概要76〜77年に縫製された東映制作のロボットアニメ。一応テロップではダイナミックが企画段階では関わっていたようだが、東映オリジナル扱いのようで、LODやダイナミック参戦前の初期ロボガを見る限り完全に東映版権扱いである。
マジンガー以降ガンダム以前の作品ということもあり、戦争という形式と勧善懲悪という形式の両立を狙っているような設定が見える。特にゼーラ星の人工救世主ダリウスがいつまでも成果が出せず最終的に暴走してゼーラ星の独裁者となる形で地球侵略を開始する、それ以降はゼーラ星も無視して手段を選ばなくなっていき、最後はゼーラ星の救世主的な役割も放棄するという流れでもはや元の目的する失って総攻撃を仕掛けるも速攻全滅してしまい最後はダリウスも討たれるという流れは、ダリウスの持つ二面性を表していたといえる。
またゼーラ星も滅亡寸前の中で、ダリウスに住民が駆り出され洗脳される、ゼーラ星人も基本一枚岩ではない、更に大空魔竜とガイキングデザインもドクロをかたどったどこか悪のメカとでも言うべきデザインをしており、かなり色々と攻めた要素を感じる内容でもある。また初のロボット母艦の登場するのも特徴。
またロボットに関しても登場するのはガイキング1機のみだが、場合によってはガイキング以外のロボを作ることも不可能ではなさそうな程度には科学力が進んでいると思わしき描写があり、大空魔竜に関しては別の兵器のプランも多数存在したことが示唆される、軍の兵器にも戦車以外に未来兵器のようなものが混じっておりある程度だが暗黒ホラー軍団に対抗できている等、地球側の軍事力も割と多きことも示唆されている。
OPではこれと行った演出もなく唐突に「大空魔竜ガイキング」のタイトルが出現する等どこかシュールな雰囲気がある。
また当時のSF的な作品の隆盛もあってか、ゼーラ星人以外にも多くの異星人が登場している。ピジョン星人、エメラルド星という星が登場している他、出身星も不明で宇宙をさすらう者たちも存在する。
本作は1年ではなく44話というちょっと少ない話数だが、後番組のジェッターマルス(アトムの続編的なアニメ)のために短縮された模様。
あらすじプロ野球チームレッドサンの二軍投手ツワブキサンシローは、一軍デビューの試合の前に謎の人物からの電話を受け、試合に出ないよう諭され、予備浅れる。そんな怪しい電話等一々相手にせず試合に出たが、そこで何者かの襲撃により負傷、選手生命を絶たれてしまう。その理由が彼の超能力を狙う侵略者「暗黒ホラー軍団」の仕業と知ったサンシローは、何度か迷いながらも、結局は暗黒ホラー軍団に対抗できるロボットガイキングに乗って地球を守るために戦うことになる。
登場メカ大空魔竜自体が超国家プロジェクトとして建造されており、複数のプランの中から最も支持を得たプランであり、他にもダブルイーグルというプランがあるなど、別に大空魔竜以外にも選択肢がある状態だった。そのため割と技術力は高く、軍の兵器もそこそこの性能はあり、支援メカのスカイラー、ネッサー、パゾラーも分が悪いとはいえ普通に暗黒怪獣を破壊できる程度の性能がある。
大空魔竜:大文字博士、ピート・リチャードソン、ツワブキ・サンシロー、サコン・ゲン、ヤマガタケ、ファン・リー、ハヤミ・ブンタ、フジマヤ・ミドリ、ハチロー他
実はロボットアニメ初の母艦であり、これ以降はそれまでのロボットアニメの研究所から発進から、母艦から発進に変わる事でロボットの活動範囲が大きく広がることになる。大空魔竜も暗黒怪獣が南米やアフリカやヨーロッパ等海外に出現したときは大空魔竜を飛ばして出張している。あまり目立っては居ないが基地もある。
世界的なプロジェクトで建造されており、研究所独自開発という形でもなく、コンペで勝ち残って建造された歴史がある。
母艦だが単独の戦闘力は高い、武器は尻尾の機銃ほか、ガイキングに分離する頭部から発射されるガイキングと共通の武装、大型装備のミラクルドリル、ジャイアントカッター、ビッグホーン、 終盤にはガイキングに変わる新しい顔であるヴォーグ・アイを完成させて装備している。回によってはガイキングを出さないまま暗黒怪獣を破壊している時がある。
