しかし、大企業もベンチャーに食われてしまう時代。
そうした中で単なる買収以外にイノベーションを起こそうとするのであれば、無意味としか思えないことにトライをしてみるという試行錯誤が必要となる。
つまり、失敗していいいという前提に立つことだ。
PDCAにしても使い方次第で、最初のプランは適当でとにかくやってみてチェックするところまでを短時間でコストを厳しく管理してやればいい。
別に手法が悪いということではなく、使い方の問題だ。
いろんなプランがあればいいと考えれば十分に使える手法。
筆者の誤解しているのはデザイン思考とPDCAは矛盾しないということ。
デザイン思考として語っているのは、これからのマーケッティングは不必要なものを売りまくるために感性に訴えるものでなければならず、公益や快適さなど評価がし難いものを取り入れる必要があるということに過ぎない。
新しい仕事を作るにはその仕事が社会に役立つというテーマでなければ広がらないということに過ぎないのだ。
最初に利益ありきではなく、公益ありというのが今のトレンド。
もちろん、しっかり儲けるものだけが生き残ることには変わりはない。
Yahoo!より、
日本が世界から劣後する一因が「PDCA」のやり過ぎ 世界は「デザイン思考」にシフト
井上久男 | 経済ジャーナリスト
10/12(金) 15:00
https://news.yahoo.co.jp/byline/inouehisao/20181012-00100208/
記事より、
・米国と中国での取材を通じて感じたことが一つある。共通するのは「スピード」。とにかく経営の意思決定が速いことだ。シリコンバレーのあるオフィスにはゴキブリの絵が張られ、「素早くしぶとく」といったメッセージが打ち出されていた。中国のロボット関連会社でも社是の一つが「今やる!すぐやる!私がやる!」だった
・米国ではベンチャーキャピタルの人からこんなことを言われた。「日本の大企業はシリコンバレーによくやって来るが、1週間で投資決断できるようなことを本社で稟議書を回して半年以上かけて決断する。この間にビジネスの環境は変わる。米国のベンチャー企業は日本の大企業とは組みたくないというのが本音ですよ」
・原因の一つは「PDCAサイクル」へのこだわり過ぎだ。PDCAとは、P(プラン=計画)、D(ドゥ=実行)、C(チェック=確認)、A(アクション=再実行)のこと。Aの後にS(スタンダイゼーション=標準化)が来る。P→D→C→A→Sのサイクルを繰り返すことで標準作業の水準を高められる
・PDCAサイクルは、「正解」が見えた領域で使うと威力を発揮する
・新しいビジネスを創出する仕事に標準(S)はないのだからPDCAサイクルを回しても意味がない。まずは、やってみて(D)、確認と軌道修正(CとA)をしながら、大きな方向性が見えて初めて計画(P)が立てられるのではないか。PDCAサイクルへのこだわり過ぎは、新規事業推進の阻害になりかねない
・「PDCAサイクル思考」と対極にあるのが、「デザイン思考」だ。端的に言えば、デザイナーの発想である。シリコンバレーや深センでは、この「デザイン思考」をビジネスマンが重視している
・「機能性だけなく見た感じ」、「製品がもつストーリー性」、「個別機能よりも製品群全体での調和」、「論理ではなく共感」、「まじめさだけではなく遊び心」、「モノよりもモノをもつことの意義」といったコンセプトから「デザイン思考」は成り立っている
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