隠ぺいが当たり前。都合のいい情報しか出さない。
Yahoo!より、
日本がコロナ死亡者を過小申告している可能性はあるのか?
4/21(火) 17:58配信ニューズウィーク日本版
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200421-00010005-newsweek-int
記事より、
他国と比較して日本の死亡者数が極めて少ないことは疑念も呼んでいる Kim Kyung Hoon-REUTERS
<政府が死者数を少なく見せたいという動機は考えられるが、実際に新型コロナウイルスの死亡者を隠すのはあり得ないこと>
新型コロナウイルスによる死亡者については、日本でも少しずつ増加しており、4月20日には1日の死亡者が20人となりました。最新のNHKの数字によれば累計で248人(クルーズ船乗船者を除く)となっています。
●フランスのTV局はコロナピザで謝罪......各地のパロディソング
ですが、世界的に見ればこの数字は非常に少ないと言えます。例えば私の住むアメリカのニュージャージー州では先週は毎日200人以上の死亡が報告されていましたし、ニューヨーク州に至っては1日あたり600〜700人というペースでした。
アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学が公開しているコロナ関連のポータルによれば、死亡者数の累計と同時に人口10万人あたりの死亡者数が確認できます。その最新の数字は以下のようになっています。
▼ベルギー 死亡者5683人(人口10万人あたり49.75人)
▼スペイン 死亡者2万453人(人口10万人あたり43.77人)
▼イタリア 死亡者2万3660人(人口10万人あたり39.15人)
▼フランス 死亡者1万9744人(人口10万人あたり29.47人)
▼イギリス 死亡者1万6095人(人口10万人あたり24.21人)
▼アメリカ 死亡者4万661人(人口10万人あたり12.43人)
▼日本 死亡者236人(人口10万人あたり0.19人)
この数字ですが、今後悪化していく可能性がないわけではありません。ただ、感染の当初よりWHOという場で各国の専門家が議論してきたように、拡大を遅らせることは、それだけ時間の余裕ができて医療現場での対策が可能となります。ですから日本の場合に「遅らせる」ことができたというのは、それだけで評価できると思います。
また、仮に今後の感染拡大が心配されるにしても、現時点での死者数が少ないということは、そこから逆算しての重症者数も感染者数も、欧米と比較すると限定的な数字にとどまっているということは言えます。
であるならば、現在心配されている市中感染の拡大ということも、日本としては3月中旬以前と比較して危険なレベルではあっても、欧米と比較すると2桁以上低いということになります。と言うことは、ピークの抑え込みや、中国(湖北省以外)のように、早期にほぼ完全な収束というのも可能になってきます
<ニューヨークで多数見つかった「在宅死」>
そこで問題になるのは、この死者数に「隠された数字」があるのかどうかという点です。この点については、私のメルマガ「プリンストン通信」で、医療関係の読者の方と多角的に検討しているところなのですが、次のようなことは言えると思います。
まず、状況として「死者数を抑える動機」は指摘できると思います。3月までの状況では、2020年に東京五輪を開催するにあたって死者数を低く見せたい、政府や東京都は否定していますが、これは強い動機としてあったに違いはありません。
また、世間からの差別を恐れて、あるいは臨終や葬儀を通常通りに行いたいということから、家族も、医療機関も、また葬儀社や火葬場にも、「感染の可能性はゼロではない」場合に、「あえて感染を確認したくない」という動機があったと考えることは可能です。
そうではあるのですが、「死を隠す」というのは、非常に難しいように思います。例えばアメリカの場合、ニューヨーク市では保険がないなどの理由で、救急車が呼べずに死亡してから通報するという「在宅死」が多く見つかっており、その数が4000件を超えています。この場合は、死亡してから通報があり、救急隊が行って死亡確認と遺体の処理になるわけですが、そこで陽性者でないということで感染防止の対応が十分でなく、警察や消防における感染拡大の一因となっているという説があります。
<大幅な過小評価の可能性は低い>
私の住むニュージャージーの場合は、老人福祉施設での「大量死」に施設が対応できずに、例えばある施設の遺体安置所に17体の遺体が収容されたまま、通報がされていなかったとして、知事が激怒するというケースもありました。悲惨なケースですが、とにかく大量に人が亡くなった場合に、それを隠蔽するというのは非常に難しいのです。
日本の場合ですが、仮に「コロナ死」が「肺炎など」の死亡数に「まとめられて」しまっていたとしたら、そこでの異常値が出てくるはずです。その一方で、ニューヨークの「在宅死」のような杜撰な対応は日本の場合にはあり得ず、仮に感染の疑いのある亡くなり方をした方が出た場合は、医療機関も、救急、葬儀社、火葬場などはきちんとした感染防止対策はすると思います。
もちろん、各地方自治体の統計を待って、死者数の異常値がないかを調べないと最終的なことは言えないと思います。ですが、10万人あたりの死者数が0.19という現在の数字が、大幅に過小評価されたものだという可能性は少ないように思います。仮に何か強い動機があって、現場も含んで「できるだけカウントしない努力」がされていたとして、2〜3倍ということはあっても、10倍ということはないのではないかと思われます。
その意味で、証拠もなく「グレーゾーン遺体の存在」などと取り沙汰されるのは困ったことだと思います。その一方で、現時点では政府も専門家委員会も、あるいは各都道府県も、いたずらにこの数字を誇ることなく、危機感を維持しているのは大切なことと思います
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