そこに見える価値が人によって変わってくるというのも
人の持つ損失を回避したいという気持ちが
大きな影響を与えているところも見えてきています。
以下の2つの設問からリスクを
どのように捉えるのか、という点に注目してみます。
もしも、以下の条件で給付金をもらえるとして
どちらに魅力を感じられるでしょうか?
(設問1)
選択肢A:確率80%で4万円
選択肢B:確率100%で3万円
(設問2)
選択肢C:確率20%で4万円
選択肢D:確率25%で3万円
設問1では、選択肢Bが選ばれるのに対して
設問2では、選択肢Cが選ばれる傾向が見られています。
期待効用となる数字が同じでもあるにも関わらず
100%の確実性を重視する前者に対して
そもそも低い確率であるのであれば
リスクを取るという選択に切り替わっています。
設問1では3万円を基準にすることで
リスクをどのように感じるのか、によって
損失回避のココロの作用が強く働いていることになります。
設問2では,、前提をそもそも貰えないものと見ることで
期待とする前提を0円として基準にすることで
リスクをどのように感じるのか、という点で
選択肢の魅力に対する感じ方も変わったことになります。
人には確実性を好み、損失を回避する
ココロの特性があることを知ることからも
あなたの行動を変える可能性もありそうですね!
目の前の選択肢に対する認識を作りあげているのも
自分にとっての”当たり前”の基準にあることに
注視してみるのも面白いと思います!
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