新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2020年01月09日
必須栄養素は、タンパク質、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラル
必須栄養素は、タンパク質、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラル
血糖>140mg/dlで、軽い血管内皮細胞障害が起き、>180でかなりの血管内皮細胞障害が起きることがわかっています。内皮細胞の傷から、コレステロールが入り込み、これが動脈硬化につながります。
糖尿病家系は当然、妊娠中に高血糖に晒された子供も心臓血管障害が若年で発症することがわかっています。
血糖を上昇させるのは、糖質だけです。
炭水化物は糖質+食物繊維です。
ほぼ糖質のみの白米、パン、麺類を制限すると糖尿病予防、ひいては動脈硬化予防になります。
勘違いして欲しくないのは、食物繊維は、腸内フローラの餌になり、NKナチュラルキラー細胞や免疫調節Tリンパ球Tregを賦活化してくれます。
食物繊維を多く含む根菜類、芋類に神経質にならないでください。
必須栄養素は、タンパク質、脂質、食物繊維、ビタミン、ミネラルです。
カロリー制限、すなわち脂質を制限した糖質制限は、栄養失調を招くだけです。
>44歳で心筋梗塞になり糖尿病の危険性に気づいた女性
提供元:HealthDay News 公開日:2020/01/08
高校教師の米国人女性、Christina Herreraさんが、仕事中に動悸や息切れといった症状を感じたのは44歳のときだった。救急車で病院に運ばれ心臓カテーテル検査を受けたところ、血管が3カ所詰まり心筋梗塞になっていることが分かった。当初はすぐ職場に戻れると思っていたが、最終的に3カ所のバイパス手術を受けることになった。
Herreraさんにとって心臓発作は晴天の霹靂だったわけではない。両親ともに糖尿病に伴う心疾患で死亡しており、妹が糖尿病による心臓の合併症で亡くなったのはわずか35歳のときのことだった。
Herreraさんは心臓発作を経験する以前に糖尿病予備群とは言われていたが、完全な2型糖尿病とは診断されていなかった。コレステロール値が高いことから、炭酸飲料を控えるなどして自己管理に努めていた。彼女は、「自分で病気をコントロールできると考えていた。しかも家族歴があったのに、糖尿病と心疾患を結び付けて考えておらず、完全に現実から目を反らしていた」と振り返る。
実際のところ、2型糖尿病患者は心疾患や脳卒中で亡くなるリスクが糖尿病でない人に比べて2倍高いにもかかわらず、米国心臓協会(AHA)と米国糖尿病協会(ADA)の調査では、45歳以上の2型糖尿病患者のうち、その事実を理解している人は半数に過ぎないという。
米ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授でADAヘルスケア・教育部門前部門長のFelicia Hill-Briggs氏は、「糖尿病は非常に複雑な疾患で、その管理は単純ではない」と述べている。同氏は、「糖尿病患者は疾患管理について継続的に教育を受ける必要があるが、保険が適用される教育機会は限られていることが多い」と指摘。「糖尿病の理解が乏しいと、『何も症状を感じなければ大丈夫だろう』と思っていたり、糖尿病に苦しむ家族や友人がいる人では、『合併症は避けられないもの』と考えている患者もいる」と懸念を示している。
同氏はまた、医療従事者には患者が希望を持てるような介入が重要であって、「人生には変えられることがあり、合併症は避けられないものではないとの理解を促すための支援が必要」と述べている。具体的な方法の1つとして、「血糖降下薬を服用していないときと服用しているときの血糖値を1日通して記録してもらうと良い」と提案している。「その違いを目にすると、患者の行動を大きく改善することも可能であり、希望を感じてもらうこともできる」という。
Herreraさんにとっては、心臓の手術が変化のきっかけとなった。「自分自身を省みて、どのような食事をとるべきかを学び直し、欠かさず定期的に受診するようになった」と振り返る。
彼女には12歳になる男の子がいる。彼女は今、自分が前向きに健康を意識して生活していることで、糖尿病や心疾患になりやすい家系の影響が息子になるべく及ばなくなることを期待している。
[2019年12月2日/HealthDayNews]Copyright (c) 2019 HealthDay. All rights reserve
A8からのメルマガ希望
2019年12月15日
便中の「腸内細菌」から超早期の大腸がん診断が可能に
便中の「腸内細菌」から超早期の大腸がん診断が可能に
https://project.nikkeibp.co.jp/behealth/atcl/feature/00003/112500046/?ST=print&fbclid=IwAR2ueePFSYPMwHNH3VhzDN3LxsetMg6_weBOtSR6uRNyV0ZPeVGkHibsxu8
大腸がんと腸内細菌結びつきが、はっきりしてきたのは、
2012年、歯周病の原因菌として知られる
フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)が
大腸がん患者の便中に多く存在することが報告されてから。
『大腸がんの進行段階で、増える腸内細菌の種類が異なる』ことを
大阪大学大学院医学系研究科がんゲノム情報学教室の谷内田真一教授を中心に、
当時在籍していた国立がん研究センター研究所を中心に、
東京工業大学生命理工学院、東京大学医科学研究所、慶應義塾大学先端生命科学研究所などとの
共同研究で突き止め、2019年6月、米国の医学誌「ネイチャー・メディスン」に掲載された。
便からDNAを抽出し、全ゲノムショットガンシークエンス法で細菌由来遺伝子を調べる。
さらにいくつかの細菌種と代謝物質も組み合わせて機械学習することで、
8割近い精度で粘膜内がんを診断できることがわかった。
大腸粘膜内がんを8割の精度で、便だけで診断できれば、
大腸カメラで、切除、根治となる時代に突入する。
A8からのメルマガ希望
2019年11月07日
長生きしてみませんか?
