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韓国の大手航空会社の女性副社長が、自分の会社の旅客機に客として搭乗した直後に受けた機内サービスがなっていないと腹を立て、滑走路に向かい始めていた機体を搭乗口に戻して乗務員を下ろし、「行き過ぎたふるまいだ」と批判されて辞任しました。

辞任したのは、韓国の大韓航空のチョ・ヒョナ（趙顕娥）副社長で、ＫＢＳなど韓国のメディアによりますと、チョ副社長は５日、ニューヨークから韓国のインチョン（仁川）に向かう自分の会社の旅客機にファーストクラスの客として搭乗しました。
機内でピーナツ類が配られたところ、チョ副社長は、乗客の意向を聞かずに袋に入ったまま渡したのはマニュアル違反だと腹を立て、機内サービスの責任者の乗務員を激しく叱責しました。
そして、すでに滑走路に向けて動き始めていた機体を搭乗口に戻させたうえで、この乗務員を下ろしたということです。
チョ副社長は、大韓航空や大手海運会社を傘下に収める財閥、ハンジン（韓進）・グループの会長の長女で、問題が明るみに出たあと、「財閥の会長の娘による行き過ぎたふるまいだ」と批判されました。
さらに、大韓航空がほかの乗客に迷惑をかけたとしながらも「機内サービスの責任を負う役員として当然の行いだった」と釈明したことから世論の怒りが高まり、チョ副社長は９日、辞任しました。
韓国メディアは「大韓航空には航空の安全も守らない役員と、その顔色をうかがう機長しかいない」などと批判を緩めておらず、韓国政府は法的な措置を取ることも念頭に調査を進めるとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141210/k10013856441000.html




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