鹿児島県内のホテルなどに泊まるときには、耐震診断の結果を電話で確認してから泊まるの懸命だ。
隠ぺいするところは、耐震性能が低いだろう。
それをもって泊まるかやめるかは個人での判断。
Yahooより。
異例の要望、宿泊施設の耐震公表「待った」 維新150年控え「観光に悪影響」 鹿児島商議所
西日本新聞 3/30(木) 9:57配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170330-00010002-nishinpc-soci
記事より、
鹿児島商工会議所(岩崎芳太郎会頭)は29日、ホテルや旅館を含む大型施設に義務付けられた耐震診断について、結果公表を2018年度前半に遅らせるよう鹿児島県と鹿児島市に要望することを決めた。
来年の明治維新150年や関連するNHK大河ドラマ放送で集客が見込まれることから「公表次第で観光浮揚に悪影響を及ぼす」・・・
という。
また、
鹿児島県内で対象となるホテルや旅館は20棟で、既に報告済み。県は「公表時期は未定。要望を受けた後に検討する」・・・
ということで、すでに結果はでているというのである。
ある意味、行政としてこうしたホテルなどの耐震診断の結果を抱え続けて公表もしないということが法の趣旨に照らして正しいことなのかということについては疑問がある。
また、ホテルや旅館についてはそもそもどのホテルや旅館について公表されるかが分からないのだが、大規模なホテルや旅館(5000u以上)が対象になるというのだから、大きなホテルに泊まるときには、行政に耐震診断結果が報告できて、宿泊客には秘密、ということはあり得ないのではないだろうか?
既にホテル側が分かっている情報、役所にまで出した情報を宿泊客には隠すということが、観光を考えたことなのだろうか?
維新150年を控えて「観光に悪影響」というのだが、こういう隠ぺい体質こそ「観光に悪影響」ではないだろうか。
日本において、実は鉄筋コンクリート造のホテルで大地震で亡くなるというリスクは極めて低い。
阪神・淡路大震災で人が亡くなったホテルで鉄筋コンクリートのものは、後から増築して、増築部分がずれて動いてしまったような特殊なものだ。それで数人亡くなったという程度のもの。
震災で死ぬのは基本的には老朽化した木造住宅で基準となる年は昭和56年、1981年だが、阪神・淡路大震災で特に潰れたのは昭和40年代以前などかなり古い木造だった。
対象になるホテルや旅館は大規模ゆえほとんどが鉄筋コンクリート造だろう。
変な増築をしているものはまずいが、一般的には死ぬリスクはかなり低いと考えてよい。
耐震診断結果として大地震で倒壊の危険性が高いとされたとしても、その診断結果のみでホテルで死ぬということはあまり考えられない。
耐震診断の結果が悪いが、避難などの安全対策は万全にするなどできることは対応して、必要な改修に着手しつつ営業するというのが「観光に悪影響」を与えない取り組みではないだろうか?
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