がん中心の外科から、4年前内科に転職し、脳卒中こそが一番怖い病気だと知りました。
半身麻痺、言葉が出ない、トイレに間に合わない。
脳卒中の主原因は高血圧で、症状がなく“サイレントキラー”と呼ばれます。
最新栄養学が過去の常識が間違いだと科学的に明白にしました。
“サイレントキラー”『高血圧』で、糖質制限食を理解、実行し、高血圧にならず、糖尿病にならず、人生の最大の資本―健康を磐石なものにしてください。
下記アドレスから サイレントキラー『高血圧』を入手してください。
本当に怖い病気は高血圧です。
私は現役の医師として最初がんが一番怖い病気だと思っていました。
患者さんを直接治す医者として、外科医を29年やってきました。
視力障害や眼精疲労が強くなり、外科医から脳血管障害を主に診る病院に転職し4年間脳卒中になった人を目の当たりにしてきました。
脳卒中こそが一番怖い病気だと気付きました。
ある日突然、自分が自分でなくなってしまう病気が脳卒中です。
半身麻痺、言葉が出ない、うまくしゃべれない、出来ていたことができなくなる。
トイレに間に合わない。
その脳卒中の主の原因こそが高血圧なのです。
だから本当に怖い病気は『高血圧』になります。
高血圧には、症状がなく、英語で“サイレントキラー”と呼ばれています。
まるで、ボクシングのボディブローのようにじわじわと効いてきます。
病院で働いていては、本当に薬で治療しないといけない人しか、診られません。
高血圧は生活習慣からくるものです。
動脈硬化を予防し、健康寿命を延ばすために、主に糖質制限食についてまとめました。
半身麻痺、言葉が出ない、トイレに間に合わない。
脳卒中の主原因は高血圧で、症状がなく“サイレントキラー”と呼ばれます。
最新栄養学が過去の常識が間違いだと科学的に明白にしました。
“サイレントキラー”『高血圧』で、糖質制限食を理解、実行し、高血圧にならず、糖尿病にならず、人生の最大の資本―健康を磐石なものにしてください。
下記アドレスから サイレントキラー『高血圧』を入手してください。
本当に怖い病気は高血圧です。
私は現役の医師として最初がんが一番怖い病気だと思っていました。
患者さんを直接治す医者として、外科医を29年やってきました。
視力障害や眼精疲労が強くなり、外科医から脳血管障害を主に診る病院に転職し4年間脳卒中になった人を目の当たりにしてきました。
脳卒中こそが一番怖い病気だと気付きました。
ある日突然、自分が自分でなくなってしまう病気が脳卒中です。
半身麻痺、言葉が出ない、うまくしゃべれない、出来ていたことができなくなる。
トイレに間に合わない。
その脳卒中の主の原因こそが高血圧なのです。
だから本当に怖い病気は『高血圧』になります。
高血圧には、症状がなく、英語で“サイレントキラー”と呼ばれています。
まるで、ボクシングのボディブローのようにじわじわと効いてきます。
病院で働いていては、本当に薬で治療しないといけない人しか、診られません。
高血圧は生活習慣からくるものです。
動脈硬化を予防し、健康寿命を延ばすために、主に糖質制限食についてまとめました。
A8からのメルマガ希望
皮膚の潰瘍や角質化を 防ぐために 冬の乾燥肌を乗り越えよう
皮膚の潰瘍や角質化を
防ぐために
冬の乾燥肌を乗り越えよう
防ぐために
冬の乾燥肌を乗り越えよう
米国国立老化研究所:Skin Care and Aging. https://www.nia.nih.gov/health/skin-care-and-aging#dryskin
原 正啓 編.皮膚科診療プラクティス5.文光堂;1999.p.9-18.
