いよいよバブルが崩壊か、今度は「自動車ローン」の危機に直面
6/16(金) 7:10配信 ビジネス+IT
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170616-00033697-biz_plus-bus_all
記事より、
2017年になると33.8%もの消費者が長期ローンを選んでいる。しかも長期ローンの中でも、2010年にはおよそ7割が75ヶ月以下を選択、84ヶ月ローンを組む人は17.1%だったが、2016年にはその数字は28.7%に増えている。
最大の理由は新車価格の値上がりにある。1983年には米国の新車の平均価格は1万600ドルだったが、2013年は3万500ドル・・・
販売価格がおよそ3万2000ドルの車を購入する場合、48ヶ月ローンでは月々の支払いは659ドルだが、84ヶ月では400ドルとなる。
・・・48ヶ月の場合の金利総額が2617ドルであるのに対し、84ヶ月では4635ドルとなる。
しかも48ヶ月後の車のリセールバリューが17644ドルに対し、84ヶ月後では10835ドル・・・
ということだが、そもそも全般的には低金利の環境である。
そもそも車の値段が高くなっているため、
3万2000ドルの車の場合には車両価格込みで48か月ローンでは、
@総支払額3万4617ドル。リセールバリューは1万7644ドル。マイナスすると1万6973ドル。
これが84か月では、
A総支払額3万6635ドル。リセールバリューは1万835ドル。同様に2万5800ドル。
中古で売り抜けるということも含めて価値を考えるなら、この1万6973ドルに対して長期の場合は2万5800ドルになるということ。この差は8827ドル。1.54倍というもの。
まあ、高いと言えば高いのだが、そもそも48か月を倍近く伸ばした84か月でも総支払額の上昇はたったの5%でしかない(A÷@)。
それなら84か月という支払い方もクルマが丈夫で修理費用などが多額にならないものであれば問題ないと考えてよいだろう。むしろ問題は84か月の場合の月々660ドルや400ドルが支払えないような所得層に定価3万2千ドルのクルマを無理やり売っていること自体にあるのではないだろうか?
この構図は確かにリーマンショックにつながったアメリカでの住宅バブルの構図と同じである。
クルマも何も3百万円クラスの車が誰にでも必要なわけではない。単純に100万円ちょっと車にすれば毎月の支出も1/3になるのだ。単に欲しい売れている車を買うということではなく、毎月継続して支払い続けることができる額から購入する車、中古車も含めて、を選ぶというのがポイントだろう。
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