初期はガイキングを分離したらやることがなく丸まってるだけだったが、ミラクルドリル以降は単独での戦闘力を得た。ミラクルドリルは途中から追加された武器だが、サコンが暗黒ホラー軍団を騙して作らせている。他何かとパワーアップイベントが多く、ジャイアントカッターも暗黒怪獣の糸を破るための装備だし、彗星破壊用の大型ミサイルのゼウスミサイルや、最後の方にはヴォーグ・アイが搭載される等順調に強化されていた。
艦内は常に水平に保たれており、特にメディカルルームは徹底して守られているため、戦闘中に手術が可能である。
怪獣的な外見をしており、ゴジラみたいな声でなく。
ガイキング:ツワブキ・サンシロー
ガイキングの頭部が分離してそれに本体から発信したパーツが合体して誕生するロボ。ガイキング出撃中は頭部の武装が軒並み使えなくなるため大空魔竜の戦闘力は大きく低下する。
大空魔竜の目=ガイキングの腹の目になるため、ザウルザイザーなどのは大空魔竜にとっては目からビームだが、ガイキングにとっては胸からビームになる。概ね胸からビームのザウルザイザー他、胸から出てくる火球のハイドロブレイザー、目からビームのデスパーサイトなどがメイン、概ねビーム系が使いやすいのか多用されている。
他に角で敵を突き刺し電撃を放つパライザーやロケットパンチのカウンターパンチ、手裏剣風の装備であるカウンタークロス等があるが、やや使用率は低い。装甲剤はゾルマニウムというものが使われている。
強化型ガイキング:ツワブキ・サンシロー
月で大破したガイキングを修復、強化した姿。見た目が格子状のマジンガー口が消滅して、少しガタイが良くなっている。わかりやすい大きな変更点はフェイスオープンが追加されたこと。
超兵器ヘッド(フェイスオープン)
強化型に改造された際に追加された新しい顔。フェイスオープンの掛け声とともに通常の顔の中から露出する。いくつかの武器が解禁されて戦闘力が強化される。目くらましのアブショックライト、小型ミサイルのガイキングミサイル、光線のデスライト、日を吐くデスファイヤー等がある。
弱点は装甲が消えるため無防備になること、特にコックピットは無防備のためフェイスオープン状態でコックピットが破壊されサンシローが負傷したことがあった。
極めて凶悪な見た目のためネタにされる、当時子供が泣いたという噂もあるが検証は不能。
ミラクルドリル
大空魔竜及びガイキングの装備、サコンが暗黒ホラー軍団を騙して作らせた。見た目は一緒だがガイキングと大空魔竜用ではサイズが違う。大空魔竜版はガイキング本体くらいの大きさがあるためガイキングが無理やり投げて使ったこともある。
飛竜スカイラー:ファン・リー
空中戦用翼竜型?メカ。飛行メカなのでそれなりに使い勝手はよい。逃走する暗黒騎士を追撃して撃墜したこともある。全体的に大空魔竜のサポートメカは当時のスーパー系のサポートメカとしてはかなり戦える部類の性能をしている。火力不足感は否めないが。
魚竜ネッサー:ハヤミ・ブンタ、ファン・リー
水中専用ネッシー型メカ、飛行能力もあり普通に飛んでいる、後部座席もあり人の移動にも使われる。サポートメカでありながら普通に暗黒怪獣を破壊している回がある。
剣竜パゾラー:ヤマガタケ
陸戦用トリケラトプス型メカ、こいつだけ飛べない、なので一度町工場で改造したが駄目だった、その回ではその回でもらったアイテムで飛べたがその回のうちに壊れて結局飛べなくなる。特に意味はあるか不明だが首がよく曲がる。鼻のドリルは暗黒怪獣の装甲に穴を開ける事が出来るので、穴を開けたあと中にグレネードをブチこんだこともある。トリケラトプスのはずがヤマガタケのボス化も相まって丸っこいボディとギャグっぽい描写はどこか豚っぽく見えてしまう。
その他戦車他
軍の戦車、この地球の軍事力は割と高いので見た目こそレトロな第一第二世代MBTといった趣だが、普通に暗黒ホラー軍団に割と対抗できている。戦車以外に謎のビームっぽいものを発射する装置などもあり、割と軍の戦力は大きい。
ダブルイーグル
大空魔竜と競っていた地球防衛メカの1つ。攻撃性能は大空魔竜を上回っていたとされるが…。
