2023年08月31日
システムを「外注」するときに読む本
★★★★★
本の概要
システムを外注する際のノウハウが述べられている。それもドラマ仕立ての物語形式で。随所に図やチェックリストなどのグラフィックも用いられている。重要な文が初めから強調表示されているタイプの本。
発注側のシステム担当者、プロジェクトマネジャー、CIO、経営者の視点からの内容となっている。プロセス内のすべてが対象になっているわけではないが、多くの要素が対象となっている。
感想など
システムを外注するための、信頼性が高くまとまったノウハウに触れたことがなかった。しかしこの本ならそれらが書かれているような気がしたので、読んでみた。
まず、物語の要素が面白い。登場人物にはかなり個性的な面々が多い。
以前にも簡易な会話形式のノウハウ本を読んだことがあるが、それにはほとんど物語性が無かった。しかしこの本は会話形式というだけではなく、ドラマのようなストーリーが展開される。
故に、単なるノウハウ本や簡易な会話形式のみのものと比べてリアリティがある。なので、イメージが湧きやすく、ノウハウを自分の中に落とし込みやすい気がする。
フロー図一つとっても単なる教科書的な内容ではなく、筆者の知識や経験に基づいた、実際に使えそうな内容となっている。
ITの技術的なことにはほとんど触れられていない。あくまで、人間、組織、管理、業務、などにスポットが当てられている。それほど重要なのだろう。
ただし、発注側の関係者はIT技術的なことは知らなくてもよいということではなく、知らなければ最低限のことくらいは勉強する・させる必要がある、ということも示唆されている。
システムを外注するときには実際に役立ちそうな本なので、必要に応じてまた読んでみたい。特に各種チェックリスト系や図表はかなり役立ちそうだ。
タグ:システム
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posted by myreading at 00:03| 社会・ビジネス --- ビジネス