石けんで毎日体を洗っている
熱めのお風呂が好き
いずれも、肌の乾燥を助長させるため、
お風呂上がりは、保湿効果のあるローションなどを乾燥部位に塗りましょう。
肌がまだ、濡れている段階で、塗ることをお勧めします。
寝ている間の乾燥も予防できます。
また、お湯加減は手で確認しましょう。
38°C〜40°Cのぬるめの温度で、長めにつかる方が
深部体温が上がり、全身の循環が良くなり、疲れが取れ、
免疫力が上がることが知られています。
熱い温度だと、表面だけしか温まらず、長湯できないため、
からすの行水になってしまい、
湯冷めして、風邪にかかりやすくなります。
油脂が抜けることが原因です。
1週間で、石けんをつけて洗う回数を2〜3回に減らす、
うなじや脇、会陰部だけ、石けんで洗うだけにすることをお勧めします。
電気毛布やあんか、
ストーブが好き
肌の乾燥が奪われやすく、足に直接当てると
低温やけどにも。
注意して使用しましょう。
加湿器を使っていない
室内に湿らせたタオルをかけて乾燥を
防ぎましょう。
A8からのメルマガ希望
2019年09月02日
脳卒中と心筋梗塞(死亡原因1位)の主犯は高血圧
脳卒中と心筋梗塞(死亡原因1位)の主犯は高血圧
心臓血管障害(心筋梗塞と狭心症)と脳血管障害(=脳卒中:脳梗塞 +脳出血+くも膜下出血)で亡くなる人が現在の日本の死亡率1位です。
高血圧は脳心臓血管障害の主原因です。
若年者、中年では、食生活、早寝早起き、運動で血圧を下げれます。
ひとは口からしか塩分を取れません。
食物繊維はカリウムをたくさん含んでいるので、
食物繊維の多い食べ物を食べると、ナトリウム(塩)がおしっこで排出できます。
肥満を改善すると、血管の周りにへばりついて
血管を圧迫している脂肪組織を減らせるので、血管抵抗を減らせます。
起床時間を一定にして、お肉をたくさん食べることで、
天然の睡眠剤を豊富に決まった時間に分泌させることができるので、
熟眠した際に分泌させるストレス緩和ホルモンや細胞修復ホルモンも十分出てくるので、
血管の緊張が取れ、血管抵抗が減ります。
運動もストレスを解消するので、血管抵抗を減らせます。
悪玉コレステロール(LDL-C)が多いと、動脈硬化を促進させます。
血圧が高いと内皮細胞が傷つきコレステロールがその傷から血管内に侵入し、
これが炎症を引き起こし、炎症が起きた焼け野原にカルシウムが沈着します。
これを『石灰化』と言って、『動脈硬化』と呼ばれます。
血糖値が180mg/dL以上に上昇すると、内皮細胞が傷付き動脈硬化を促進させます。
炭水化物だけがブドウ糖を持つので、血糖を上昇させるのは炭水化物を摂取した時だけです。
糖質を制限することが、血糖の上昇を抑制でき流ので、血管内皮細胞の損傷を抑制できます
(カロリーは減らしません、おかずはむしろ増やします)。
糖質を制限すると、動力源として脂肪が使われるので、
LDL-C、悪玉コレステロールが消費され、
内臓脂肪を減らすことも明らかになってきました。
血管が生活習慣で柔軟性を取り戻すことができなくなった場合、薬物療法を行うことになります。
拡張期血圧は血液量と血管抵抗の和です。収縮期血圧は拡張期血圧に心臓がかけた圧を足したものです。
心臓が強い圧をかけるために筋肉が付きます。
心筋肥大が起き、心臓を栄養している血管が酸素供給しきれなくなる
=狭心症、時間が長いと心筋梗塞(心筋壊死)になります。
パンツのゴムが伸びるように心臓全体が伸びて収縮力が無くなるケースもあります。
心臓の負担、動脈硬化を減らすために、中高年、高齢者に対して、
降圧剤(利尿剤、抗レニンアルドステロン阻害剤、カルシウム拮抗剤)を使用することになります。
心臓血管障害(心筋梗塞と狭心症)と脳血管障害(=脳卒中:脳梗塞 +脳出血+くも膜下出血)で亡くなる人が現在の日本の死亡率1位です。
高血圧は脳心臓血管障害の主原因です。
若年者、中年では、食生活、早寝早起き、運動で血圧を下げれます。
ひとは口からしか塩分を取れません。
食物繊維はカリウムをたくさん含んでいるので、
食物繊維の多い食べ物を食べると、ナトリウム(塩)がおしっこで排出できます。
肥満を改善すると、血管の周りにへばりついて
血管を圧迫している脂肪組織を減らせるので、血管抵抗を減らせます。
起床時間を一定にして、お肉をたくさん食べることで、
天然の睡眠剤を豊富に決まった時間に分泌させることができるので、
熟眠した際に分泌させるストレス緩和ホルモンや細胞修復ホルモンも十分出てくるので、
血管の緊張が取れ、血管抵抗が減ります。
運動もストレスを解消するので、血管抵抗を減らせます。
悪玉コレステロール(LDL-C)が多いと、動脈硬化を促進させます。
血圧が高いと内皮細胞が傷つきコレステロールがその傷から血管内に侵入し、
これが炎症を引き起こし、炎症が起きた焼け野原にカルシウムが沈着します。
これを『石灰化』と言って、『動脈硬化』と呼ばれます。
血糖値が180mg/dL以上に上昇すると、内皮細胞が傷付き動脈硬化を促進させます。
炭水化物だけがブドウ糖を持つので、血糖を上昇させるのは炭水化物を摂取した時だけです。
糖質を制限することが、血糖の上昇を抑制でき流ので、血管内皮細胞の損傷を抑制できます
(カロリーは減らしません、おかずはむしろ増やします)。
糖質を制限すると、動力源として脂肪が使われるので、
LDL-C、悪玉コレステロールが消費され、
内臓脂肪を減らすことも明らかになってきました。
血管が生活習慣で柔軟性を取り戻すことができなくなった場合、薬物療法を行うことになります。
拡張期血圧は血液量と血管抵抗の和です。収縮期血圧は拡張期血圧に心臓がかけた圧を足したものです。
心臓が強い圧をかけるために筋肉が付きます。
心筋肥大が起き、心臓を栄養している血管が酸素供給しきれなくなる
=狭心症、時間が長いと心筋梗塞(心筋壊死)になります。
パンツのゴムが伸びるように心臓全体が伸びて収縮力が無くなるケースもあります。
心臓の負担、動脈硬化を減らすために、中高年、高齢者に対して、
降圧剤(利尿剤、抗レニンアルドステロン阻害剤、カルシウム拮抗剤)を使用することになります。
A8からのメルマガ希望
2019年08月26日
2019年08月25日
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療B
