https://www.icloud.com/journal/ja-jp/#1;CAEQARoQZERUuABtLukjz2Qbnzsg-w;273D9DFE-A293-49CD-A3E7-DA0921086C60
b.ひたすらまっすぐで少し退屈な県道333号線、通称「湖周道路」、
a.もうちょっとイメージ豊かなネーミングないかなあ、
b.水鳥観察センターがそばにあるし、水鳥街道とか、
a.うーん、もうちょっと、
b.白鳥も渡って来るし、スワンロードは、
a.それにしよう、
b.じゃあ、このスワンロードをまっすぐ、
a.すぐ横に、道の駅「しんあさひ風車村」もあるけど、一回行ったしもういいか、
b.琵琶湖大橋あたりより、何倍も広いんですね、湖面が、
a.いちばんクビレた部分と、いちばん広いエリア、別の湖のような、
b.そんな広々したエリアを流れる川もやはり広々してますが、
a.水鳥が集まってるな、シラサギとアオサギの混成チーム、
b.美味い魚が泳いでるんだなあ、
a.対岸の野洲川につぐ大きさの安曇川(アドガワ)、
b.ところで、大小700近い河川が日々土砂を流し込むのに、なんで琵琶湖は埋まらないんすか、
a.ふつうならとっくの昔に土砂で埋まってるはずなんだけど、そのぶん湖底が沈むので、いつまでも琵琶湖のすがたを保ってるらしい、世界的にも珍しい400万年つづくゴダイゴ、いや古代湖、
b.対岸のあの山の向こうは近江八幡の町並みか、
a.広いだけでありがたい気分になる、岸辺は一面クローバーだし、「空色と水色のみのクローバー」、
b.この道はあの岬(ミサキ)へ続くんすか、
a.そうだけど、岬のあたりはクルマといっしょに走らにゃならんし、思い切って右手から林道で山を越えてあの岬の向こう側へ回り込もう、
b.前方の森は、川岸ですか、
a.うん、「細長い森のようだな川堤(かわづつみ)」、森のようにも見える鴨川(カモガワ)の堤防、これにそって上流へ向かおう、
b.この川の水源あたりにガリバー青少年旅行村があるけど、何でガリバーなんすか、
a.そういえば、JR近江高島駅の前にもガリバーのオブジェがあったな、さっそく調べてくれたまえ、
b.エーなになに、複雑ないきさつですねえ、まずガリバー旅行記の作者スイフト氏がアイルランド生まれで、じゃあ何でアイルランドかって言うと、司馬遼太郎氏の著作「街道をゆく」がここで始まり、アイルランドで終わったから、と、そういうことらしいです、
a.司馬遼太郎つながりとは、知らんかった、しかし、アイリッシュパークもすてきな建物だったなあ、今回ルートからはずれたけど、
b.琵琶湖のそばだし、図書館も入ってるし、こんなすてきな公民館で読書したら、司馬遼太郎をこえる文豪がいずれ登場しても不思議じゃないっすね、
a.そうだなあ、ところで、「街道を行く」って何巻出てるんだ?
b.そんなことも知らんのですか、
a.恥ずかしながら一度も読んだことない、
b.じゃあさっそく調べましょう、なな、なんと43巻、アイルランドは「愛蘭土紀行」の1と2に登場してますね、
a.「愛蘭土紀行」か、漢字だらけやな、
b.そこに食いつきますか、
a.まあ興味のポイントはヒトぞれぞれ、それより、こちとらチャリンコで急がしんでい、
b.でもせめて、この土地ゆかりの第一巻目だけでも紹介しときましょう、
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ウィキペディアから「街道を行く」第一巻第一章の解説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%96%E8%A5%BF%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%A1
a.おお、ウィキペディアには第一巻第一章の解説まであるぜよ、俺もそろそろ本読もかなあ、
b.そうこうするうち、しだいに、山も高く森も深くなってまいりました、
a.それにつれて、鴨川(カモガワ)も音が聞こえるほど白い急流に、
b.じわじわ続くゆるい登りに鼓動は速く、チャリ遅く、
a.ここでひと休みしよう、川から良い風が吹いてくる、
b.「深山(ミヤマ)から川を流れるうまい風」、
より大きな地図で しんあさひ風車村から鴨川上流へ を表示