「太い血管をふさぐことはないので、命にかかわることはありませんが、臓器の機能には大きな影響を与えます」と説明する。
プレトリウス氏らは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が原因で微小血栓ができると考えている。新型コロナ後遺症の患者は、スパイクタンパク質が1年後も血液中に残っている場合がある。
冒頭で紹介した2021年の研究で、氏らのチームが健康な血液にスパイクタンパク質を加えてみたところ、微小血栓の形成が誘発された。また、スパイクタンパク質が存在すると、血栓が自然に除去される「線維素(フィブリン)溶解」の働きを受けにくくなることもわかった。
「スパイクタンパク質が健全なフィブリノゲンと結合するせいで、(微小血栓が)より大きく丈夫な構造になるのではないかと考えています」とプレトリウス氏は話す。
このような微小血栓が長期にわたって存在すると、誤って健康な組織を攻撃する「自己抗体」というタンパク質が作られ、体を衰弱させる不調を引き起こす可能性がある。プレトリウス氏が特に心配しているのは、このような患者たちだ。
コロナ後遺症の謎を解く鍵? スパイクタンパク質が引き金の「毛細血管を詰まらせる微小血栓」
動脈や静脈をふさぐ血栓とは異なり、毛細血管でできる微小血栓は、フィブリノゲンという水に溶けるタンパク質が、炎症を起こす分子と反応するとできる。
人の体は通常、こうした血栓を血管からの出血を止めるために活用しており、それゆえ血栓を溶かす機能もある。
プレトリウス氏らは10年以上にわたって微小血栓について研究し、2型糖尿病、慢性疲労症候群、アルツハイマー病、パーキンソン病などの患者の微小血栓を観察してきた。
そして、2021年8月に医学誌「Cardiovascular Diabetology」に発表した予備研究では、急性の新型コロナ患者や、6カ月以上にわたって症状が出ている新型コロナ後遺症患者の血液に、相当量の微小血栓ができていることがわかった。
しかも、簡単に分解される糖尿病などの微小血栓とは違い、新型コロナの微小血栓は簡単には壊れない。
こうした壊れにくい微小血栓を詳しく調べたところ、大量の炎症分子と、血栓を壊れにくくする「α2-アンチプラスミン」というタンパク質が含まれていることがわかった。
体中の毛細血管が微小血栓でふさがれてしまえば、臓器や組織への酸素や栄養の供給が妨げられ、疲労、筋肉痛、ブレインフォグといった新型コロナ後遺症の症状につながる可能性がある。
プトリーノ氏は、「太い血管をふさぐことはないので、命にかかわることはありませんが、臓器の機能には大きな影響を与えます」と説明する。
プレトリウス氏らは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が原因で微小血栓ができると考えている。新型コロナ後遺症の患者は、スパイクタンパク質が1年後も血液中に残っている場合がある。
冒頭で紹介した2021年の研究で、氏らのチームが健康な血液にスパイクタンパク質を加えてみたところ、微小血栓の形成が誘発された。また、スパイクタンパク質が存在すると、血栓が自然に除去される「線維素(フィブリン)溶解」の働きを受けにくくなることもわかった。
「スパイクタンパク質が健全なフィブリノゲンと結合するせいで、(微小血栓が)より大きく丈夫な構造になるのではないかと考えています」とプレトリウス氏は話す。
このような微小血栓が長期にわたって存在すると、誤って健康な組織を攻撃する「自己抗体」というタンパク質が作られ、体を衰弱させる不調を引き起こす可能性がある。プレトリウス氏が特に心配しているのは、このような患者たちだ。
コロナ後遺症の謎を解く鍵? スパイクタンパク質が引き金の「毛細血管を詰まらせる微小血栓」
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終りまでお読み頂き、ありがとうございました
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