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療B
ピロリ菌除菌療法の実際
1次除菌:PPI(胃酸の分泌を抑える薬)+2種類の抗生剤(アモキシシリン(AMPC)+クラリスロマイシン(CAM))
2次除菌:PPI(胃酸の分泌を抑える薬)+2種類の抗生剤(アモキシシリン(AMPC)+メトロニダゾール(MNZ))
上記の治療を行っております。
1次除菌の成功率は約75%で、2次除菌までを含めると成功率は約95%まで上ります。
しかし2次除菌では成功しない例もあり、自費にはなりますが、3次除菌も行っています。
すべての治療が終了した後、4週間以上経過(実際は8週間以上を勧めています)してから、
ピロリ菌を除菌できたかどうかの検査(尿素呼気試験、尿中抗原測定法、便中抗原測定法など)
を行います。
この検査でピロリ菌が残っていなければ除菌成功は成功です。
除菌療法の注意点
ピロリ菌の除菌率を高める為には、指示されたお薬は必ず服用します。
自分の判断で薬を飲むのを中止したり、飲み忘れたりすると除菌がうまくいかず、
治療薬に耐性を持ったピロリ菌があらわれて、薬が効かなくなることがあります。
また除菌療法を始めると、副作用があらわれることがあります。
これまでに報告されているもので主な副作用は、軟便や下痢があります。
下痢の原因として抗生剤による腸管刺激作用や、腸内細菌のバランスの変化と考えられています。
これらは多くの場合、2-3日でおさまります。
肝臓の機能を表す検査値の変動が見られることや、
まれに、かゆみや発疹などアレルギー反応があらわれる人もいます。
その他、気になる症状を感じた場合には、
自分の判断で勝手に薬の服用を中止するのではなく、
主治医または薬剤師に相談してください。
皆さんに説明して実施してもらいますが、
できなかった方、副作用が出て、中止になった患者さんはいませんでした。
除菌後の注意点
ピロリ菌の除菌療法が成功すると、
ピロリ菌が関係している病気のリスクは低下しますが、
ゼロにならない病名の方がいます。
胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さんの中で、
十二指腸壁や膵臓に、胃酸を出す局所ホルモンを出し続ける
腫瘍を合併している方がいます。
ゾリンジャー・エリソン症候群という病気です。
大きく悪性が疑われる場合は外科切除が必要になる場合もあります。
一生、PPIを服用し続けないといけない方もいます。
胃MALTリンパ腫の患者さん
除菌に奏功して、消失するケースが多いですが、中には治らず、化学療法が必要な方がいます。
特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
自己免疫疾患の一つですが、除菌で完治する人が多いですが、
免疫を抑制する副腎皮質ホルモンであるプレドニゾロンの服用が必要な方もいます。
早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さん
切除した後の胃粘膜に新たにがんが発生してこないように除菌療法を受けますが、
定期的な経過観察が必要です。
切除した箇所の再発や、新たに別な場所から胃がんが生えてこないかを
定期的に観察、検査していきます。
内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎と診断された患者さん
除菌に成功したならば、がんが発生する確率はかなり下がります。
中高年で除菌された方は、3-5年ごとに、
内視鏡検査を受けられることを強く勧めます。
また除菌療法に成功した患者さんのうち、
少数の方で逆流性食道炎が報告されています。
逆流性食道炎とは、胃液や十二指腸液が食道に逆流
して炎症を起こすもので、胸やけなどの症状があります。
これは、ピロリ菌の除菌によって、それまで低下していた
胃液の分泌が正常に戻ったために、一時的に起こると考えられています。
除菌後に胸やけ症状などの増悪があれば主治医に相談し
胃酸を抑える薬などの使用を検討してください(本当に少数です)。
患者さんへ
ピロリ菌の感染が胃がんの原因とされてから20年程度しか経過していませんが、
ピロリ菌の完全除菌により人類の胃からピロリ菌が撲滅され、
その結果胃がんの撲滅に繋がる可能性があります。
まだ一度も胃カメラ検査やピロリ菌感染の検査を受けたことがない方、
この文章を読んで頂き除菌治療に関して興味を持っていただいた方は、
最新の知見をもとに最適な除菌治療を提供させて頂きます。
是非、消化管内科に受診して相談ください。
ピロリ菌除菌療法の実際
1次除菌:PPI(胃酸の分泌を抑える薬)+2種類の抗生剤(アモキシシリン(AMPC)+クラリスロマイシン(CAM))
2次除菌:PPI(胃酸の分泌を抑える薬)+2種類の抗生剤(アモキシシリン(AMPC)+メトロニダゾール(MNZ))
上記の治療を行っております。
1次除菌の成功率は約75%で、2次除菌までを含めると成功率は約95%まで上ります。
しかし2次除菌では成功しない例もあり、自費にはなりますが、3次除菌も行っています。
すべての治療が終了した後、4週間以上経過(実際は8週間以上を勧めています)してから、
ピロリ菌を除菌できたかどうかの検査(尿素呼気試験、尿中抗原測定法、便中抗原測定法など)
を行います。
この検査でピロリ菌が残っていなければ除菌成功は成功です。
除菌療法の注意点
ピロリ菌の除菌率を高める為には、指示されたお薬は必ず服用します。
自分の判断で薬を飲むのを中止したり、飲み忘れたりすると除菌がうまくいかず、
治療薬に耐性を持ったピロリ菌があらわれて、薬が効かなくなることがあります。
また除菌療法を始めると、副作用があらわれることがあります。
これまでに報告されているもので主な副作用は、軟便や下痢があります。
下痢の原因として抗生剤による腸管刺激作用や、腸内細菌のバランスの変化と考えられています。
これらは多くの場合、2-3日でおさまります。
肝臓の機能を表す検査値の変動が見られることや、
まれに、かゆみや発疹などアレルギー反応があらわれる人もいます。
その他、気になる症状を感じた場合には、
自分の判断で勝手に薬の服用を中止するのではなく、
