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不正はとんでもないことだが、それを招いたのは製鋼所の工場などの現場の問題とはいえ、会社の経営方針、資源配分のやり方のなかで現場の実態を把握していなかったということに尽きるだろう。
なぜなら10年以上も製品のデータの改ざんが行われており、ＪＩＳ認定工場のはずが、ＪＩＳ認定品を出荷していなかった事実が今頃バレたからだ。
そんな神戸製鉄所について、工場ではなく本社に取材に行く記者って・・・
全く無意味だろう。
Yahoo!より、
神鋼不正拡大、社員ら困惑　現場「精いっぱいやるだけ」
10/16(月) 13:43配信　神戸新聞NEXT
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171016-00000007-kobenext-bus_all
記事より、
神戸市内の本社や製鉄所に出勤する社員は「不正がこれ以上、広がらないことを祈るばかり」と不安な胸中を打ち明けた・・・
多くの社員が取材に無言を貫く中、５０代の男性は「（不正が）次から次へと明るみに出るような情報の伝わり方が、実態以上に印象を悪くしている」と声を落とした。
２０代男性は「部署が違えば仕事内容は互いに分からない。この本社にいる誰もが、工場のデータ改ざんは知らなかっただろう」と話した後、「この冬のボーナスは出ないだろう」とぽつり・・・
社員と言われる言葉はまるで他人事。
また、金の話だ。
神戸製鋼所の社員のモラルの低さがうかがい知れる。
自分たちの出荷している製品にどれだけ重要な役割があり、不正が社会的にどれだけ混乱を招くかということについて、全く想像できずに、自分の心配ばかりしている。
心配なのはまがいものを売りつけられたユーザーたちなのに、だ。
さらには、
４０代の男性は「大きく報道され、取引先に申し訳ない。今は目の前の仕事を精いっぱいやるだけ」。関連会社に勤める３０代男性は「日々の仕事で精いっぱい。なるようにしかならないでしょ」と諦めの表情・・・
すべて自分のことだけ。
口だけでは取引先に申し訳ないというのだが、取り引き先は大パニックで神戸製鋼所どころではないはずだ。
何しろ、10年間もだまされ続けてきたのだ。
ろくなデータも神戸製鋼所は取引先に情報提供できていないだろう。
まだ、全容が解明されていない神戸製鋼所の偽装鋼材問題。
週末には偽装鋼材、強度不足鉄骨使用のマンションリストが公表されるのではないだろうか？