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2018年09月03日

がんのリスクが低下 夕食は午後9時までに,2時間以上経ってから就寝を!

がんのリスクが低下
夕食は午後9時までに,2時間以上経ってから就寝を!

公開日:2018/08/08

Timing of Dinner and Bedtime Tied to Increased Cancer Risk
Pam Harrison / Medscape 2018/7/25

午後9時までに夕食を済ませ、食事から2時間以上経ってから就寝することは、乳がんと前立腺がん両方のリスクを有意に低下させることがスペインの集団ベースの研究で示唆された。

これら2種のがんは、夜間シフト勤務との関連性がすでに示されている。

「本研究では、夜勤で見られるほど極端ではない、概日リズムで制御されている睡眠や食事のタイミングの変化が、長期的な健康への影響と関連し、世界で最も蔓延しているがんのリスクを増大させていることを示唆している」と治験責任医師らは述べている。

「これらの所見により、食事とがんの研究において概日リズムを評価する重要性が浮かび上がった」と医師らは付け加えている。

スペイン・Barcelona Institute for Global Health(ISGlobal)のManolis Kogevinas氏を筆頭とする著者たちは、過去の栄養とがんに関する研究においては、食べるタイミングよりも食物の種類(例:果物や野菜など)ならびに食事の摂取量に焦点を置いていたと述べている。

「夕食を早めの時間(午後9時前)に取り、夕食から就寝までの時間を長め(2時間以上)に空けていた被験者は、午後10時よりも遅くに夕食を取り、夕食から就寝までの時間が短かった被験者に比べて複合的ながんリスクが約25%低下した」と治験責任医師は記している。

この結果が確認されれば、「夕食の時間が遅い南ヨーロッパなどの文化において、この影響がとくに重大となりうる」と、Kogevinas氏は追記している。

本研究論文は、7月17日付International Journal of Cancerオンライン版に掲載されている。

この調査結果は、2008〜13年までの間、スペインの12地域で実施された集団ベースの症例対照研究であるMCC-Spain試験から得られたものである。

夜勤経験者を除外した後、乳がん患者1,205例および前立腺がん患者621例を対象として解析がなされた。

ほかに、スペインの同地域にあるプライマリケア施設からランダムに選んだ女性1,321人および男性872人を対照群とした。

また、被験者のクロノタイプ(朝型か夜型のどちらか)と、世界がん研究基金/米国がん研究協会(WCRF/AICR)のがん予防勧告にどの程度従っているかという情報についても評価した。

乳がんと診断された女性の約27%は生活習慣が健康的で、それがWCRF/AICRスコアにも反映されており、対照群の女性においてはその割合が31%であった。

前立腺がんと診断された男性と対照の男性被験者の間にも、同様の差がみられた。

「夕食(メインの夕食)から就寝までの時間を延ばすことで、がんのリスクは減る」と、Kogevinas氏らは報告している。

たとえば、夕食から2時間以上おいて就寝した被験者において、乳がん、前立腺がんを合わせたがんのリスクは20%低減した。

前立腺がんでは、乳がんよりもその効果が「わずかに明らか」であった。

同様に午後9時までに食事を済ませた場合も、午後10時以降に夕食を取った場合と比較して両種のがんのリスクが約20%低減したが、こちらもまた乳がんよりも前立腺がんのほうが、効果がわずかに明らかであった。

本研究では、2種のがんとクロノタイプとの関連性について評価し、朝型の人にとっては夕食から就寝までの時間を長く取ることが、最も予防効果が高いということを確認した。

朝型では、就寝まで2時間以上ある人において両がんのリスクが34%低減したのに比べて、夜型ではたった14%であったと論文には記されている。

予想を裏切らず、「がん予防対策をきちんと守ることが乳がん予防効果と関連し、対策をあまり守らなかった場合との差が出ることとなった」と筆者らは認めている。

この効果は、前立腺がんではあまり顕著でなかった、と彼らは加えた。

その上、がん予防勧告をきちんと実行した場合、夕食を取って2時間以上経過してから就寝した人では両がんのリスクが35%低減し、勧告にあまり従わなかった人でその割合はほんの10%であった。