主治医または薬剤師に相談してください。
皆さんに説明して実施してもらいますが、
できなかった方、副作用が出て、中止になった患者さんはいませんでした。
除菌後の注意点
ピロリ菌の除菌療法が成功すると、
ピロリ菌が関係している病気のリスクは低下しますが、
ゼロにならない病名の方がいます。
胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さんの中で、
十二指腸壁や膵臓に、胃酸を出す局所ホルモンを出し続ける
腫瘍を合併している方がいます。
ゾリンジャー・エリソン症候群という病気です。
大きく悪性が疑われる場合は外科切除が必要になる場合もあります。
一生、PPIを服用し続けないといけない方もいます。
胃MALTリンパ腫の患者さん
除菌に奏功して、消失するケースが多いですが、中には治らず、化学療法が必要な方がいます。
特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
自己免疫疾患の一つですが、除菌で完治する人が多いですが、
免疫を抑制する副腎皮質ホルモンであるプレドニゾロンの服用が必要な方もいます。
早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さん
切除した後の胃粘膜に新たにがんが発生してこないように除菌療法を受けますが、
定期的な経過観察が必要です。
切除した箇所の再発や、新たに別な場所から胃がんが生えてこないかを
定期的に観察、検査していきます。
内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎と診断された患者さん
除菌に成功したならば、がんが発生する確率はかなり下がります。
中高年で除菌された方は、3-5年ごとに、
内視鏡検査を受けられることを強く勧めます。
また除菌療法に成功した患者さんのうち、
少数の方で逆流性食道炎が報告されています。
逆流性食道炎とは、胃液や十二指腸液が食道に逆流
して炎症を起こすもので、胸やけなどの症状があります。
これは、ピロリ菌の除菌によって、それまで低下していた
胃液の分泌が正常に戻ったために、一時的に起こると考えられています。
除菌後に胸やけ症状などの増悪があれば主治医に相談し
胃酸を抑える薬などの使用を検討してください(本当に少数です)。
患者さんへ
ピロリ菌の感染が胃がんの原因とされてから20年程度しか経過していませんが、
ピロリ菌の完全除菌により人類の胃からピロリ菌が撲滅され、
その結果胃がんの撲滅に繋がる可能性があります。
まだ一度も胃カメラ検査やピロリ菌感染の検査を受けたことがない方、
この文章を読んで頂き除菌治療に関して興味を持っていただいた方は、
最新の知見をもとに最適な除菌治療を提供させて頂きます。
是非、消化管内科に受診して相談ください。
A8からのメルマガ希望
2019年08月24日
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療A
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療A
胃部(心窩部ーみぞおち)不快感、
空腹時痛(若い時から十二指腸潰瘍を持っている人は、
いつも当たり前の感覚なので、ピンときません。
お腹が空きすぎた感じと聞いて理解してもらえる方もいましたー内視鏡検査後、十二指腸潰瘍が判明してからお聞きすると”ああ、そう言えば・・・”と返答される方もいます)、
食後痛(お腹が膨れると心窩部痛が出現するー胃潰瘍に多いです)、
便が赤黒い、真っ黒、貧血を指摘された方は、
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が受けられる、評判のいい開業医さんを受診しましょう。
事前に電話されて、来院日の予約と、前日の食事、当日の朝の飲水、服薬について注意事項を聞いてください。
私は咽頭反射が強く、カメラを入れられるとゲーっとなるので、
いつも静脈麻酔をしてもらってやってもらっています。
経鼻内視鏡検査もしましたが、やはりダメでした。
寝ている間に終わる方が楽なので、静脈麻酔を私はいつも患者さんに勧めています。
使う静脈麻酔薬によって覚め方が違うので、
車を運転して行っていいのかも電話で確認されたらいいと思います。
内視鏡検査の実際
咽頭麻酔ー局所麻酔キシロカインゼリーを含んで喉の麻酔をします。
キシロカインスプレーを併用するところもあります。
胃の粘膜表面の粘液を減らすために消化酵素を直前に服用させるところもあります
(胃の表面を綺麗に見るために、何度も水をかけて洗う手間を省いたり、
必要があれば、インジゴカルミンという染色液をかけたりするため、
表面のぬるぬるやゴミを少なくしたいため)。
喉の感受性が高くない人は、喉(食道入口部)を通る時と、
内視鏡から胃に空気を入れて胃を膨らます時の膨満感とゲップをこらえることが苦痛でしょうか。
内視鏡検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍、胃炎と診断してから、
検査でピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査から除菌までの流れ
1.侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要とする)
迅速ウレアーゼ法
ピロリ菌のもつ酵素の働きで作り出されるアンモニアの量を調べて、ピロリ菌がいるかを調べる検査です。
鏡検法
胃カメラの際に採取した組織を染色して顕微鏡で観察することにより、
ピロリ菌がいるかどうかを調べる検査です。
2.非侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要としない)
尿素呼気試験
検査用の薬を飲み、一定期間経過した後に、
吐き出された息(呼気)を調べて、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
抗H.pylori抗体測定
血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べる事により、
