2015年09月06日
金剛界 降三世会 尊像パーツ描き4(外周4)
降三世会外周 尊像パーツ描き4
降三世会の外周の尊像パーツ描きは次回四隅の四明王妃を描いて終わりになります。
降三世会 北方五天
降三世会の中での尊像の位置がわかるように図に番号をつけておきます。
北門を守護する毘那夜迦の眷属である18を除く北方五天(16, 17, 19, 20)は地下天に属し、大地と地下世界の神々が住しています。
16)金剛面天(こんごうめんてん)
持物が不明瞭だが顔や色彩の素晴らしさが分かる。
金剛面天は別名を金剛猪頭天と呼ばれる猪頭人身でヴィシュヌ神の化身。神話では水中に没した大地を引き上げる鋤を持つが、仏教に取り入れられ衆生救済の象徴たる金剛鉤を持物とする。
右手に金剛鉤を持つ。
17)炎摩天(えんまてん)
手にする人頭杖が判別しにくいがそれ以外は良好。
炎摩天は一切衆生の善悪の業を裁断し、煩悩を滅する死と時間の神。
右手に持つ人頭杖は死後の衆生を裁く正義の法の象徴。
18)調伏天(ちょうぶくてん)
鮮やかなオレンジの色彩と手にする剣がはっきりのこる。
調伏天は別名を拘刀毘那夜迦ともいい象頭人身の毘那夜迦の眷属で北門の守護天。
右手に持つ三鈷剣にて魔と闘い仏法を守護する。
19)毘那夜迦(びなやか)
左手の歓喜丸は白く保存されているが、右手に持つはずの蘿蔔根は不明瞭でわかりにくい。
毘那夜迦は象頭人身で大自在天と烏摩妃の子。障害を支配する智慧の神。
右手に蘿蔔根、左手に歓喜丸を持つ。
20)水天(すいてん)
主に頭部の線や色彩がわかりにくく大変に残念。
水天は水を支配する神。衆生の渇いた心を潤し菩提心を生み出す力を引き出す。
右手に持つ龍索は龍を模し一端に独鈷杵の先をつけた縄のこと。
以上、北方五天でした。
次回は四隅の四明王妃(21-24)を描きます。
では、また〜ヾ(。・ω・。)ノ
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