ISGlobalの共同執筆者であるDora Romaguera氏は、食事のタイミングがどのように乳がん、前立腺がんのリスクに影響を及ぼすかを明らかにするには、ヒトでのさらなる検討が必要であると注意喚起している。

食行動

今回の結果に関してMedscape Medical Newsからコメントを求められたカリフォルニア州バーバンク・米国がん協会のMark Guinter氏は、食事のタイミングや頻度を含む食習慣の研究や、それらがいくつかのがんリスク要因および結果とどのように関連しているかには、長年関心を持っていたと述べている。

「私は以前、女性の過体重および肥満と朝食の摂取を検討する研究(未発表)に関わっていた」と、Guinter氏は詳しく述べた。

さらに、「朝食を取らない、あるいは朝食を毎日取る女性は、週に3〜4日朝食を取る女性よりも過体重や肥満になりにくいことが示された」と同氏は述べている。

また、同氏は、同試験で5年間追跡したところ、朝食をまったく取らない、または朝食を必ず取る女性は過体重や肥満になりにくいことが示された、と加えた。

MCC-Spain試験で得られた結果に関して、Guinter氏は、個人レベルでリスク因子を分析することが重要であり、国民全体がどのように行動するのかには関係ないだろう、と注意を促している。

動物における試験からは、摂食のタイミングが概日リズムに関わる遺伝子発現に影響しうることが示唆されている、と同氏は言った。

「こうした概日リズムの乱れは、遺伝子がどのように発現するかに依存して、害にもなり、また保護的にもなりうる」とGuinter氏は説明している。

「しかし、それらの遺伝子が発現される1つの手段として、全身性炎症の増大がある」と同氏は続ける。

「そこで、食事の摂取が概日リズムに影響し、それに続き日々の生理学的プロセスが影響を受けるという仮説は絶対に妥当である」と、同氏は述べている。

Guinter氏は、午後9時までに夕食を済ませ、夕食が終わる時間と就寝時間までの間を2時間取ることを勧めるのは時期尚早であると指摘した。

しかしながら、同氏は「これは関心の高い領域である」と言う。

「願わくは、これから結果が積み上がっていき、それを用いてさらにわれわれが研究を進め、生活習慣の改善とがん予防に役立つ勧告を導き出せるような研究がもっと実施できたらと思う」と述べた。

ISGlobal is supported by La Caixa Banking Foundation. The authors and Dr Guinter have disclosed no relevant financial relationships.

Int J Cancer. Published online July 17, 2018. Full text
Medscape Medical News コピーライトマーク 2018

2018年09月02日

「クスリもリスク」、内服薬は正確に把握を! 便秘,浮腫,不眠,夜間頻尿 カルシウム拮抗剤という降圧剤で起きている可能性があります

「クスリもリスク」、内服薬は正確に把握を!
便秘,浮腫,不眠,夜間頻尿 カルシウム拮抗剤という降圧剤で起きている可能性があります

皮疹の原因が薬剤性だったこともよくあります!

高齢者の多くは、高血圧、糖尿病、認知症、不眠症などに対して定期的に薬を内服しています。

高齢者の2人に1人はポリファーマシーといって5剤以上の薬を内服しています。

ポリファーマシーが悪いというわけではありませんが、薬剤の影響でさまざまな症状が出現しうることを、常に意識しておく必要があります。

意識障害、発熱、消化器症状、浮腫、アナフィラキシーなどは代表的であり救急外来でもしばしば経験します。

「高齢者ではいかなる症状も1度は薬剤性を考える」という癖を持っておくとよいでしょう。

また、内服薬はお薬手帳を確認することはもちろんのこと、漢方やサプリメント、さらには過去に処方された薬や家族や友人からもらった薬を内服していないかも、可能な限り確認するとよいでしょう。