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
便中H.pylori抗原測定
便を採取してピロリ菌抗原があるかどうかを調べる検査です。
これらを方法のいずれかを用いて検査を行いますが、
複数の検査を行い確実に診断することが大切とされています。
ピロリ菌除菌療法の対象となる人
内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さん
胃MALTリンパ腫の患者さん
特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さん
内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎と診断された患者さん
次回は除菌について話します。
胃部(心窩部ーみぞおち)不快感、
空腹時痛(若い時から十二指腸潰瘍を持っている人は、
いつも当たり前の感覚なので、ピンときません。
お腹が空きすぎた感じと聞いて理解してもらえる方もいましたー内視鏡検査後、十二指腸潰瘍が判明してからお聞きすると”ああ、そう言えば・・・”と返答される方もいます)、
食後痛(お腹が膨れると心窩部痛が出現するー胃潰瘍に多いです)、
便が赤黒い、真っ黒、貧血を指摘された方は、
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)が受けられる、評判のいい開業医さんを受診しましょう。
事前に電話されて、来院日の予約と、前日の食事、当日の朝の飲水、服薬について注意事項を聞いてください。
私は咽頭反射が強く、カメラを入れられるとゲーっとなるので、
いつも静脈麻酔をしてもらってやってもらっています。
経鼻内視鏡検査もしましたが、やはりダメでした。
寝ている間に終わる方が楽なので、静脈麻酔を私はいつも患者さんに勧めています。
使う静脈麻酔薬によって覚め方が違うので、
車を運転して行っていいのかも電話で確認されたらいいと思います。
内視鏡検査の実際
咽頭麻酔ー局所麻酔キシロカインゼリーを含んで喉の麻酔をします。
キシロカインスプレーを併用するところもあります。
胃の粘膜表面の粘液を減らすために消化酵素を直前に服用させるところもあります
(胃の表面を綺麗に見るために、何度も水をかけて洗う手間を省いたり、
必要があれば、インジゴカルミンという染色液をかけたりするため、
表面のぬるぬるやゴミを少なくしたいため)。
喉の感受性が高くない人は、喉(食道入口部)を通る時と、
内視鏡から胃に空気を入れて胃を膨らます時の膨満感とゲップをこらえることが苦痛でしょうか。
内視鏡検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍、胃炎と診断してから、
検査でピロリ菌に感染しているかどうかを調べます。
ヘリコバクター・ピロリ菌検査から除菌までの流れ
1.侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要とする)
迅速ウレアーゼ法
ピロリ菌のもつ酵素の働きで作り出されるアンモニアの量を調べて、ピロリ菌がいるかを調べる検査です。
鏡検法
胃カメラの際に採取した組織を染色して顕微鏡で観察することにより、
ピロリ菌がいるかどうかを調べる検査です。
2.非侵襲的検査法(胃カメラ検査を必要としない)
尿素呼気試験
検査用の薬を飲み、一定期間経過した後に、
吐き出された息(呼気)を調べて、ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
抗H.pylori抗体測定
血液や尿を採取してピロリ菌に対する抗体の有無を調べる事により、
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査です。
便中H.pylori抗原測定
便を採取してピロリ菌抗原があるかどうかを調べる検査です。
これらを方法のいずれかを用いて検査を行いますが、
複数の検査を行い確実に診断することが大切とされています。
ピロリ菌除菌療法の対象となる人
内視鏡検査または造影検査で胃潰瘍または十二指腸潰瘍と診断された患者さん
胃MALTリンパ腫の患者さん
特発性血小板減少性紫斑病の患者さん
早期胃がんに対する内視鏡治療後の患者さん
内視鏡検査でヘリコバクター・ピロリ感染性胃炎と診断された患者さん
次回は除菌について話します。
A8からのメルマガ希望
2019年08月23日
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療
ヘリコバクターピロリ感染症の診断と治療
ヘリコバクター・ピロリ菌とは
図1 顕微鏡写真
ピロリ菌とは人間の胃の中に住んでいる細菌で、
正式名はHelicobactor pylori
(H.pylori:ヘリコバクター・ピロリ)
と言います。
ヘリコは「らせん」という意味で、バクターはバクテリア (細菌)、
ピロリは胃の出口(幽門)をさす「ピロルス」からきています。
体長は約4ミクロン(4/1000mm)と非常に小さく4〜8本のべん毛が
生えており、そのべん毛を回転させ、らせん状に移動します。
ピロリ菌はべん毛をスクリューのように回転させながら、らせん状の本体を回転させて移動します。
スクリューを逆回転にすればバックもできます。
ピロリ菌はべん毛を1秒間に100回転くらい回転させて、自分の10倍ほどの長さを移動します。
この移動の速さは、人間で言うと100mを5.5秒で泳ぐほどの猛スピードですから、
オリンピックなら間違いなく金メダルです。
この細菌はオーストラリアの研究者Jhon Robin WarrenとBarry James Marshallらによって
1980年代前半に発見され、急性胃炎や慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍の原因となっていることが明らかにされました。
そしてその業績が称えられ、彼らは2005年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。
