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2018年03月08日
加藤剛主演「大岡越前」第6部28話「女掏摸が越前の娘」
3月8日の午後9時から、CS放送の時代劇専門チャンネルで、加藤剛主演「大岡越前」第6部28話「女掏摸が越前の娘」が放送されました。
サブタイトルにあるように、女の掏摸が「私の父親は南町奉行の大岡越前だ」ということによって起こる騒動を描いた話です。
ある日、大岡越前守配下の同心・風間駿介(和田浩治)が、雑踏の中で若い女(叶和貴子さん演じる)を見かけます。
姿かたちからして普通の娘ではありません。おきゃんというか、伝法といいますか、女伊達といいますか、ちょっと「かたぎ」ではないような恰好で、人ごみの中をうろうろしています。
あの娘をみろ、と駿介は岡っ引きの辰三(高橋元太郎さん演じる)に言います。
「ああいう娘が好みなんですか?」と辰はニヤニヤしながら言いますが、
「あれは掏摸だ」と風間駿介は言います。
そして、女は金持ちの商人の懐から財布を掏り取ります。
即座に捕まえられたのですが、捕まった瞬間、駿介ら周囲の者を驚かせます。
「あたいの父親は、あたいを裁く大岡越前だよ」と。
その噂はたちまち広がります。
越前の娘だという女の母親は、もうすでにこの世にないが、死ぬ間際「お前の父親は大岡越前守さまなのだよ」と言ったのだという。
忠相を「若」と呼ぶ村上源次郎(大坂志郎さん演じる)は、忠相にむかし恋人がいたとは思えないし聞いたことがない、と言います。が、その噂が忠相の奥方・雪絵(宇津宮雅代さん演じる)に知られるのを恐れて、雪絵に会うと目をそらせたりします。
忠相の父・忠高(片岡千恵蔵さん演じる)も驚きます。
やがて、忠高は、ここは男同士の方が話しやすかろう、と、忠相に噂のことを息子・忠相に語ります。もちろん、忠相には身に覚えがありません。
では、女の本当の父親は誰なのか?
女の母親は、なぜ、死に際して「おまえの父親は大岡越前」と言ったのか?
「死に際に嘘をつくだろうか?」
忠相も首をひねります。
やがて、物語のクライマックスで、その謎が明らかになりますが、そこで母親と父親の深い愛情が分かるのです。
嘘をつく事がなぜ?
と思う人もいるかもしれませんが、それが人情ものの時代劇の面白さというものです。
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