お薬手帳のみでは把握しきれないこともあるからです。

2018年09月01日

死語にならないガフキーとカリニー

死語にならないガフキーとカリニー
2018/8/3 倉原優(近畿中央胸部疾患センター)

 呼吸器内科の世界では、喀痰の抗酸菌塗抹のことを「ガフキー」と言うと、
「今はもうガフキーなんて言わないんだよ」と諭されます。

そう、現在抗酸菌塗抹は(−)〜(3+)で表記されており、ガフキーと呼ぶのはもう時代遅れなのです。
多分。
今から18年前の2000年に発刊された『結核菌検査指針』が出てからというもの、次第にガフキーの名は消えるものと思われていました。

 しかし、これがなかなか死語にならない。ならないどころか、バンバン使われています。

 いや、別にガフキー先生が嫌いだから死語になれって言ってるわけじゃないんですよ。
みんなでこうしましょうと決めたのに、昔の言い方が残っているのってヘンだなぁと思うんです。

 実は、呼吸器内科の世界では、ガフキー以外にもなかなか死語にならない用語があります。

 それが「カリニ」肺炎です。

 現在、カリニ肺炎はニューモシスチス肺炎という名称で呼ばれます。
これは、ラットから見つかったPneymocystis cariniiと、
ヒトで肺炎を起こすニューモシスチスは異なる種類であることが分かり、

ヒトに病原性をもつニューモシスチスはPneumocystis jiroveciiに命名し直されたことが理由です。
そのため、カリニ肺炎という病名は、現在死語になっているはずなんです。

 いやー、しかしこれもなかなか死語にならない。学会でもバンバン「カリニ」という言葉が飛び交いますし、私が時折訪れる他病院の総合内科カンファレンスでもやはり「カリニ」という名称が使われています。

 死語化の荒波を乗り越えて残っている用語って、なんだか強みを感じますね。果たしていつまで残っているだろうか……。

2018年08月31日

京都でどの八ッ橋を買えばよいのか

京都でどの八ッ橋を買えばよいのかという論文
公開日:2018/08/03 企画・制作 ケアネット

数々の著書で知られる新進気鋭の呼吸器科医 倉原 優 氏が、ケアネット会員のためにお届けするオリジナルエッセー。真面目なのに面白い、そんな医学論文を毎回紹介します。

今回は医学論文ではありません。

京都のお土産の代名詞的な存在である「八ッ橋」。
おいしいですよね。もちっとしていて。

京都駅でも複数の種類の八ッ橋が売られていて、一体どれを買えばよいのか迷いますよね。

そんな疑問に京都大学が答えました。
ただし、論文はすでに撤回されています。

ちなみにこの論文、TwitterなどのSNSで一時期話題になったものなので、知っている人もいるかもしれませんね。

高濱隆輔ほか.
私たちはお土産にどの八ッ橋を買えばよいのか
京都大学大学院 鹿島研究室. 2014.(撤回済論文)

京都市内にある11の銘柄の「つぶあん入り生八ッ橋のニッキ味」を、9人の評価者が試食して評価しました。

評価方法には「勝率」「主固有ベクトル」「Bradley-Terry モデル」「Crowd-BT モデル」が用いられました。

すいません、イマイチわからなかったので、割愛します(笑)。

ちなみに評価の対象となった八ッ橋は、以下の銘柄です。

聖護院八ツ橋総本店(東山丸太町)

本家西尾八ッ橋(東山丸太町)

おたべ(東山四条の遠藤魁春堂または南禅寺のおたべ順正)

井筒八ッ橋本舗(三条河原町西)

御殿八ッ橋本舗(京都大学医学部西)

京栄堂(東山仁王門)