その後、このピロリ菌は、慢性胃炎(慢性炎症のため、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎)、粘液バリアが薄くなるため、胃から出る胃酸(強塩酸)やタンパク分解酵素であるペプシンによって、壁が溶けてしまう、胃潰瘍、十二指腸潰瘍が発生します。
一旦、治療を受けても、胃の環境は変わらないので、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を繰り返すことになります。
炎症を繰り返すことで、絶えず粘膜を再生しないといけなくなるので、
粘膜の細胞回転が早まり、出来損ないの細胞(がん細胞)が発生してきます。
現在、胃がんの99%がピロリ菌の感染によるものとされています。
残りの1%は突然発生によるものとされています。
ピロリ菌の除菌治療により胃がんの予防効果を認めることが
世界的権威のある論文(Lancet)に掲載され、
ついに2013年2月からH.pylori感染性胃炎に対してH.pyloriの除菌療法が保険適応となりました。
しかしH.pyloriの除菌療法を行っても新たながんの発生を100%予防することはできず
1/3の患者さんでは新たな胃がんが発生してきます。
慢性胃炎が何十年にも渡って起きていた人の粘膜には遺伝子異常が集積されていて、
全体で見れば、発がん率は減っているものの、
がんの発生をゼロにはできないことがわかっています。
しかし、除菌をすることで、潰瘍になりにくくする。
発ガンの危険性をさげることができるので、
ピロリ菌陽性の方には、年齢に関係なく、除菌を勧めます。
また、運悪く、脳梗塞をした方、心筋梗塞をした方は、再発予防のため、
抗血小板薬(わざと血小板の機能を落として、血を固まりにくくして、
狭くなってしまった血管の内腔を通り抜けられるようにしてくれる、
バイアスピリンやクロピトグレルなど)を服薬しないといけません。
ピロリ菌がいると潰瘍が発生しやすいので、除菌治療が必要になります。
そうでない場合は、胃酸を抑える、H2ブロッカーやプロトンポンプインヒビター(PPI)
というお薬を予防的に一つ多く服薬しなければならなくなります。
次回は、ピロリ菌の検査や、除菌について具体的な方法など
をお知らせしたいと思います。
ヘリコバクター・ピロリ菌とは
図1 顕微鏡写真
ピロリ菌とは人間の胃の中に住んでいる細菌で、
正式名はHelicobactor pylori
(H.pylori:ヘリコバクター・ピロリ)
と言います。
ヘリコは「らせん」という意味で、バクターはバクテリア (細菌)、
ピロリは胃の出口(幽門)をさす「ピロルス」からきています。
体長は約4ミクロン(4/1000mm)と非常に小さく4〜8本のべん毛が
生えており、そのべん毛を回転させ、らせん状に移動します。
ピロリ菌はべん毛をスクリューのように回転させながら、らせん状の本体を回転させて移動します。
スクリューを逆回転にすればバックもできます。
ピロリ菌はべん毛を1秒間に100回転くらい回転させて、自分の10倍ほどの長さを移動します。
この移動の速さは、人間で言うと100mを5.5秒で泳ぐほどの猛スピードですから、
オリンピックなら間違いなく金メダルです。
この細菌はオーストラリアの研究者Jhon Robin WarrenとBarry James Marshallらによって
1980年代前半に発見され、急性胃炎や慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍の原因となっていることが明らかにされました。
そしてその業績が称えられ、彼らは2005年にノーベル医学生理学賞を受賞しています。
その後、このピロリ菌は、慢性胃炎(慢性炎症のため、胃の粘膜が薄くなる萎縮性胃炎)、粘液バリアが薄くなるため、胃から出る胃酸(強塩酸)やタンパク分解酵素であるペプシンによって、壁が溶けてしまう、胃潰瘍、十二指腸潰瘍が発生します。
一旦、治療を受けても、胃の環境は変わらないので、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を繰り返すことになります。
炎症を繰り返すことで、絶えず粘膜を再生しないといけなくなるので、
粘膜の細胞回転が早まり、出来損ないの細胞(がん細胞)が発生してきます。
現在、胃がんの99%がピロリ菌の感染によるものとされています。
残りの1%は突然発生によるものとされています。
ピロリ菌の除菌治療により胃がんの予防効果を認めることが
世界的権威のある論文(Lancet)に掲載され、
ついに2013年2月からH.pylori感染性胃炎に対してH.pyloriの除菌療法が保険適応となりました。
しかしH.pyloriの除菌療法を行っても新たながんの発生を100%予防することはできず
1/3の患者さんでは新たな胃がんが発生してきます。
慢性胃炎が何十年にも渡って起きていた人の粘膜には遺伝子異常が集積されていて、
全体で見れば、発がん率は減っているものの、
がんの発生をゼロにはできないことがわかっています。
しかし、除菌をすることで、潰瘍になりにくくする。
発ガンの危険性をさげることができるので、
ピロリ菌陽性の方には、年齢に関係なく、除菌を勧めます。
また、運悪く、脳梗塞をした方、心筋梗塞をした方は、再発予防のため、
抗血小板薬(わざと血小板の機能を落として、血を固まりにくくして、
狭くなってしまった血管の内腔を通り抜けられるようにしてくれる、
バイアスピリンやクロピトグレルなど)を服薬しないといけません。
ピロリ菌がいると潰瘍が発生しやすいので、除菌治療が必要になります。
そうでない場合は、胃酸を抑える、H2ブロッカーやプロトンポンプインヒビター(PPI)
というお薬を予防的に一つ多く服薬しなければならなくなります。
次回は、ピロリ菌の検査や、除菌について具体的な方法など
をお知らせしたいと思います。
A8からのメルマガ希望
2019年08月22日
疲れ目、ドライアイ、肩こりに
疲れ目、ドライアイ、肩こりに
『自衛隊直伝マッサージ』
目の疲労を感じたら、目の横の少し凹んだ部分に親指を置き、
折り曲げた人差し指で目の周りをマッサージするようにしています。
これは、目の周りの筋肉をほぐし、ツボを刺激する、自衛隊直伝のマッサージです。
(眼球は押さないでください!)
