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2018年01月27日
「必殺仕事人X 風雲竜虎編」最終回「主水ひとりぼっち」
1月26日の午前9時から、テレ玉(テレビ埼玉)で「必殺仕事人V 風雲竜虎編 」の最終話「 主水ひとりぼっち」が放送されました。
ある日、絵馬坊主の蝶丸(桂朝丸さん演じる)のお堂(夜叉堂)へ「仕事の依頼(もちろん裏の仕事)」を示す絵馬がかけられる。しかも中村主水(藤田まことさん演じる)が名指しで書かれていたのです。主水の裏の稼業のことも、仕事の依頼のシステムまでバレバレだと、警戒感を強める主水・お玉(かとうかずこさん演じる・)影太郎(三浦友和さん演じる)・政(村上弘明さん演じる)たち。
「未曽有の大仕事」だと、依頼してきた相手はいう。とにかく会ってみようじゃないか、と主水が指定された場所へ行くと、現れたのは主水の知り合いの元締・雲龍(島田順司)だった。
雲龍が大金を代償として主水たちに依頼したのは江戸城大奥にいる吉野局(三ツ矢歌子さん演じる)の暗殺だった。
お局さまは、自分が子の産めぬ体であるために、将軍の子を産んだ女をひそかに殺し、殺した女の子をひきとって育ての親となっていた。そうして大奥での権勢を誇っていたのだ。
主水たちは雲龍の手引きで江戸城内に潜入する。大道芸人一座の中にまぎれたり、一座の荷物の中に入ったりして。
そうして吉野局と、局の手足となって将軍側室暗殺の実行犯となっていた男二人を殺すのだが、城外に脱失しようとする時、思いがけないことが起こる。お局殺害と同時刻に、江戸城に盗賊が入り「御金蔵」が破られたのだった。
かろうじて逃げた主水たちだったが、お玉や影太郎は戦いの最中、証拠の品を残してしまっていた。
御金蔵破りとお局殺害の実行犯を血眼になって探す奉行所の面々。犯人が残した証拠の品としてあがったのが、影太郎が男との戦いのときに刀で斬られた「南京玉すだれ」の一部。お玉が使った金粉。主水が潜入した時に持参していた弁当の包み。
急ぎ、影太郎らに報せようとする主水だったが、長屋に影太郎の姿はない。そして影太郎は捕り手に追われて……。
仕事人チームが幕閣の要人や江戸城内の大物を殺すという大仕事を終わらせた後、ピンチを迎えるとか、そのために離散するようになる、というのは「必殺シリーズ」ではよくあることですが、この「風雲竜虎編」の最終回もまた「主水ひとりぼっち」というサブタイトルが示すような寂しい展開です。
印象に残るシーンは、主水が雲龍と会った時、雲龍が「主水さん、あんたいい仲間をもったね」と言う場面です。
「主水の裏の顔を知る謎の人物からの依頼?」ということで警戒していた影太郎やお玉、政などが物陰に潜んで、主水になにかあったら主水を守ろうとしていたのです。それを見抜いて雲龍は「いい仲間をもったね」といったのです。
なんだかんだといっても仕事人チームは、命を懸けた仕事を続けていただけに、強い絆で結ばれていた、というわけです。
滝沢秀明主演NHK大河ドラマ「義経」最終回「新しき国へ」
1月25日の午後2時から、CS放送のチャンネル銀河で、滝沢秀明主演NHK大河ドラマ「義経」の第49回(最終回)「新しき国へ」が放送されました。
源頼朝(中井貴一さん演じる)による奥州藤原氏への圧力が強まる中、決戦は避けられないものと、義経たちは戦に備える。
しかし、藤原秀衡(高橋英樹さんが演じた)のような「北方の王者」としての自信と気力を持たない嫡男の泰衡(渡辺いっけいさん演じる)は、とうとう頼朝の圧力に屈してしまい、義経主従を討つ決意を固めてしまうのです。
さらに泰衡は弟たちと決裂。義経の住む「高館」に兵を向けるのです。
それからはもう、歴史上有名な「高館」の戦いと、伝説としてあまりにも有名な「弁慶の立ち往生」の場面です。
源義経を描いたドラマを作る場合、弁慶との出会いと、この「弁慶の立ち往生」をいかに描くが、でドラマの価値が決まってくるといっていいでしょう。まさに必見のシーンです。
そして、伊勢三郎(南原清隆さん演じる)らの戦いにも注目です。
弁慶は豪傑ですが、それ以外の郎党は特に豪傑というものでもありません。そんな彼らが義経の為に戦い傷つき死んでゆくシーンは、ただひたすら哀しい。
鎌倉で領地をもらい名誉を得るではなく、ただ義経を慕い、従った彼らに「理想郷」は見えたのか?
はかないラストシーンが展開されます。