佐々木製菓(東山八ツ橋本舗)(京都大学医学部西)

八ツ橋屋西尾為忠商店(銀閣寺)

本家八ツ橋(銀閣寺)

御車八ッ橋本舗(京都駅)

おいしいと評価された回数、おいしさベクトル、評価者の好みの平均度のベクトルなどから、お土産として最適な八ッ橋を総合的に判断しました。

その結果、「聖護院八ツ橋総本店」と「京栄堂」が最適と考えられました。

以下、論文から一部抜粋します。

「聖護院八ッ橋総本店は八ッ橋の有名ブランドの一つであり、京都の主要な観光地ではほぼ間違いなく取り扱われている。

対して京栄堂は京都市内に展開されるいくつかの店舗でしか取り扱われていない模様である。

従って、時間はないが確固たるエビデンスに基づいて美味しい八ッ橋を求める方は聖護院八ッ橋を、誰もが知っている京都の代表的なお土産である八ッ橋の中でも一味違うところを見せつけていきたい方は京栄堂の八ッ橋を、それぞれお土産として買って帰られるとよいのではないかと考えられる。」

というわけで、京都の学会に行ったときには、この論文のことをぜひとも思い出してください。

ちなみにこの論文は撤回されていますが、撤回の際、著者に対して謹慎処分を執行したと書かれています。

謹慎処分の内容は、「むこう12時間にわたり一切のアンコの摂取を禁止すること」でした。

要は、論文の発表とその撤回自体がネタ、ということです。ちゃんちゃん。

2018年08月30日

処方前の甲状腺機能検査実施は3割 抗認知症薬の新規処方患者を調査 直せる認知症,甲状腺機能低下症,慢性硬膜下血腫,脳腫瘍,水頭症

処方前の甲状腺機能検査実施は3割 抗認知症薬の新規処方患者を調査
直せる認知症,甲状腺機能低下症,慢性硬膜下血腫,脳腫瘍,水頭症

2018年08月02日 06:10

 医療経済研究機構の佐方信夫氏と奥村泰之氏は、わが国で抗認知症薬を処方する前に甲状腺機能検査がどの程度行われているかを調べた結果、約3割にしか実施されていないことがわかったとClin Interv Aging(2018; 13:1219-1223)に報告した。

同氏らは「『認知症疾患診療ガイドライン』では抗認知症薬処方前に甲状腺機能検査を実施することが推奨されていることから、約7割で実施されていないことは問題である」と指摘している。

26万例のレセプトデータを解析
 日本の認知症罹患率は人口1,000対22.3と、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最も高く、抗認知症薬の処方率も上昇している。

 認知症を診断する上では、甲状腺機能低下症など治療可能な疾患による認知症reversible dementiaと、アルツハイマー病など不可逆的な認知症を鑑別することが重要であり、日本をはじめとする世界各国の認知症診療ガイドラインで甲状腺機能検査の実施を推奨している。

しかし、これまでわが国において抗認知症薬の処方前に甲状腺機能検査がどの程度実施されていたかは明らかでなかった。

 そこで今回、佐方氏らは2015年4月〜16年3月に認知症の診断直後に抗認知症薬(ドネペジル、リバスチグミン、ガランタミン、メマンチン)を新規に処方された65歳以上の患者を対象に、甲状腺機能検査〔甲状腺刺激ホルモン(TSH)、遊離サイロキシン(FT4)の測定〕が抗認知症薬の処方開始日から365日前までの期間に実施されていたかどうかをレセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を基に調べた。

 その結果、2015年4月〜16年3月に新規に抗認知症薬を処方された患者は医療機関3万4,492施設で26万2,279例存在し、甲状腺機能検査の実施率は32.6%(95% CI 32.5〜32.8%)だった。