開発者が暗黒ホラー軍団に協力して暗黒ホラー軍団の戦力にされていた。暗黒ホラー軍団ゼーラ星の人口神ダリウス大帝が結成した軍団。兵力は肝心の母体のゼーラ星が壊滅状態のため極めて少なく、最終回付近では地球総攻撃のときは大空魔竜不在の中でコンバットフォースとそれほど規模のない着陸地点付近に展開した軍相手に結構な損害を出して、帰ってきた大空魔竜にあっさり全滅させられる、そもそも兵力が少なすぎて着陸した火山周辺に展開させるだけの兵力しかなかったし。使用している戦力もよく見ると2000年くらい前の昔の古い暗黒怪獣や傭兵みたいなの含めているから自前で作れてないのも結構あるし。大空魔竜以外のプランであるダブルイーグルの件なども考えると果たして地球征服がまともに出来る戦力があったのか割と疑問。
この世界は普通に宇宙人がたくさんいる世界なので地球でもある程度暗黒ホラー軍団のことは知られており、普通に侵略開始前から侵略を世界規模で予期されて迎撃準備されてある程度普通に主力の怪獣に対する対抗兵器を用意されていたという意味で侵略宇宙人の中でも特殊な組織かもしれない。
グロテクター:デスクロス四天王
四天王が乗る魚型のメカ。4機でデスクロス現象を発生させてゼーラ星と地球をつなぐブラックホールを作り出す事ができる。
暗黒怪獣
暗黒ホラー軍団が使う怪獣。新造分とは別に地球に相当昔に降り立ったり潜入済みの暗黒怪獣も存在する。
デビルジャガー:エリカ
暗黒怪獣の1つだが、エピソードが印象的だった上にとどめを刺されたのも新兵器のビッグホーン、更に見た目的にリメイクのキルジャガーの元ネタのようにも見えるなど記憶に残りやすい。
ハニワ
過去にゼーラ星人が地球にやってきたときの遺産っぽい存在。複数回に渡って登場する。おなじみのあいつ。ある回では土偶をハニワと言い張り、ある回ではハニワ軍団が大空魔竜を占領したりもした。ある回ではミドリが邪馬台国の卑弥呼の生まれ変わりみたいな扱いを受けており、その回ではサンシローの顔が鋼鉄ジーグの司馬宙みたいになっており、まるで鋼鉄ジーグを見ていると勘違いするような内容だった。
もうハニワ幻人でよくね?この地球はかつてゼーラ星人が地球に色々干渉した名残が古代遺跡として各地に残されており、その1つのようだ。
その他エメラルドの薔薇:エメルダ
エメラルド星の兵器、エメラルド星の王女エメルダが操り、暗黒ホラー軍団にエメラルド星を覆う毒ガス星雲を払う事を条件に大空魔竜を襲う。性能は中々高く、割と大空魔竜を追い込んでいた。
登場キャラツワブキ・サンシロー
元野球選手、超能力者で超能力を使った魔球を習得してそれで1軍デビューを飾ろうとしたら、唐突に暗殺者が出現、腕を負傷して選手生命を絶たれてしまう。その後は大空魔竜隊にてガイキングに乗る。
超能力者ということで命を狙わせ選手生命を絶たれたわけだが、その後の超能力者設定は薄まりフェードアウト。しかし一応終盤にも超能力者設定は残っており、魔球は超能力を使っていたが、超能力なしでも投げられないこともないらしく、現役のレッド・サン選手に魔球の投げ方を伝授している。怪我は完治しておらず、素人は騙せてももう腕がどうにもならないそうだ。ただガイキングの操縦には支障はない模様。
大文字博士
大空魔竜隊の創始者にて大空魔竜とガイキングその他の設計者。侵略を予期して独自に開発したわけでも平和利用その他目的のロボを流用したわけでもなく、最初からコンペで勝ち抜いて予算が降りている。
ピート・リチャードソン
大空魔竜のキャプテン。父親が貨物船の船長だったが、飲んだ挙げ句嵐で母親ともども死亡してしまい、それを見たピートは厳しい性格になったとされる。
ファン・リー
コンバットフォースの1人。香港でキックボクシング世界チャンピオンだったこともある、サンシローやヤマガタケが駆け出しで引退する羽目になったのに対して、ファン・リーはチャンピオンになってから引退したこともあり割と界隈では名が知られている。そのせいか割と活躍が多めで、サポートメカ乗りでありながら暗黒怪獣の撃墜スコアがある。そのせいかしらないがコンバットフォースの3人の中ではなんとなくリーダーっぽい感もある。生き別れの弟がいるが再開と同時に暗黒超人に殺される等どうも身内運は悪い。
ヤマガタケ
コンバットフォースの1人、パゾラーに乗る。相撲取りだった大男。見るからにボスっぽい外見も相まってほぼボス枠。何故かヤマガタケだけヤマガタケでフルネームが不明。2年ほど前に上京しとある相撲部屋に入ったらしいが、大空魔竜にスカウトされてそのまま引退したようだ。
