つまり、わざと負けるということ。
中国から始まったということだ。
Yahoo!より、
「わざとミスするマナー」が卓球界から消えた夜
伊藤条太卓球コラムニスト
2/20(火) 10:10
平野美宇(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fd43380622daaeffc6c54143e3ff2aef1ba5d553
記事より、
韓国・釜山で行われている世界選手権の女子団体グループリーグで日本は南アフリカに3-0で勝ったが、ある試合がメディアで話題となっている。第1試合の木原美悠と第2試合の平野美宇が、ともに第1ゲームを11-0で完封したのだ。
強いから話題になっているのではない。「わざとミスをして相手に1点を与えなかった」からだ。そんなことをしないのは当然に思えるが、実は卓球では完封は相手に失礼だとして、10-0になるとリードしている方がわざとサービスまたはレシーブをミスして相手に1点を与えるマナーが存在した。完封が失礼なら、せめて全力でやっているふりをすればよさそうなものだが、誰が見てもわかるように甚だしいミスをするのだ。これで相手の尊厳が保たれると思う方がどうかしているが、実際にはこのマナーは形骸化しており、「とにかくそういうことになっているから」と機械的にやられていたにすぎない。
起源ははっきりはしないが、2000年代に中国リーグから始まったと言われている。ちょうどこの時期に、21点制から11点制になり、完封が起こる機会が増えてきたことも関係しているだろう。
流れが変わったのは、2019年1月だった。あることがきっかけで、中国のスポーツメディア「新浪体育」でこのマナーの是非を問う大論争が起こったのだ。そこでのユーザーの多くが卓球愛好者以外だったためか「このマナーは一種の偽善であり、相手への侮辱に他ならない」「表面上は相手を気遣っているつもりでも、実際は辱めているだけ」といった至極当然の主張が大半を占めた。
その3ヶ月後の世界卓球選手権大会ブダペスト大会で、歴史を変える事件が起こった。女子シングルスの準決勝と決勝で、中国の劉詩雯がチームメイトの丁寧、陳夢に対して、2試合連続で11-0をやって見せたのである。いずれもゲームカウント2-2という、最終ゲームを除くゲームカウントがイーブンの試合後半、つまり観客がもっとも注目する第5ゲームでだ。
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