診療所で低い実施率
 医療機関の種類別に実施率を見ると、病院(10万6,048例)における実施率は診療所(14万1,489例)の1.5倍だった〔38.3% vs. 25.8%、調整リスク比(aRR)1.47、 95%CI 1.41〜1.53〕。また、認知症疾患医療センター(1万4,742例)における実施率は診療所の2.2倍だった(57.1% vs. 25.8%、同2.17、2.01〜2.33)。

 年齢層別の実施率は、
65〜69歳(9,066例)が39.4%、
70〜74歳(2万3,175例)が37.2%、
75〜79歳(5万54例)が36.6%、
80〜84歳(7万7,389例)が33.9%、
85歳以上(10万2,595例)が28.1%と、
年齢が高くなるにつれて実施率が低くなる傾向が認められた。

85歳以上では65〜69歳の4分の3程度しか実施されていなかった(28.1% vs. 39.4%、aRR 0.74、 95%CI 0.72〜0.77)。

 以上の結果、認知症診断直後に抗認知症薬を処方された患者のうち、処方前の1年間に甲状腺機能検査を受けていない患者は約67%存在した。

佐方氏らは「『認知症疾患診療ガイドライン』で甲状腺機能検査の実施が推奨されていることから、この実施率の低さは問題である」と述べている。

また、甲状腺機能検査実施率が診療所に比べて認知症疾患医療センターや病院で高かった原因として、設備的に血液検査を実施しやすい状況にあること、神経内科や精神科などに所属する認知症の鑑別に習熟した医師が多いことなどが挙げられるとした。

 甲状腺機能低下症は、加齢に伴う身体機能の変化と区別が難しく、診断されにくい傾向にある。しかし、早期に治療すれば認知機能障害の回復も期待できるため、典型的な所見が認められない場合でも、認知症の診断時には甲状腺機能検査を実施すべきある。

 同氏らは「治療可能な疾患による認知症を適切に鑑別すべきことを周知する必要がある」と結論している。
(大江 円)

2018年08月29日

災い転じて福となす! 糖尿病の診断でパートナーの生活習慣も改善

災い転じて福となす!
糖尿病の診断でパートナーの生活習慣も改善
 提供元:HealthDay News 公開日:2018/08/03

 パートナーが糖尿病と診断されると、自分は糖尿病と診断されていなくても健康的な生活習慣を送るようになる可能性のあることが、新たな研究で示された。

パートナーが糖尿病と新たに診断された人は、そうでない人と比べて減量プログラムへの参加率が有意に向上したほか、禁煙を試みたり、血糖や血圧、コレステロールの検査を受けるようになるなど健康行動への関心が高まることが分かった。

研究の詳細は「Annals of Family Medicine」7月/8月号に掲載された。

 米国の糖尿病患者数は2900万人を超えると推定され、そのほとんどを2型糖尿病が占めている。

2型糖尿病の発症には遺伝要因のほか、生活習慣が強く関与しており、その管理には食生活の改善や運動、禁煙などの生活習慣の是正が重要になる。

2型糖尿病患者の家族は、患者と生活習慣が共通していることが多く、その発症リスクは高いとされている。

 米カイザーパーマネンテ北カリフォルニアのJulie Schmittdiel氏らは今回、家族の一人が新たに糖尿病と診断されると、他の家族の生活習慣にも影響が及ぶのかどうかを調べる研究を行った。

同氏らは、2007〜2011年にカイザーパーマネンテ北カリフォルニアの健康プランに加入していた18万910組のカップルを対象に、パートナーが糖尿病と新たに診断されたグループと診断されていないグループで8種類の生活習慣の変化を比較検討した。

 その結果、パートナーが新たに糖尿病と診断された人は、そうでない人と比べて減量の教育プログラムへの参加率が有意に50%向上した。

その他にも、パートナーが糖尿病と診断された人では、禁煙補助薬を使う確率が25%高かったほか、血糖や血圧、コレステロールの検査を受ける確率は2〜7%、臨床的に有意義な減量の成功率は6%、インフルエンザの予防接種を受ける確率も3%、それぞれわずかだが有意に高いことが分かった。

