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2023年07月05日

ざんねんなオフィス図鑑

ざんねんなオフィス図鑑【電子書籍】[ 沢渡あまね ]



★★★★★
本の概要

組織の中の今となってはド非効率な仕事のやり方の数々を、嘆かわしくも面白く川柳で表現しながら解説している。愛嬌あるイラストが多い。
感想など

以前から気になっていたので読んでみた。

全てに共感でき、すべてが滑稽だった。この本と同じような思いを常日頃から抱いている人にとっては、超ドストライクな内容に違いない。私も間違いなくその一人だ。
嘆いているのは自分だけではないと少しは安心できると同時に、こういうことでさえも面白おかしく表現できる著者らのセンスには感服した。

20世紀から見れば超ハイテク未来なはずのこの2023年。それでも、「最近電子メールというのを使ってみたけどよく分からないし使いにくいからFAXに戻しました」という話を身近かつ仕事関係で立て続けに聞いたのなら、こういう本くらい読まないとやってられない。実話です。
しかしそれくらいならまだかわいい。もっと酷い非効率はたくさん起きている。

モダンで優良な職場では別だろうが、この本に書かれているようなことは意外と多くの組織にておそらくいまだに実際に起き続けていることだろう。

私はほぼペーパーレスでクリアデスクな職場をなまじ経験したことがあるせいで、余計に気になってしまうのかもしれない。しかしそのように良し悪しの落差を経験できたことについては、むしろ感謝すべきなのかも。とはいえ、今後も残念なオフィスのままでは嫌だし、改善されない限りは組織として今後立ち行かなくなるだろう。
今ではリモートワークやフリーアドレス、副業や複業、その他様々な効率化要素が、空間的にも時間的にも新たな形態として登場してきているし、ITツールについても高機能AIやどんどん使いやすくなるXaaSもある。
しかし何もしなければ、するところとの差は開く一方だ。

この本の総括としては、ITのワークフローシステムの活用や組織文化の変革が提言されている。
最近読んだ他の本『残業学 明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』にも書かれていたけど、こういうことに気付いた従業員が自分の活動範囲内で変えていくだけでは到底足りないのだろう。
とはいえ、そういった人は諦めずに効率化への努力を続けていればいつか明るい道が開けることと信じたい。

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