2020年07月27日
新人ガール ITIL使って業務プロセス改善します!
★★★★☆
本の概要
ITILとは、Information Technology Infrastructure Library のこと。それはITサービス運用管理のベストプラクティス集。
そのITILを、IT管理部門以外の仕事場にも適用するといいよっていうお話。コアの内容はITIL Version 3 に基づいている。
小説っぽいストーリーを軸に説明がなされていく。小説の項と解説の項が交互に展開されていく感じ。
感想など
そこそこ面白かった。ITILについてマイルドに説明されつつ、それをIT以外の事務部局に実際に当てはめていく様を、小説を読むような感じで楽しめる
ITILを全く知らなかった人でも、ITILの考え方ややり方をだいたい理解できるようになっていると思う。
というか、ITILのホームグラウンドたるITの領域に関することがここではほとんど出てこないので、その分なおさら分かりやすくなっているんだと思う。
私自身、以前からITILはIT以外のところにもかなり使えるんじゃないかと感じていた。なのでこの本をたまたま見かけたとき、なんだか気が合いそう&絶対に読んでみたい!と思った。
そして、自分が関わっている事務部局の業務プロセスにも実際に当てはめて効率化したいという意欲が湧いてきた。
ちなみに私はITIL Version 2 に関する資格を大昔に取得していたけど、正直内容は細かくは覚えていなかったため・・・今回は初心に返り読んでみた。以前は無骨な説明文や図で覚えたが、この本は比較的分かりやすい説明+物語や登場人物によりイメージが浮かんでくるので、内容が頭に入ってきやすいと感じた ただしITIL資格に対応しているわけではないので、資格をとるならそれ用の参考書などで別途勉強する必要あり。
スピードや効率化がますます叫ばるようになってきている昨今、ITILなどの手法はより一層存在感を増してきているように感じれらる。
それを様々な職場が実現するためには、このような分かりやすい本は重宝されるのではないだろうか。
実際世の中には、ITILのIの字レベルのことすら理解されなかったり、未だに前時代的な属人技&力技や偏ったこだわり精神論や、臨機応変という名の無策または気分策や、一部のベテラン勢のみが手慣れすぎているアナログ的手法だけで仕事を進めている事務職場も、まだまだ多いような気がする。というか多いでしょ これだと今や引き継ぎや交代に厳しいし、たとえ一見うまく回っているようでも実は効率化できる余地がありまくっているのにそれらが放置されててもったいない、という状況になっているのではないか。
そんな閉塞的と言えそうな状況を打破するためには、このようなある程度名の知れた既存の手法にまずは習ってみるのが一番よいのではないだろうか。
またこの本のいいところは、自分の現場に使える部分からつまみ食いすることをちゃんと推奨してくれていること。
私の体験談になってしまうが、ITILを完璧にもしくは過剰に当てはめようとし過ぎてかえって逆の無駄だらけでぎくしゃくしてしまっている職場に在籍してしまっていたことがある。管理表の中の入力項目も無駄に超多すぎて、入れるだけで超苦労するとか。効率化無視もきついが、その真逆の完璧主義or過剰もまた同様かそれ以上にきつい。
なので、無理せず必要な部分だけをつまみ食いするという精神は、この手の手法を用いる上ではかなり重要なことだと強く思う。
続編っぽい本
タグ:ITIL
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