 研究を主導したSchmittdiel氏は「家族が糖尿病と診断されることは、その家庭にとって大きな問題ではあるが、患者だけでなく家族全員の生活習慣を見直すよい機会になると思われる。

医療従事者は、糖尿病患者とその家族がともに長期にわたって生活習慣を改善できるように手助けすべきだ」と話している。

 また、今回の研究では、パートナーが糖尿病と診断された人が生活習慣を改善した理由については調べていないが、Schmittdiel氏は「糖尿病患者が受ける教育や生活習慣の改善、体重管理の方法などの情報に直接触れることが、パートナーにもポジティブな効果をもたらしたのではないか」と説明している。

 専門家の一人で米レノックス・ヒル病院糖尿病研究所のGerald Bernstein氏は「この研究で示されたパートナーが糖尿病と診断された人とそうでない人の差はわずかだったが、臨床的には意味のある数字だ。

この結果は、家族が糖尿病の教育や管理に参加する重要性を認識するきっかけになるだろう」と研究を評価。

生活習慣の改善は、糖尿病患者だけでなく家族全体、特に子どもが糖尿病になるのを防ぐ予防策にもなると指摘している。

[2018年7月9日/HealthDayNews]Copyright (c) 2018 HealthDay. All rights reserved.
原著論文はこちら
Schmittdiel JA, et al. Ann Fam Med. 2018; 16: 290-295.

2018年08月28日

薬アレルギー歴でMRSA感染リスクが上昇か? 黄色ブドウ球菌にはペニシリン,セファゾリン!ペニシリンアレルギーにβラクタム系薬以外の抗菌薬の使用するので,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やClostridium difficile(C. difficile)に感染するリスクが高い

薬アレルギー歴でMRSA感染リスクが上昇か?
黄色ブドウ球菌にはペニシリン,セファゾリン!ペニシリンアレルギーにβラクタム系薬以外の抗菌薬の使用するので,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やClostridium difficile(C. difficile)に感染するリスクが高い


【海外短報】 2018年07月29日 07:00

 ペニシリンアレルギー歴がある患者はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やClostridium difficile(C. difficile)に感染するリスクが高く、このリスクにはβラクタム系薬以外の抗菌薬の使用増加が関係していると、米国のグループがBMJ(2018; 361: k2400)に発表した。

 同グループは、英国のプライマリケア受診患者を登録したTHINデータベースを用いて、ペニシリンアレルギーとMRSAおよびC. difficile感染症との関係を検討した。

対象は、1995〜2015年に同データベースに登録されたMRSAおよびC. difficile感染症の既往がない成人30万1,399例。このうち6万4,141例はペニシリンアレルギー歴がある患者、23万7,258例は年齢、性、登録時期をマッチさせた対照患者であった。

 平均6.0年の追跡期間中に1,365例(ペニシリンアレルギー群442例、対照群923例)がMRSA感染症、1,688例(同442例、1,246例)がC. difficile感染症を発症した。

対照群に対するペニシリンアレルギー群の補正ハザード比は、MRSA感染症が1.69(95%CI 1.51〜1.90)、C. difficile感染症が1.26(同1.12〜1.40)といずれも有意に高かった。

 ペニシリンアレルギー群のマクロライド系薬、クリンダマイシン、フルオロキノロン系薬使用の補正率比はそれぞれ4.15、3.89、2.10と有意に高く、βラクタム系薬以外の抗菌薬の使用増加がMRSAおよびC. difficile感染症リスク上昇と関連していた。

(編集部)