ハヤミ・ブンタ
コンバットフォースの1人、ネッサーに乗る。潜るのが得意なので水中ミッションでの出番が多い。サンシローの失態のせいで100針以上縫う羽目に。
如何せんメインキャラの中では不遇枠というか、影が薄い。中盤はほぼ出番がなく、ガチでそういえば居たっけという感じの時期があった、その上ネッサーの暗黒怪獣撃墜回ではネッサーに乗ってるのファンリーだし。メイン回が序盤と終盤なのが響いているのか。そもそも水中回の数が少ないのが一番の不遇ポイント。
サコン・ゲン
IQ340の技術担当で、大空魔竜の新兵器なんかの開発を行っている。洗脳された回では正気に戻ったついでに暗黒ホラー軍団を騙して大空魔竜を改造させている。大空魔竜のコンピューターが壊れたときは自分の頭脳を使って無理やり大空魔竜を起動させていた。
フジマヤ・ミドリ
大空魔竜隊の紅一点、一応博士の養子という設定だが、何故かフジマヤ。実は宇宙人(ピジョン星人)であり、地球に置いていかれた過去がある。移住先が見つかって迎えが来たが、結局大空魔竜に帰還した。何故か邪馬台国の卑弥呼の生まれ変わり扱いされた回もあった。
ハチロー
当時のロボットアニメにはよく居た子供枠キャラ。
その他ダナオン
ビジョン星人の科学者。大空魔竜を支援するために兵器ペガサスとコントロール装置ペーラを開発して大空魔竜に提供しようとした。
ペガサスとペーラ
ダナオンが開発した超兵器。しかしペーラは戦闘的な心と良心の二面性のある性格であり、それがネックになっていた。
名村
レッドサンのコーチ、スパルタ教育で有名であり、サンシローを育てたのも彼。ガイキングに乗るサンシローを鍛えた他、レッドサンの監督としても再登場している。
山中大尉
終戦後も南島にて残っていた日本兵。ゾルマニウム鋼の鉱脈を発見しており、次の戦争は宇宙人相手だと予見していた。ゼロ戦を宇宙で飛べるように改造していた。
エメルダ
エメラルド星の王女、エメラルド星を襲う毒ガス星雲を払ってもらう事を条件に、暗黒ホラー軍団と契約し大空魔竜を襲うが…結果はまあ予想した通り。
暗黒ホラー軍団とゼーラ星ブラックホールのせいで滅亡の危機に瀕したゼーラ星人が神として作った指導者がダリウスであり、そのダリウスが作った軍団が暗黒ホラー軍団。暗黒ホラー軍団の行動はダリウスが勝手にやっていることであり、ゼーラ星人はダリウスが地球侵略を行っていることすらほぼ知らなかった事が劇中で何度も描かれている。そのため最後はゼーラ星人とダリウスは最終的に袂を分かつ事になった。
ダリウス大帝
ブラックホールに飲まれて滅びゆくゼーラ星を救うべく作られた人工の神。長らくブラックホールにの研究を行っていたようだが成果が出ず、ゼーラ星の独裁者として君臨し、最終的に地球侵略を開始する。何故か口が凸についている。
一応使命のゼーラ星人を存続させて移住作を確保するという使命は守っており、一刻も早く移住作を確保しろ的な発言をすることも多かった上に、試験的にゼーラ星人を地球に移住させたこともあった。
しかし最後の方では市民の反発もあり市民を置いて暗黒ホラー軍団だけをつれて脱出しており、もはや本来の目的は完全消滅。その後の戦闘で軍団も全滅、大帝と将軍の数人のロボット将軍だけの軍団となっていったときはもはや彼の存在意義はないに等しかった。最終決戦でのガイキングとの戦闘はもはや一種の惰性とでも言うべきものであり、仮に大帝が勝ったところでなにも残ってない状態であった。
また地球以外にも有人惑星が多い上に原生生物しか住んでいないような惑星もある中で地球侵略に固執する、その上地球侵略も初期は戒めていたような描写があるなど、行動原理がイマイチ不安定であり、そもそも初期はブラックホールを消滅させてゼーラ星を救おうとしていた等、段階を踏んで壊れていったことが伝わる描写がある。しかし肝心のダリウスの心理描写は乏しいため、外面からの動きから察するしかできないのだが。
ガイキングが持つ勧善懲悪と戦争の両立という形を色々体現しているキャラであり、悪の親玉と救世主としての側面両方を持つキャラといえる。
デスクロス四天王
