しかし、今回の能登地震はそうした期待を裏切るもの。
尤も群発地震は続いていたので、それをどう捉えるかはそれぞれの個人によって異なる。
以下の記事にあるように、奥能登地震で被災した住宅を立て直した(建て替えたのではなく修理をしたという意味だろう)ところに、それ以上の地震が襲った珠洲市。
住宅は被災から復旧が原則というのが今の考え方だが、これではまずいだろう。
この記事のケースも住宅の所有者が自宅の修理の際に耐震補強はしてもらったそうだ(別の記事参照)。
しかし、今回の地震(前回の10倍のエネルギー)の大きさでは1階がぺしゃんこになってしまったということだ。尤も耐震補強というのが、法律で言うところの耐震改修だったのかは定かではないので評価は難しい。
せめて、大地震の被害があった住宅については、次の大地震にも耐えられるものにしたい。
そのためには今後の耐震改修についても耐震性のレベルを1ランクアップすることなどが必要だろう。
また、工事の観点から、また、金銭的な面では、例えば、
応急修理+耐震改修(通常の補助制度)を組み合わせて、応急修理の時には必ず耐震改修を行うといった支援メニューにしてはどうかと思う。
復旧して、その後、大地震が来ても住宅が健全なままで残っていれば、それは被害がなくなったということ。
復旧ではなく住宅の復興。住宅のビルド・バック・ベターが今後はかられることを期待したい。
Yahoo!より、
2年続けて地震で自宅失ったタクシー運転手「もう住めない」 タクシーも津波にのみこまれ…
1/10(水) 22:06配信
テレビ金沢
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9f0adba97ecba088abc30552a15bfd0df606c5a
記事より、
能登で続いている群発地震。
珠洲市では12月に立て直したばかりの家を再び失った人がいます。
いつ地震が収束するのか見通しが立たない中、不安を抱えながら暮らす住民の思いを取材しました。
(珠洲市宝立町)
津波により大きな被害を受けた珠洲市宝立町。
「あの黄色いやつです」
「正直なことを言えば、お客さんがいなければ多分ここにいたと思うんですよ」
「多分流されてましたよね。命なかったかもわからないですね。(正院町歩くところ)
その日は、5キロ歩いた先の勤務先で一晩を過ごし翌日、正院町の自宅に戻った濱塚さん。
住み慣れた町は地震により、変わり果てた姿になっていました。
「本当に非現実なんか、こんなん見たことないですから。映画のなんか映画のシーンに出てくるような感じで」
そして、自宅も。
「完璧に一階が無くなっています。これは2階ですから」
自宅は1階部分が潰れた状態でした。
「サッシも全部新しくして、これも全部直したところのやつですね。」
(去年の地震での被害)
濱塚さんは去年5月の地震で家が半壊し、住めなくなったため500万以上をかけて修理し12月に自宅に戻れたばかりでした。
Yahoo!より、
“耐震補強”した自宅「これからという時に…」車を乗り捨て津波から逃れても感じる不安
1/10(水) 19:31配信
MRO北陸放送
https://news.yahoo.co.jp/articles/6a08b1c030aabf0de95c35b08f20ce724fc1f007
記事より、
去年5月の地震に続き大きな被害に見舞われた石川県珠洲市正院町は、未だ電気が通っておらず、夜になると辺りは真っ暗です。数メートル先もほとんどなにがあるか分からないような暗さです。ただ、上を見上げると満天の星空が広がっています。発災から10日目となり、午前中は少し弱い雨が降っていました。ただ、午後からは晴れてきました。しかしながら、夜になるとぐっと冷え込んで厳しい寒さとなっています。このあたりというのは、全壊,半壊の建物が並んでいます。
■耐震補強した2か月後に再び被災…濱塚さんの想い
濱塚さんの自宅は、一階の屋根の部分は、大人の腰あたりまで落ちてきています。一階部分はぺちゃんこにつぶれてしまっています。この住宅は、去年の地震後に耐震補強の修理をして11月に住み始めたばかりでした。
濱塚さん「さぁ、これから、という時に…がっかりしましたね」
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