2014年12月23日
中国前国家主席の側近を調査 規律違反か
中国の胡錦涛前国家主席の側近だった共産党の高級幹部が、重大な規律違反の疑いで党の調査を受けていることが明らかになり、習近平国家主席としては、腐敗の取り締まりをさらに続ける決意を強調するとともに、権力基盤を一層強固にするねらいもありそうです。
中国国営の新華社通信は22日夜、国政の助言機関である政治協商会議の令計画副主席が、重大な規律違反の疑いで党の調査を受けていると伝えました。
令氏は、共産党の青年組織「共青団」でのキャリアが長く、この組織のトップを務めたことがある胡錦涛前国家主席の側近として、党内で大きな影響力を持っていました。
一方、香港メディアなどは、おととし、令氏の息子が交通事故を起こして死亡した際、当時、最高指導部のメンバーで治安部門のトップだった周永康前政治局常務委員に、令氏がもみ消しを依頼したなどと伝えていました。
ことし6月には、令氏の兄が重大な規律違反の疑いで調査を受けていることが明らかになったほか、周氏も今月、巨額の賄賂受け取りや党と国家の機密漏えいなどの重大な規律違反があったとして、党籍剥奪などの処分を受けたことから、令氏の処遇が注目されていました。
習近平国家主席としては、周氏に対し、前例のない処分に踏み切ったのにとどまらず、腐敗の取り締まりをさらに続ける決意を強調するとともに、権力基盤を一層強固にするねらいもありそうです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141223/k10014205651000.html
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