デスモント、アシモフ、キラー、ダンケルの4人からなる暗黒ホラー軍団の幹部。全員ロボットであり、ダリウス大帝が生み出した。そのためか不明だがダリウスに対しては逆らわず、最後までダリウスに従って全滅している。一応ロボットであるがゆえに戦闘力はあり、人間よりは大分大きいサイズであり、目からビームを撃つことが出来る。しかしとても大空魔竜に対抗できる戦闘力はなく結局あっさり全滅していた。
暗黒鳥人
その辺のゼーラ星人を改造して洗脳して作った下っ端戦闘員。肝心のゼーラ星が滅亡寸前のため元になる素体が不足しているため慢性的な人材不足に悩まされている。
暗黒騎士
暗黒鳥人より格上の存在。暗黒鳥人を更に改造してて作っているようだ。
803号
ゼーラ星人、ブラックホールに妻を吸い込まれ、娘とひっそりと暮らしていた。暗黒ホラー軍団に徴兵されるが、そのときに娘を殺されてしまったためその恨みから洗脳に耐え、暗黒ホラー軍団への復習を誓う。
サン博士
ゼーラ星人。地球へは平和裏に移住を行いたいと考えていたが…。
ミルンとモール
動物保護管の息子であるミルンと、保護化にあった原生生物モール。ミルンの父親が殺されたあと、モールはミルンを守っており、最終的に地球にたどり着く。
このモールの住んでいる星はゼーラ星ではないらしく、ミルンも普通に動き回っていることからゼーラ星人の移住先としてはこの星じゃダメだったの?と思ったりもする。
プロメス
古代の地球を整復しようとしてダリウスによって醜い姿に貶されたゼーラ星人の子孫。結局切り捨てられて、死亡時にヤマガタケに重力コントロール装置を提供したため、一時的にパゾラーが飛べるようになった。少なくともこの時代においてダリウスは地球侵略を考えて居なかったようだ。
ワイルダー
宇宙の略奪者、ダリウスが招聘した。最終的に火車カッターに敗北。
感想などあれ、かなり面白くない?これ。なんかスパロボ参戦済みとは言えマイナーよりだが見た人間の評価が高かったのは知っていたけど、実際見て見るろアレ?これ面白いぞってなる内容。
何か作品自体がスーパー系からリアル系の過渡期感がすごくて、その結果が凶悪な外見で悪のメカにすら見える大空魔竜ガイキングであり、救世主と独裁者と心なき悪といろいろな顔をのぞかせ、最後は自らの存在意義すら失っても機械的に地球侵略を続けるダリウスの姿は何か色々思うものがある。
暗黒ホラー軍団の行動原理の謎ガイキング世界には結構いろんな星が居住可能で、ある惑星は割と豊富な自然があり、ゼーラ星人の動物保護官が活動していたり、ある有人惑星は暗黒ホラー軍団に爆殺されていたりする。
爆殺した惑星や知的生命体が居ない星を征服したほうが早いんじゃないのかなと思ったりするのだがどうだろうか。アレだけ選択肢がある中から大空魔竜が居る地球にこだわるのかイマイチわからない。
ただ見ていると地球侵略の準備というか地球への調査などはもう数千年行っていたらしく、もはやコンコルド錯誤状態だったのではないかと、末期のダリウスはもう何がしたいのかわからない状態であり、本来の目的であるゼーラ星人を救う事を放棄した挙げ句、地球侵略すら事実上不可能に近い状況になっても大空魔竜を破壊することに固執していた。
地球侵略を開始したのは最近という問題劇中で描写を見ると2000年前にプロメスの先祖が未開な地球人に対して地球征服をしようとしてダリウスに反逆者として罰を受けて地球に捨てられた過去がある。暗黒ホラー軍団の結成も比較的最近だったり、星が危機の割に宇宙の希少生物の保護活動をしているゼーラ星人が居たりと、どこか悠長で余裕があるような雰囲気もあったりするし、ダリウスの立ち位置が救世主であり、長らくあくまでブラックホール消滅の方向で活動していたが、最近になって諦めたのか暗黒ホラー軍団作ったあたり、色々思うことはある。
あまりダリウスの掘り下げらしい掘り下げはなく、暗黒ホラー軍団もアンドロイドと洗脳兵士ばっかりで完全にダリウスの手足でしかないし、肝心のダリウスもいろんな意味で役割を遂行している、つまり劇中ではゼーラ星の神であり、暗黒ホラー軍団の総帥であり、更に行動も最初は救世主、途中から独裁者、最後は星を捨てて滅亡というなんとも言えない流れであったが、とにかく考えれば考えるほどダリウスが考えていた事が色々想像できる反面、とにかくヒントがない。