2022年05月08日
HSP(=Highly Sensitive Person)とは?
HSP(=Highly Sensitive Person)
「“生きづらさ”を抱える原因」と言われることもあるHSPとはどんなものなのでしょうか?
自身もHSPだと話す心理学者のエレイン・アーロン博士が、1991年から研究を始めました。
医学的に明確な診断基準のある病気や疾患とは異なり、HSPに明確な診断基準はありません。
天気予報で曇りマークを見て、HSPではない人は「念のためカバンに折りたたみ傘を入れよう」と結論が早い一方で、HSPの人は「先週は予報が外れたよなあ」「折りたたみ傘は重たいなあ」「別の靴を履いて行こうかなあ」と、思考が深くなるのが特徴。
同じ刺激を受けた時、HSPの人はHSPではない人に比べて、刺激を受けすぎて疲れやすいと言われています。
HSPではない人は、あまりそういった刺激を感じません。
HSPの人は心の境界線が薄く、共感力が高いので、まわりにイライラしてる人がいると悲しくなりやすい傾向にあります。
HSPの人が“生きづらい”と言われるのは、この過敏性が原因です。
周囲の雰囲気が悪いことが気になって、目の前のことに集中できなくなってしまったり、外では良い顔をしていて、家に疲れを感じたり。
HSP気質を持っていても、昔から「人前に出るようにしなさい」「社会で活躍しなさい」というふうに育てられた人は、実際は疲れるんだけれども外向的な性格になっていく、という可能性があります。
行動や環境を調整することで性格は変えられるので、HSPだからといって、「生きづらい」「社会適応できない」といって、卑屈になったりネガティブにとらえたりする必要はありません。
とはいえ、HSPの人が少ない仕事に就けば、どんな職場においてもHSPの特異性が重要視されるでしょう。
自分に100%合う環境はないですし、他人や環境というのは変えることは難しいです。
HSPを話のツールに使うのはいいかもしれませんが、自己理解に使うのがいいと思います。
HSPのなかにも個人差があるので、まずはその人が何を求めてるのか聞いてみましょう。
これらを段階的に理解して実践するのが理想ですが、まずは自分にできそうなことを1つやってみるのがおすすめ。
トラウマがある場合は、過去の経験と今の感情を切り離すように、カウンセリングを行ったり、リフレーミングという手法で過去の出来事を振り返って、価値観を変えていったりする作業が有効です。
これらが原因で不安やうつになってしまっているのであれば、長期の心理療法を受けたり、薬を飲んだり、他の身体的な治療を受けたりして、その症状の治し方を探してみるべき。
HSPがあっても、体調が悪くなりHSPの状態が悪くなっていることや、HSPだけでなくうつ病や不安障害になっている場合もあるので、その時は治療を始めていきます。
実際にクリニックを受診された方を見ていると、『自分はHSPだから駄目だ』というより「この気質を大事にしたい」という形でカウンセリングを卒業される方が多いです。
HSPの人は、刺激に対する感受性の高さゆえに心身が過緊張になっているので、自律神経を整えるワークを通して過緊張を緩めることなどを行っています。
たとえばお腹が空いているとイライラしやすいように、自律神経の状態が悪いと、同じ刺激でも過剰に受け取ってしまうことがあるんです。生活リズムを整えたり、ヨガや瞑想などを行うこともあります。
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