2015年04月12日
本紹介 No. 007 『図解 曼荼羅の見方』
『図解 曼荼羅の見方』
今回の本紹介は
本紹介 No. 004で 石田尚豊 著 『曼荼羅のみかた パターン認識』の紹介をしました。
『曼荼羅のみかた パターン認識』が素晴らしい本だったので、似たようなタイトルの本も良い本に違いないという感じで選んでみました。
なんかざっくりした理由・・・
構成
B6版、全213ページ、図は白黒のみ、三部構成
第一部 真言密教と曼荼羅
第二部 胎蔵曼荼羅の見方
第三部 金剛界曼荼羅の見方
内容
「はじめに」に本書の目的は曼荼羅を鑑賞するときに手軽に持ち歩ける携帯本として計画され、現図曼荼羅のみを詳細かつ分かりやすく解説することであると書かれています。
第一部では真言密教と曼荼羅の重要項目について詳しく述べられています。
第二部と第三部ではそれぞれ胎蔵曼荼羅および金剛界曼荼羅について大変詳しく解説がなされています。
一読して、システマティックな構成に明快な表現、曼荼羅をよりよく理解したい人に対する真摯な態度が感じられます。
B6版とはいえ200ページを超える本で三部構成では内容が退屈ものになってしまうのではないかと不安もあったのですが、全くそういうこともなく、最後までワクワクしながら読むことができました。
一方で、参考文献一覧がないのはいただけません。本書で言及していなくてもなにか次につながる書籍を示していただけると助かるのですが・・・
曼荼羅作画との関わり
胎蔵曼荼羅の区分けを「院」といい、金剛界曼荼羅は「会」よりなりますが、第二部と第三部ではそれぞれ院ごと、会ごとに大変詳しく解説がなされており大変役に立ちます。
曼荼羅の図も多く用いられ、わかりやすく説明されており、教科書として最適です。
正直に言えば、とっても濃い内容が詰まっていて2−3度読んだだけでは十分に理解することができません。
両界曼荼羅を目の前に一つづつ読み解いて初めて理解できるような気がします。
これから何度も目を通そうと思います。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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