疲れ目に効くツボ押し
目に効くツボを刺激して解消!
簡単で意外に効果的なのが、
目にいいツボを指圧する方法。
目をよく温めた後、
とくに入浴時など
の心身がリラックス
した状態で行うのがおすすめです。
目に効くツボはいろいろありますが、
目の近くには3つのツボ、
目頭の左右のくぼみ、鼻の付け根の横側にある
「晴明(せいめい)」、
眉頭の内側で目の上の骨縁の少しへこんだところにある
「攅竹(さんちく)」、
こめかみの下の少しくぼんだ部分にある
「太陽(たいよう)」
を静かに押さえてみましょう。
そのほか、肩こり
とも関係しているツボ
として首の後ろの髪の生え際で
耳と首の骨の中間にある少しへこんだ部分
「風池(ふうち)」
や、涙の分泌を促す
といわれる耳の後ろ
のツボなどを刺激する
のも効果があるといわれています。
目にやさしいパソコンの使い方
少しの工夫で疲れ目知らずに
長時間同じ姿勢で
パソコンの画面を
見続けないよう
にこころがけましょう。
パソコンの側の6、7センチ
くらいの距離のところに、
目を休めるために
見る何か別のものを
置いておくのもいいでしょう。
できれば1時間に1分
くらいはそれをボーッ
と眺めるのが望ましいでしょう。
また、遠くを見たり近くを見たり
するのも効果的。
とにかく目を動かすことと、
ピント合わせの距離を変えてあげることで、
疲労が軽減されます。
意識的にまばたきをして
涙の分泌を促しましょう。
涙が少ないと角膜を傷つけ、
ドライアイなど他の眼病を招く原因にも。
そういう意味では
眼精疲労とドライアイは、
原因にも結果にもなるといえます。
とくに、コンタクトレンズ
を装着されている人は
涙が出にくくなりますので気を付けましょう。
そのほか、
光に弱い人、人よりもまぶしく感じる
人は要注意。
眼精疲労が進んでいる
ことが考えられます。
最近では医療用フィルターレンズといって、
主にまぶしさの原因となる
青色光を効果的に遮断するメガネが発売されています。
(一般のサングラスは全ての光を遮断)
なお、パソコン使用時の室内の明るさ
は画面の明るさ
に近いレベルが好ましいとされています。
室内は明るすぎても暗すぎてもいけません。
画面を直射日光に当てるのもやめましょう。
『自衛隊直伝マッサージ』
目の疲労を感じたら、目の横の少し凹んだ部分に親指を置き、
折り曲げた人差し指で目の周りをマッサージするようにしています。
これは、目の周りの筋肉をほぐし、ツボを刺激する、自衛隊直伝のマッサージです。
(眼球は押さないでください!)
疲れ目に効くツボ押し
目に効くツボを刺激して解消!
簡単で意外に効果的なのが、
目にいいツボを指圧する方法。
目をよく温めた後、
とくに入浴時など
の心身がリラックス
した状態で行うのがおすすめです。
目に効くツボはいろいろありますが、
目の近くには3つのツボ、
目頭の左右のくぼみ、鼻の付け根の横側にある
「晴明(せいめい)」、
眉頭の内側で目の上の骨縁の少しへこんだところにある
「攅竹(さんちく)」、
こめかみの下の少しくぼんだ部分にある
「太陽(たいよう)」
を静かに押さえてみましょう。
そのほか、肩こり
とも関係しているツボ
として首の後ろの髪の生え際で
耳と首の骨の中間にある少しへこんだ部分
「風池(ふうち)」
や、涙の分泌を促す
といわれる耳の後ろ
のツボなどを刺激する
のも効果があるといわれています。
目にやさしいパソコンの使い方
少しの工夫で疲れ目知らずに
長時間同じ姿勢で
パソコンの画面を
見続けないよう
にこころがけましょう。
パソコンの側の6、7センチ
くらいの距離のところに、
目を休めるために
見る何か別のものを
置いておくのもいいでしょう。
できれば1時間に1分
くらいはそれをボーッ
と眺めるのが望ましいでしょう。
また、遠くを見たり近くを見たり
するのも効果的。
とにかく目を動かすことと、
ピント合わせの距離を変えてあげることで、
疲労が軽減されます。
意識的にまばたきをして
涙の分泌を促しましょう。
涙が少ないと角膜を傷つけ、
ドライアイなど他の眼病を招く原因にも。
そういう意味では
眼精疲労とドライアイは、
原因にも結果にもなるといえます。
とくに、コンタクトレンズ
を装着されている人は
涙が出にくくなりますので気を付けましょう。
そのほか、
光に弱い人、人よりもまぶしく感じる
人は要注意。
眼精疲労が進んでいる
ことが考えられます。
最近では医療用フィルターレンズといって、
主にまぶしさの原因となる
青色光を効果的に遮断するメガネが発売されています。
(一般のサングラスは全ての光を遮断)
なお、パソコン使用時の室内の明るさ
は画面の明るさ
に近いレベルが好ましいとされています。
室内は明るすぎても暗すぎてもいけません。
画面を直射日光に当てるのもやめましょう。