飲食業は新型コロナウイルスで全くやっていけない状況だ。
多くの閉店、倒産が飲食業界では普通のこととして起こるだろう。
Yahoo!より、
「ペコちゃん」の不二家が赤字に 大量閉店とのWパンチで苦境
佐藤昌司 | 店舗経営コンサルタント
8/17(月) 11:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/satomasashi/20200817-00193701/
記事より、
「ペコちゃん」でおなじみの不二家が赤字に転落した。2020年1〜6月期連結決算は、最終損益が1億7100万円の赤字(前年同期は1億5100万円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で収益が悪化した。売上高は前年同期比6.7%減の469億円だった。新型コロナという特殊要因が大きく影響したため、赤字転落は仕方がない面がある。だが、同社は別に抱える大きな問題により業績は新型コロナ前から芳しくない。その問題が解決できなければコロナ収束後も厳しいままだ。
不二家は店舗で洋菓子を販売する洋菓子事業とクッキー菓子「カントリーマアム」などの菓子を量販店に販売する菓子事業の2つの事業を軸に経営を進めている。同社が抱える問題というのは、大きな軸の一つである洋菓子事業で不振が続いていることだ。同事業は10年以上も赤字が続き、今もなお採算改善の兆しが見えない。
不二家における洋菓子の歴史は古い。1910年11月に創業者が横浜に洋菓子店を開いたのが始まりだ。翌12月にはクリスマスケーキの販売を始め、22年にはショートケーキを発売した。100年以上もの歴史があり、誕生日やクリスマスなど特別な日に不二家の洋菓子を食べて過ごした人は少なくないだろう。
不二家の洋菓子は長らく人々に愛されてきた。だが、ここ十数年は赤字が続くなど苦戦が目立っている。背景にあるのは「コンビニスイーツ」の台頭だ。
洋菓子などスイーツの販路においてコンビニの存在は大きい。矢野経済研究所によると、18年度のスイーツ市場は2兆2907億円。コンビニの販路別売り上げ構成比は23.4%で、量販店・スーパー(34.8%)に次いで大きく、専門店・路面店(8.0%)よりも大きい。コンビニは洋菓子店の大きな脅威といえるだろう。
コンビニは店舗数が右肩上がりで伸びてきている。現在は大手3社だけで全国に5万店以上あるが、これほどの店舗網で低価格でおいしいスイーツを売られたら洋菓子店はたまったものではない。特に体力に乏しい中小の洋菓子店にとってコンビニスイーツは大きな脅威だ。近年は中小の洋菓子店の倒産が急増していることが相次いでメディアで報じられている。例えば、「至高のモンブラン」などの人気商品で知られる老舗洋菓子チェーン「モンブランKOBE」を展開するモンブランが少し前に倒産に追い込まれた。こうした倒産の急増はコンビニスイーツの存在が大きいといえるだろう。
ただ、明るい兆しも見えている。新型コロナの影響で人々の自宅で過ごす時間が増えるなか、不二家は自宅でスイーツを食べることを提案する「おうち時間スイーツ応援」と題したキャンペーンを実施するなどしたため、同期の洋菓子部門の既存店客数は前年同期を上回ったという。洋菓子は自宅で食べるのに適しているので、今後は販売が上向く可能性がある。今後の動向に注目したい。
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