新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2022年01月19日
【ナンセンス劇場】 眠れる力
「シンジ、その顔の痣はなんだ」
「ちょ、ちょっと転んじゃってさ」
「嘘をつくな。どうせまた苛められてオメオメと帰ってきたんだろう」
「でも向こうは5人もいて・・・」
「情けない。お前には大魔王の血が流れているというのに」
「えっ、今なんて言ったの?」
「お前の体には大魔王の血が流れていると言ったんだ」
「ぼ、僕の体に大魔王の血が!? ってことは父さんの体にも」
「いや、大魔王の血筋は母さんの方だ。
父さんは只の人間だ。お前の力が覚醒したとき、父さんはお前に食い殺されることになっている」
「え〜!! だったら僕、今のままでいいよ!!」
リンク
2022年02月02日
【ナンセンス劇場】 どんな味?
「今日は洋食の名店にやってまいりました。
それでは早速このスープを頂いてみたいと思います」
“ズズズズー”
「うわ〜、とっても優しい味がします。体が温まりますねぇ。
それでは今度はこちらのお肉を頂いてみましょう」
“パクリ モグモグモグ”
「う〜ん、このお肉は人懐っこい味がしますよ〜。
そしてこちらのパスタもいっちゃいたいと思います」
“クルクルクル パクリ モグモグモグ”
「これは情け深い味ですね〜、涙が出ちゃいそうです」
リンク
2022年02月05日
【ナンセンス劇場】 超能力学園
何か嫌な予感がする。
俺の感はよく当たるのだ。
いや、もはや感などというレベルではない。
これはもう予知能力といっていいだろう。
俺は不穏な気配を感じつつ学校へと向かった。
学校に到着し教室へ入るとますます嫌な予感が高まってきた。
何かとてつもないことが・・・。
“キーンコーンカーンコーン”
始業のチャイムが鳴る。
と、その時だった。
突如、空間が歪みだし時空に割れ目のようなものが出来始めた。
“ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ”
腫れ目は不気味な音を立てながら広がっていき、中から黒い煙のようなものが噴き出してくる。
そしてその時空の割れ目から1人の男が姿を現した。
「ギ・リ・ギ・リ・セーーフ!」
男はそう叫んだ。
男の名は伊藤トモアキ。
クラスメイトだ。
伊藤はテレポーテーション能力の使い手なのだ。
そして伊藤はギリギリアウトだった。
ちなみに俺が感じた嫌な予感とは1時間目の数学の授業で行われた抜き打ちテストの事だった。
リンク
2022年02月09日
【ナンセンス劇場】 無邪気なツッコミ
「俺さ、昨日胃の検査するんでバリウム飲んだんだよ。
そしたらさ、今朝トイレ行ったら白いウンコが出て来たんだよ」
「な〜んだ、そういうことか」
「なにが?」
「いや、俺も今朝トイレ行ったら真っ赤なウンコが出て来たんだけど、これって昨日トマトジュース飲んだからだな」
「いや、それは病院行ったほうがいいよ」
「なんでやねん!(笑)」
リンク
2022年02月15日
【ナンセンス劇場】 憧れの職業
「なんともやり切れない凄惨な事件が起きてしまいましたが、これについてノーコメンテーターの別府さんはどのような考えをお持ちですか?」
「ノーコメントで」
「分かりました。それでは次の話題に移りたいと思います」
「いいよな〜、ノーコメンテーター。
何にも喋んないでお金貰えるんだからなぁ。
あぁ〜、俺もノーコメンテーターになりてぇー!」
リンク
2022年02月21日
【ナンセンス劇場】 ピンチをチャンスに
「どうやらここまでのようだな」
「何を言ってるんですか社長。
我々はいつだってピンチをチャンスに変えて乗り越えて来たじゃありませんか。
我が社がここまで大きく成長したのもピンチがあったからこそだと私は思っています」
「河合君」
「社長、大丈夫です。
今回も必ずこのピンチを乗り越えることが出来るはずです。
そしてこのピンチを乗り越えた時、我が社はまた一回りも二回りも大きく成長していると私は思います」
「そうだな。こんなところで諦めている場合じゃないな」
「そうですとも。さぁ社長、立ち上がってください。
みんなの所へ戻りましょう」
2人は今、20頭のライオンに囲まれている。
リンク