だが、同様な事故を防ぐためにはシンドラーを訴えることではない。
同じような事故を防ぐためには「自転車に乗ったままエレベーターの利用をしない」ということの徹底だ。
シンドラーを繰り返し訴えても勝訴の見込みはないだろう。高校生が亡くなったといことから、死亡した高校生が自転車に乗ったままエレベーターを降りようとした、というエレベーターで死亡事故になった大きな要因を過小評価しているのが問題だ。
実際に、エレベーターの事故においては犬を抱かずに犬が飛び出してロープをもったまま引きずられたというような事故が起きている。
こうした要素がなければ大きな事故にならなかったと考えるのが普通だろう。
当初はエレベーター死亡事故ということもあって、なぜ、死んでしまったかということでエレベーターに乗っていた高校生は自転車に跨って降りる途中だったということは報道でも繰り返し報道されていた。
それは、まさにエレベーターの利用方法としては想定されていない、いや、そういう危険な利用の仕方はしてはいけないとエレベーターのかごの中には自転車に乗ったままエレベーターに乗らないように書いてあったのだ。
細かいことを言えば、降りるときにだけ乗ったのかもしれないが、それは同じことだ。
実際の事故の原因をきちんと見つめて、それを広くシェアすることこそが、エレベーターでの自転車に乗ったままの利用による死亡事故という悲劇を減らす方法だ。
参考)失敗学会より、
http://www.shippai.org/fkd/cf/CZ0200702.html
ここには、以下のように取り上げられています。一部抜粋。この事象という部分をみてどう感じるか?が大きなポイント。
例名称 エレベータに挟まれ死亡
代表図 (分かりやすい図があります)
事例発生日付 2006年06月03日
事例発生地 東京都港区芝
事例発生場所 23階建てマンションの12階エレベータ
事象 マンションの12階で高校2年生が自転車を引きながらエレベータから後ろ向きに降りようとしていた。ところが扉が閉まらないままエレベータが急に上に動き出した。そのため高校生はエレベータ内部の床部分と12階の天井の間に挟まれて死亡した。
参考)
Yahoo!より、
シンドラー元課長、二審も無罪 会見で声震わせた遺族
1/27(土) 2:21配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180127-00000005-asahi-soci
記事より、
・東京都港区の公共住宅で2006年、シンドラー社製のエレベーターに市川大輔さん、当時16歳が挟まれて死亡
・業務上過失致死罪に問われた同社元保守第2課長の控訴審判決公判が26日、東京高裁であり、秋葉康弘裁判長は「予見可能性が無かった」として無罪とした一審・東京地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却
・市川さんの母正子さんは会見で「再発防止に声を上げ続け、最後に扉が閉ざされた」
・高裁判決は一審で有罪になった、保守会社の3被告が事故を予見できたとした根拠になった「異常摩耗中に1回はブレーキ調整がされていた」という部分も否定。正子さんの代理人弁護士は「3人の有罪の根拠が無くなった」と。
参考)エレベーター死亡事故から学ぶもの
−継続的なメンテナンス情報管理の重要性− 平成18年6月22日 日本高層管財株式会社
http://www.mansion-kanrikumiai.or.jp/topics/top_jiko.html
ここで書かれているのは、
・少年は自転車に乗ったままエレベーターに乗っていたという。もしも、自転車に乗っていなければ咄嵯に逃げられたかもしれないと思うと、やり切れない思いになる
ということ。共通の思いを持った人は多いのではないかと思う。
参考)
2015年09月30日
シンドラーのエレベーターの事故は高校生が自転車に乗ったままエレベーターに乗ったのは既に報道された通りだ。そんな使い方は想定されていないし、禁止されていた行為だ。
https://fanblogs.jp/mobilera8/archive/8999/0
2016年04月05日
自転車に乗ったままエレベーターに乗り込み亡くなった高校生がシンドラーを日本撤退に追い込んだ。
https://fanblogs.jp/mobilera8/archive/9590/0
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