2018年08月27日

性ホルモン暴露前に男脳・女脳を決定する遺伝子! 男脳・女脳を決定する遺伝子を特定

性ホルモン暴露前に男脳・女脳を決定する遺伝子!
男脳・女脳を決定する遺伝子を特定
  2018年07月26日 06:10

 男性と女性では、ものの考え方や好みなどの傾向に違いがある。
国立精神・神経医療研究センター、筑波大学などの研究グループは、脳内に発現する「Ptf1a遺伝子」を破壊したマウスを用いた実験で、脳の性分化について検討。小脳や膵臓の形成にも関与するPtf1a遺伝子が、胎仔マウスの視床下部で働き、脳の男性化や女性化に関わることが明らかになったと、Cell Reports(2018; 24: 79-94)に発表した。

胎仔マウスの脳内における神経前駆細胞でPtf1a遺伝子が発現
 男性と女性では、脳の構造や機能に生まれつき違いが見られる。その違いを出発点とし、成長を通じてものの考え方や立ち居振る舞い、嗜好などに差が生じてくる。

 ヒトを含む哺乳類の脳は、最初はほとんど性差がないが、「臨界期」と呼ばれる時期に男性ホルモンの一種であるテストステロンによる刺激を受けると男性化し、その刺激を受けないと女性化することが知られている。
臨界期は、マウスでは出生直前〜出生後1週間、ヒトでは妊娠12〜22週ごろとされ、この時期における脳の性分化機構の研究はかなり進んでいる。しかし、臨界期以前の脳の性分化機構についてはよく分かっていなかった。

 これまでに研究グループは、Ptf1a遺伝子が胎仔マウスの視床下部で発現することを見いだしている。
Ptf1a遺伝子は、もともとは膵臓をつくるのに必要な遺伝子として知られていたが、2005年に京都大学(現・国立精神・神経医療研究センター神経研究所病態生化学研究部部長)の星野幹雄氏らにより、小脳をつくるために重要な働きをすることが明らかにされた(Neuron 2005; 47:201-213)。

 そして今回、研究グループが胎仔マウスの視床下部におけるPtf1a遺伝子発現についてさらに詳細に調べたところ、臨界期よりかなり前の発達段階で、視床下部の、特に脳室に面した神経前駆細胞でPtf1aが発現することを見いだした。その発現は胎生10日に始まり、臨界期前の胎生16日にはほとんど失われるという。

脳内Ptf1a 遺伝子KO マウスは性分化準備状態に至らず
 続いて研究グループは、視床下部でPtf1a遺伝子を破壊したノックアウト(KO)マウスを作製し、その行動を調べた。

 正常な雄は通常、雌のお尻の上に乗りかかる「マウント」という性行動を行うが、KOマウスの雄では、マウントが観察されなかった。

また、正常な雄は同性に対して攻撃性を示すが、異性である雌に対してはほとんど攻撃性を見せない。しかし、KOマウスの雄は、雄への攻撃性をほとんど示さず、雌に対して攻撃性を見せた。
このようにKOマウスの雄では、雄特有の行動が見られなかったことから、臨界期にテストステロン刺激を受けても脳が正常に「雄脳(男性脳)」へと性分化できていないことが示された。

 一方、正常な雌には、雄にマウントされたときにお尻を突き出す「ロードシス」という性行動が見られるが、KOマウスのメスでは、ロードシスの頻度が極端に低下していた。

また、子集めや毛繕いなどの基本的な子育て行動もほとんど見られなかった。
これらのことから、「臨界期」にテストステロン刺激を受けていないにもかかわらず、脳が正常に「雌脳(女性脳)」へと性分化できていないことが示された。

 以上から、脳は臨界期を迎えればテストステロンの刺激・非刺激によって無条件に男性脳(雄脳)・女性脳(雌脳)へと性分化できるわけではなく、臨界期までに脳が「性分化準備状態」になっている必要があることが明らかになった。
さらに、Ptf1a遺伝子が臨界期よりも早い時期に視床下部で働き、脳を「性分化準備状態」にさせるという重要な役割を担っていることが明らかになった。

