それは耐震性の評価をすべての建物に割り当てたことにある。
そもそもこの耐震性の評価とはどのように計算されているのかを知らなければ、これらの意味は分からない。
数字を見て判断できる人は、数字の意味が分かる程度の建物の構造についての理解があるので、そのレベルで公表をしているわけだ。
このIs値なるものは、あくまで建物全体を見て、その一部の柱が崩壊するような恐れがあるかどうかをチェックして、例えば1階の柱1本だけが、大地震で崩壊の可能性あり、とされると、建物全体について、倒壊の危険性がある、と表示する仕組みなのだ。
これを分かっていない人がほとんど。
だから、そもそも建物ごとに評価の指標を張り付けることは有害なのだ。
また、東京都の公表した建物のなかで本当に問題なのは木造住宅など。
RCや鉄骨の建物は大地震時には簡単に全壊にはならない。
全壊になるのは木造の戸建住宅のみ、と言っていい。
木造で耐震性が低いものは本当に倒壊する可能性が高い。
構造によって、この結果というのは意味が違っていることを忘れてはいけない。
Yahoo!より、
東京都が施設名公表の耐震診断評価 「崩壊」は言い過ぎか
4/14(土) 7:00配信 NEWS ポストセブン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180414-00000011-pseven-soci
記事より、
・東京都が3月29日に突如公表したレポートが、大きな波紋を呼んでいる
・震度6強の地震で“倒壊の危険性あり”と指摘された建築物(公表対象の852棟のうち、251棟)には、渋谷のシンボルともいえる「SHIBUYA109(道玄坂共同ビル)」や、サラリーマンの聖地と呼ばれる「ニュー新橋ビル」など古くから親しまれ、多くの人が訪れる商業ビルも
・実際の“危険度”はどう考えればいいのか。一級建築士で建築エコノミストの森山高至氏は「東日本大震災で東京都は震度5強の揺れを観測しましたが、完全に崩壊した建物はありませんでした。震度6強で、旧耐震基準の建物が全てぐちゃぐちゃになるとは思えません。
・今回の東京都の発表は『倒壊し、または崩壊する』という言葉を、広く使い過ぎている印象を受けます。たとえば、一部にヒビが入ったり、ピロティ(吹き抜け)部分の柱の一部が折れたり、そういう壊れ方まで『倒壊』と表現している。でも、これらは『完全崩壊』というわけではありません」
・「都が認めた耐震力を備えた建物には、白抜きで三重丸が描かれた青いステッカーの“東京都耐震マーク”が貼られていますので、ひとつの目安となるでしょう」(防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏)
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