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中国共産党は、最高指導部のメンバーだった周永康前政治局常務委員について、巨額の賄賂を受け取ったなどとして党籍を剥奪し、逮捕などの刑事手続きを進めることを決定しました。
最高指導部の経験者が汚職を理由に処分を受けるのは初めてで、習近平指導部には国民の共産党への不満を抑えたいねらいがあるとみられます。

中国国営の新華社通信によりますと、共産党は５日開いた中央政治局会議で、おととし１１月まで最高指導部のメンバーだった周永康前政治局常務委員に巨額の賄賂受け取りや党と国家の機密漏えいなどの重大な規律違反があったとして党籍を剥奪し、刑事手続きを進めることを決定しました。
これを受けて最高検察庁に当たる最高人民検察院が周氏の逮捕を決定しました。
最高指導部の経験者が汚職を理由にこうした処分を受けるのは初めてです。
周氏は、いわゆる「石油閥」の大物と目され、２００７年に最高指導部入りしてからは、党の治安部門のトップとして強大な権力を握っていました。
腐敗のまん延に対する国民の不満の広がりが共産党の政権党としての地位を脅かすと考える習近平指導部は、不満を抑えるためにも党の統治能力を高めて支配体制を強化しようと「法による国家統治」を看板に掲げていて、周氏に対する前例のない厳しい処分を象徴的な事例にしようという思惑がありそうです。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141206/k10013762911000.html




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