 これまでにも脳の性分化に関わる遺伝子は幾つか報告されているが、Ptf1aはそれらの中でも最も早期に働く最上流遺伝子であるという。
研究グループは、今回の結果を振り返り「脳の性分化プロセスが、かなり早い段階から始まっていることが明らかになった」とコメント。

「今後、胎生期における脳の性分化に関する研究に弾みが付き、脳の男性化・女性化のメカニズムへの理解がさらに進むだろう」と期待を寄せている。

(比企野綾子)

2018年08月26日

眠気防ぐ空調システム ダイキンとNECが開発! カメラで捉えたまぶたのわずかな動きを分析して眠気を感じた人を割り出し、自動的に空調を管理する。

眠気防ぐ空調システム ダイキンとNECが開発!
カメラで捉えたまぶたのわずかな動きを分析して眠気を感じた人を割り出し、自動的に空調を管理する。

ダイキン工業とNECは25日、オフィスでの眠気を防止する空調システムを開発したと発表した。

NECの顔認証技術と人工知能(AI)により人の眠気を推定し、ダイキンの空調技術で室温を調整する。
集中力を維持し仕事の生産性向上につなげる。
2年以内の事業化を目指す。

 両社の共同研究で、眠気の兆しが見えた初期段階で、部屋を冷やすと覚醒効果が大きいことが判明した。

カメラで捉えたまぶたのわずかな動きを分析して眠気を感じた人を割り出し、自動的に空調を管理する。

 多くの人がいるオフィスでどの程度の人が眠気を覚えた時点で冷気を送るのが最適なのかといった課題も残っているという。

今後は他社のオフィスでも実証実験を重ね、商用化にめどを付けたい考えだ。
タグ:まぶた AI 空調

2018年08月25日

Q 熱中症予防にイオン補水液(ORS)の飲み方がありますか? A 熱中症予防のためのビデオがあります

Q 熱中症予防にイオン補水液(ORS)の飲み方がありますか?
A 熱中症予防のためのビデオがあります

投稿者 : DB 2018/07/28
職場でもガラス工場など高温環境は結構あるので、昔から予防法を説いた教材は結構あります。

但し発汗量は環境によって違うので、適正な飲水量というのはありません。

熱中症とは、要するに
脱水になるか、
発汗による体温調節ができなくなるか、
電解質バランスが狂ってくるか
によって起こってくる急性のトラブルなのです。

あまり長期的な観点に立ちすぎて飲水量をコントロールしようとすると、予防も対処も出来なくなる気がします。

塩分にしても発汗で大量に失う状況で制限するのは現実的ではないと思います。

ORS(イオン補水液)に限って言うならば1回の飲水量をせいぜいひと口から100mLに制限するぐらいでしょう。

ガラス工場の産業医として働いた事がありますが、工場では伝統的に大量の麦茶と塩、飴、梅干しを用意しておいて、各自のペースで摂取させていました。

職場換気・局所的な冷房など、環境管理はもちろん徹底していましたが、それで作業中の熱中症は年間に1例もなかったと記憶しています。

熱中症予防の啓発ビデオは昔から出ていますので職場で購入してもらうのも一法かと思いますが、無料で日本政府が出しているものとか、YouTubeで配信されているもので医師監修のものでも良いと思います。
https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4868.html
https://www.youtube.com/watch?v=UZ03MiRuRbk

ORS (イオン補水液)の作り方
@水(湯冷まし)1L
A砂糖40g(上白糖大さじ4と1/2杯)
B食塩3g(小さじ1/2杯)
Cレモンやグレープフルーツの果汁数滴
@の中にA・Bを入れてよく溶かし、飲みやすい温度にしてからCを加える
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田中松平
元消化器外科医で,頭からつま先まで診れる総合診療科医です. 医学博士 元日本外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器外科学会認定指導医・専門医, 元日本消化器内視鏡学会専門医, 日本医師会認定産業医, 日本病理学会認定剖検医,
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